家の太陽光パネル、10年で事故260件、約9割が火災。7割は「パワーコンディショナ」から。発電量を前年と比べると異常に気づけることも。台風でこわれたパネルは、光が当たれば発電して感電のおそれ【NITE】
東京都では2025年4月から、新築住宅に太陽光発電設備の設置を義務づける制度が始まりました。NITE(製品評価技術基盤機構)によると、2015〜2024年度の10年間に住宅などの太陽電池発電設備の事故は260件、そのうち約9割の239件が火災でした。いちばん多いのは、パネルの電気を家で使える形に変える「パワーコンディショナ」(170件、約7割)。発電モニターで前年同月と発電量をくらべると、事故の前ぶれに気づけることがあります。台風でこわれたり水につかったりしたパネルは、光が当たれば発電するので、近づかず専門家に。

メル美実家が屋根に太陽光パネルをつけて10年くらい。とくに点検とかしてないみたい。

プレ男パネルって、つけたら放っておいて大丈夫なんじゃないの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、住宅の太陽光発電設備の事故です。NITE(製品評価技術基盤機構)が2025年8月29日に出した注意喚起をもとにまとめました。
10年で260件、約9割が火災
- NITE によると、2015〜2024年度の10年間に、太陽電池発電設備の事故は260件。そのうち約9割の239件が火災でした
- 東京都では2025年4月から、戸建て住宅やマンションなどの新築住宅に太陽電池発電設備の設置を義務づける制度がはじまっています
事故がいちばん多いのは「パワーコンディショナ」
太陽光発電の設備は、おもに次のものでできています。
- 太陽電池モジュール(太陽光パネル):光で電気(直流)をつくる
- 接続箱:屋根の何枚ものパネルの配線をまとめる
- パワーコンディショナ:パネルの電気(直流)を、家で使える交流に変える
事故が起きた設備の内訳は、
| 設備 | 件数 |
|---|---|
| パワーコンディショナ | 170件(約7割) |
| 太陽電池モジュール(パネル) | 41件(2割弱) |
| 接続ケーブル | 18件 |
| 蓄電池 | 14件 |
| その他 | 17件 |
- パワーコンディショナでは、施工不良をのぞくと、温度、湿気、水分、ほこりなどで電気回路の基板にトラッキング(ついたほこりや水分に電気の通り道ができ、異常に熱くなる現象)が起き、煙が出る事故が多く見られます
- パネルでは、飛んできた物でパネルがこわれ、電気の流れがおかしくなって発熱し、裏の端子ボックスや配線に広がる事故があります

メル美屋根のパネルより、家の壁や中にある機械のほうが多いんだ!
自分でできるチェック
- 発電モニターの電力量をこまめに見る。前年の同じ月とくらべると、事故の前ぶれに気づけることがあります。台風のあとなどに発電量が大きく変わったら、販売店・工務店・メーカーに相談を
- 屋外のパワーコンディショナや接続箱のまわりに、雨や砂、虫が入りやすい状態がないか見る
- できる範囲で、機器の見た目の異常や、変な音・においがないかを確かめる
点検と寿命
- 定期点検は、設置後1年目、そのあとは住宅用では4年に1度がすすめられています。点検の中身は、販売店などの専門業者に相談を
- 寿命は、パネルが20年以上、パワーコンディショナが10〜15年と言われています。パネルと同じ年数だけパワーコンディショナを使いつづけると、部品の劣化で事故が起きやすくなるので、交換の時期に注意が必要です

住宅の太陽光発電設備の事故は、10年で260件、約9割が火災でした。発電量を前年の同じ月とくらべ、パワーコンディショナの交換時期にも気をつけましょう。こわれたパネルには近づかないこと。
こわれたパネルには近づかない
- 台風や地震でこわれた発電設備は大変危険です。けがや感電のおそれがあるので、むやみに近づかない
- 太陽光発電設備は、こわれたり水につかったりしても、光が当たれば発電することがあり、こわれた部分やケーブルにさわると感電する危険があります
- 対処は、電気工事士や販売施工業者など、電気の知識のある人に
地震のあとの電気の火事は地震のあとの通電火災、停電の備えは防災用のカセットボンベ、古いままで大丈夫?へ。新しい太陽電池の技術はペロブスカイト太陽電池ってなに?へ。

メル美実家のパワーコンディショナ、10年たってるから点検をすすめてみる。

プレ男発電モニターを前の年とくらべるだけなら、すぐできるね。
太陽光発電のパワコンが無線をじゃまする問題は、家の太陽光発電が、防災無線をじゃまする?へ。
まとめ
- 2015〜2024年度の10年で事故260件、約9割が火災
- いちばん多いのはパワーコンディショナ(170件、約7割)。ほこり・湿気によるトラッキングなど
- 発電量を前年同月とくらべる、機器の音・においをチェック
- 点検は設置1年目、その後4年に1度。パワーコンディショナの寿命は10〜15年
- こわれたパネルは光が当たれば発電。近づかず専門家に
参考文献
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE). 住宅用の太陽電池発電設備の事故に注意 ~事故を発生させないための対策、事故発生後の対応、ともに大事です~(2025年8月29日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2025fy/prs250829.html (閲覧日:2026年10月7日)
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE). 同 資料(PDF). https://www.nite.go.jp/data/000158888.pdf (閲覧日:2026年10月7日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。