プレイヤーの法律THE RULEBOOK

RULE 03.27Age 18

借金が返せなくなったら、自己破産はどうなる?破産手続が始まっても借金は当然には消えず、「免責許可の決定」が必要(個人が申し立てれば、免責の申立てもしたものとみなされる)。浪費やギャンブルで著しく財産を減らしたことは免責不許可事由だが、裁判所は一切の事情を考えて免責できる(破産法252条)。税金・養育費・罰金などは免責されず、保証人の責任も残る(253条)——条文と裁判所の案内で確かめる

2026年10月22日 時点

借金が返せなくなったときの手続きの1つが、裁判所の破産手続です。債務者が支払不能にあるとき、裁判所は申立てにより破産手続を開始します(破産法15条)。裁判所の案内によると、破産手続が開始されても債務は当然に返済を免れるものではなく、免責の許可を受ける必要があり、個人の破産の申立てがあれば原則として免責許可の申立てもあったとみなされます(248条4項)。浪費や賭博その他の射幸行為で著しく財産を減少させたことなどは免責不許可事由ですが(252条1項)、裁判所は破産手続開始に至った経緯その他一切の事情を考慮して免責を許可できます(同条2項)。免責されても、税金、悪意で加えた不法行為の損害賠償、養育費などの扶養の義務、罰金などは残り、保証人への請求にも影響しません(253条)。99万円までの現金などは破産財団に入りません(34条3項、民事執行法施行令1条)。破産法の条文、裁判所・金融庁の案内の原文で確かめました。

目次
  1. 破産手続とは
  2. 借金がなくなるには「免責」が必要
  3. ギャンブルや浪費の借金は?(252条)
  4. 免責されても残るもの(253条)
  5. 手もとに残せる財産もある(34条)
  6. 費用(裁判所の案内)
  7. 相談先
  8. まとめ

プレ男先輩が、カードのリボと借金がふくらんで、もう返せないって悩んでる。自己破産したら人生終わり、って思いこんでるみたいで…。

メル美ひとりで抱えこまないでほしいね。まず、破産の手続きで何が起きるのかを、条文と裁判所の案内で確かめよう。

今回は、自己破産と免責です。破産法と民事執行法施行令の条文(e-Gov法令検索)、裁判所の手続案内「破産」、金融庁の「多重債務についての相談窓口」の原文で確かめました。

この記事は一般的な解説で、法律相談の代わりにはなりません。返済に困ったら、早めに下の「相談先」へ。

破産手続とは

借金がなくなるには「免責」が必要

プレ男破産の手続きと、借金を免れる「免責」は別のものなんだ。

ギャンブルや浪費の借金は?(252条)

免責が許可されない事由(免責不許可事由)が、252条1項に11個あげられています。主なものは次のとおりです。

免責不許可事由(主なもの) 号
債権者を害する目的で、財産を隠す・壊す・不利益に処分する 1号
浪費または賭博その他の射幸行為をしたことで、著しく財産を減少させ、または過大な債務を負担した 4号
申立ての1年前から開始決定までに、支払不能などを知りながら、ないと信じさせるため詐術を用いて信用取引で財産を取得した 5号
うその債権者名簿を出した 7号
裁判所の調査で、説明を拒み、またはうその説明をした 8号
前に免責許可の決定が確定した日などから7年以内に免責許可の申立てをした 10号

オンラインカジノは日本から賭ければ賭博罪になります。オンラインカジノの記事もどうぞ。

免責されても残るもの(253条)

免責されない請求権(非免責債権) 号
税金などの租税等の請求権 1号
悪意で加えた不法行為にもとづく損害賠償 2号
故意または重大な過失で人の生命・身体を害した不法行為の損害賠償 3号
夫婦の協力・扶助、婚姻費用、子の監護(養育費など)、扶養の義務にかかる請求権 4号
雇っている人の給料などの請求権 5号
知りながら債権者名簿に書かなかった請求権 6号
罰金等の請求権 7号

メル美保証人になってくれた家族や友だちに、請求がいくかもしれない。だから、ひとりで決めずに専門家に相談しないとね。

手もとに残せる財産もある(34条)

費用(裁判所の案内)

破産法252条2項では、浪費やギャンブルなどの免責不許可事由に当たる場合でも、裁判所は、破産手続開始に至った経緯その他一切の事情を考慮して、免責を許可することができます。

相談先

まとめ


参考文献

  1. 破産法(平成16年法律第75号)第15条、第18条、第34条、第248条、第252条、第253条. e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/416AC0000000075 (閲覧日:2026年10月22日)
  2. 民事執行法(昭和54年法律第4号)第131条. e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/354AC0000000004 (閲覧日:2026年10月22日)
  3. 民事執行法施行令(昭和55年政令第230号)第1条. e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/355CO0000000230 (閲覧日:2026年10月22日)
  4. 裁判所. 破産. https://www.courts.go.jp/saiban/syurui/syurui_minzi/minzi_25_16/index.html (閲覧日:2026年10月22日)
  5. 金融庁. 多重債務についての相談窓口. https://www.fsa.go.jp/soudan/index.html (閲覧日:2026年10月22日)
  6. 厚生労働省. その他の相談先(法テラス・サポートダイヤル). https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_sonota.html (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。