基礎知識2026年10月10日

数字で見る世界のHIV(2025年、WHO):HIVとともに生きる人は4,100万人。1年間に新たに120万人が感染し、57万人がHIVに関連して亡くなった。治療を受けている人の95%はウイルスがおさえられている

世界のHIVの状況を、世界保健機関(WHO)のファクトシート(2026年7月27日)をもとにまとめました。2025年末時点で、HIVとともに生きる人は推計4,100万人で、その64%がWHOアフリカ地域にいます。2025年には、推計120万人が新たにHIVに感染し、57万人がHIVに関連する原因で亡くなりました。これまでにHIVで亡くなった人は推計4,420万人です。HIVのある人の88%が自分の感染を知り、そのうち89%が抗HIV療法を受け、治療を受けている人の95%がウイルス量をおさえられていて、「95-95-95」目標に近づいています。

目次
  1. 世界のHIV(2025年)
  2. 「95-95-95」目標に近づいている
  3. 治せないが、長く健康に生きられる病気に
  4. 予防の方法
  5. まとめ

メル美世界では、HIVとともに生きている人はどのくらいいるの?

プレ男治療が進んでいるって聞くけど、今も新しく感染する人は多いのかな。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、数字で見る世界のHIV(2025年)の話です。世界保健機関(WHO)のファクトシート「HIV and AIDS」(2026年7月27日)をもとにまとめました。日本の数字は数字で見る日本のHIV(2025年)を見てください。

世界のHIV(2025年)

WHOによると、

2025年には、世界で推計120万人が新たにHIVに感染しました。HIVは今も、すべての国で感染が続いている病気です。

「95-95-95」目標に近づいている

WHOによると、2025年には、

これは、「95-95-95」目標に近い数字です。WHO、グローバルファンド、UNAIDSは、2030年までにHIVの流行を終わらせるという持続可能な開発目標(SDG)にそった戦略をかかげています。

プレ男治療を受けている人のほとんどは、ウイルスをおさえられているんだね。

治せないが、長く健康に生きられる病気に

WHOによると、

予防の方法

WHOは、HIVの予防として、コンドームの使用、HIVやほかの性感染症の検査などをあげ、追加の選択肢としてPrEP(曝露前予防)をすすめています。WHOがすすめるPrEPには、テノホビルをふくむ飲み薬のほか、腟リング、長く効く注射薬(カボテグラビル、レナカパビル)があります。

日本でのPrEPについては、PrEP(HIVの曝露前予防)とは?を見てください。年2回の注射のレナカパビルについては、年2回の注射でHIVを予防する「レナカパビル」をWHOが推奨を見てください。世界の性感染症については、世界の性感染症(WHO)を見てください。世界の梅毒については、世界の梅毒(WHO)を見てください。ヨーロッパのHIVについては、ヨーロッパのHIV(2024年、ECDC・WHO欧州)を見てください。

(更新)日本の添付文書では、カボテグラビルの持効性注射(2024年1月改訂)、レナカパビルの皮下注射(2026年8月改訂)とも、効能・効果は「HIV-1感染症」(治療)で、予防(PrEP)は効能・効果にふくまれていません。日本でPrEPとして承認されているのは、エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩の配合錠を毎日飲む方法です(PrEP(HIVの曝露前予防)とは?による)。腟リング(ダピビリン)は、KEGGの医療用医薬品の検索では見つかりませんでした。

2030年の目標の進み具合(2026年7月の中間報告)は、HIV・肝炎・性感染症、2030年の目標はどこまで来た?(WHO、2026年7月)を見てください。

2026年7月のUNAIDSの特別報告は、世界のHIVは「ぶり返し」の危機(UNAIDS、2026年7月)を見てください。

まとめ


参考文献

  1. World Health Organization. HIV and AIDS(Fact sheet, 27 July 2026). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/hiv-aids (閲覧日:2026年10月10日)
  2. カボテグラビル持効性懸濁注射液 添付文書(2024年1月改訂 第4版). KEGG MEDICUS. https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00070467 (閲覧日:2026年10月12日)
  3. レナカパビルナトリウム皮下注射液 添付文書(2026年8月改訂 第3版). KEGG MEDICUS. https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00070974 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。