基礎知識2026年10月12日

ヨーロッパのHIV(2024年、ECDC・WHO欧州):1年で10万5,922人が新たにHIVと診断され、その54%は「遅い診断」。異性間の感染がふえ、EU/EEAでは46%。診断されていない人がふえていることが課題

ヨーロッパのHIVの状況を、欧州疾病予防管理センター(ECDC)とWHO欧州地域事務局の発表(2025年11月27日)をもとにまとめました。2024年、WHO欧州地域(53か国)で10万5,922人が新たにHIVと診断され、そのうち54%が、最適な治療には遅い段階での診断でした。EU/EEAでは2万4,164人で、48%が遅い診断でした。EU/EEAでは男性同士の性行為による感染が48%ともっとも多いものの、異性間の性行為による感染がふえて約46%をしめています。診断されていないHIV感染者がふえていることが「静かな危機」とされ、自己検査や地域での検査など、検査を広げることがよびかけられています。

目次
  1. 2024年に10万5,922人が新たに診断
  2. 半分以上が「遅い診断」
  3. 異性間の感染もふえている
  4. 診断されていない人がふえている
  5. まとめ

メル美ヨーロッパでは、HIVはどうなっているのかな。

プレ男治療が進んでいても、検査を受けていない人が多ければ、見つかるのが遅くなりそうだね。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、ヨーロッパのHIV(2024年)の話です。欧州疾病予防管理センター(ECDC)とWHO欧州地域事務局の発表「Europe’s hidden HIV crisis」(2025年11月27日)をもとにまとめました。HIVは深刻な病気ですが、早く見つけて治療すれば、エイズの発症を防ぐことができます。

2024年に10万5,922人が新たに診断

ECDCとWHO欧州によると、

半分以上が「遅い診断」

ECDCとWHO欧州によると、

HIVは、診断が遅れると、エイズの発症やほかの人への感染のリスクが高まります。心当たりがあれば、早めに検査を受けてください。

異性間の感染もふえている

ECDCとWHO欧州によると、

診断されていない人がふえている

WHO欧州は、診断されていないHIV感染者がふえていることを「静かな危機」とし、偏見や差別が検査を受けることをさまたげていると指摘しています。ECDCとWHO欧州は、自己検査や地域での検査など、検査をあたりまえにして広げることをよびかけています。

プレ男日本でも、エイズを発症してからHIVがわかる人が約3割いるんだよね。早く検査を受けることが大事なのは同じなんだ。

日本の状況はエイズを発症してからHIVがわかるとき、検査の受け方は全国の保健所で、無料・匿名のHIV検査、世界の数字は数字で見る世界のHIV(2025年、WHO)を見てください。

(更新)ECDCとWHO欧州地域事務局の報告書「HIV/AIDS surveillance in Europe 2025 – 2024 data」では、「遅い診断(diagnosed late)」を、診断時のCD4数が1mm³あたり350未満の人としています。EU/EEAで診断時のCD4数が350未満だった人は48%でした。

イギリスのHIVは、イギリスのHIV(UKHSA、2024年)にまとめています。

まとめ


参考文献

  1. European Centre for Disease Prevention and Control (ECDC). Europe’s hidden HIV crisis - Half of all people living with HIV in Europe are diagnosed late, threatening to undermine the fight against AIDS(News, 27 November 2025). https://www.ecdc.europa.eu/en/news-events/europes-hidden-hiv-crisis-half-all-people-living-hiv-europe-are-diagnosed-late (閲覧日:2026年10月12日)
  2. European Centre for Disease Prevention and Control, WHO Regional Office for Europe. HIV/AIDS surveillance in Europe 2025 – 2024 data. https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/hivaids-surveillance-europe-2025-2024-data (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。