基礎知識2026年10月12日

HIVの郵送検査(民間)は2023年に15万3,037件で、保健所などの約1.4倍。陽性は124件だが、医療機関の受診を確認できたのは16%。陽性なら必ず確認検査へ

民間のHIV郵送検査の実態について、国立感染症研究所の「病原微生物検出情報(IASR)」2024年10月号の「HIV郵送検査に関する実態調査と検査精度調査」をもとにまとめました。インターネットで申し込むHIV郵送検査は、2023年に15万3,037件で、同じ年の保健所などの検査(10万6,137件)の約1.4倍でした。陽性は124件で、郵送検査はスクリーニング検査のため医療機関での確認検査が必要ですが、医療機関を紹介できたのは33%、受診を確認できたのは16%にとどまりました。検査の精度の調査では、多くの会社で結果が一致しましたが、2021年には1社で一致しない結果がありました。約3割は風俗店などの団体での検査と考えられています。

目次
  1. 2023年は15万3,037件
  2. 陽性124件、受診を確認できたのは16%
  3. 検査の精度
  4. 郵送検査のよい点と注意点
  5. まとめ

プレ男ネットで申し込めるHIVの郵送検査って、どのくらい使われているの?信用できるのかな。

メル美陽性だったとき、ちゃんと病院に行けているのかも気になるね。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、民間のHIV郵送検査の実態の話です。国立感染症研究所の「病原微生物検出情報(IASR)」2024年10月号の「HIV郵送検査に関する実態調査と検査精度調査」をもとにまとめました。インターネットでHIV郵送検査を受け付けている会社に、2005〜2023年に毎年アンケートを行い、2020〜2023年には検査の精度も調べた研究です。

2023年は15万3,037件

陽性124件、受診を確認できたのは16%

HIVの郵送検査はスクリーニング検査なので、陽性なら必ず医療機関で確認検査を受けることが必要です。2023年に陽性だった人で、受診を確認できたのは16%でした。

検査の精度

結果がわかっている血液を郵送して調べた精度の調査では、2020年、2022年、2023年は参加したすべての会社で結果が一致しましたが、2021年は6社のうち1社で、5検体中2検体の結果が一致しませんでした(その会社は検査の方法を変え、2022年は一致)。研究は、精度の調査を続ける必要があるとしています。

郵送検査のよい点と注意点

研究によると、郵送検査は、都合のよい時間と場所で、人と会わずに受けられるのがよい点です。一方で、検査の説明や相談、検査のあとのフォローが対面で行われないため、十分な情報が伝わりにくいという欠点があります。団体で申し込んだ場合に、結果が本人以外に返されているという問題もあるとしています。

プレ男郵送で陽性だったら、こわくても必ず病院へ行くことが大事なんだね。いまは東京都が無料の郵送検査もしているんだよね。

検査の受け方のちがいは性感染症の検査はどこで受ける?、東京都の無料の郵送検査は東京都の「おうちでHIV検査 TOKYO」、陽性と言われたときはHIV検査で「陽性」「要確認」と言われたらを見てください。

まとめ


参考文献

  1. 須藤弘二, 加藤眞吾. HIV郵送検査に関する実態調査と検査精度調査(IASR Vol.45 p166-167: 2024年10月号). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol45/536/536r04.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。