
メル美叔母が、1時間に何度もトイレに行って、尿がたまると膀胱が痛いんだって。膀胱炎だと思って抗菌薬をもらっても、ぜんぜんよくならないらしいの。

プレ男ふつうの膀胱炎とはちがう病気なのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、間質性膀胱炎(ハンナ型)の話です。難病情報センターの「間質性膀胱炎(ハンナ型)」(令和7年10月更新、間質性膀胱炎の患者登録と診療ガイドラインに関する研究班)をもとにまとめました。排尿のときの痛みのほかの原因はおしっこのときに痛いの記事にまとめています。
どんな病気?
- 膀胱に原因不明の炎症が起こり、尿が近い、膀胱や尿道に違和感や痛みが出るなどのつらい症状が出る病気です
- 膀胱の内視鏡検査で、ハンナ病変という特有の粘膜の異常がみられることが診断の根拠になります
- 炎症の原因には免疫の異常が関係しているようですが、はっきりとはわかっていません。遺伝するとは考えられていません
どんな人に多い?
- 日本全体で約2,000人とされていますが、実際はもっと多いと思われます
- 男女比は約1対5で、女性、とくに中年以降の女性に多くみられます
症状
- 軽いと、トイレが近い、尿がたまってくると膀胱に違和感がある程度です
- 強くなると、1時間に何度もトイレに行く、膀胱に強い痛みを感じる、痛みが尿道や下腹部全体に広がる、などになります
- その結果、生活に非常に大きな支障が出て、精神的にも大きな負担になります

プレ男尿がたまると痛くて、トイレが近い…中年以降の女性に多い病気なんだ。
治療と経過
- 根本的な治療法はありません。症状をやわらげるために、痛み止めや神経の興奮を抑える薬を使います
- 膀胱の中に薬を入れる方法や、内視鏡でハンナ病変を電気メスで焼く手術も行われます。炎症を抑える薬を使うこともあります
- 多くの人は治療で症状がよくなりますが、完全によくなるのは難しく、よくなっても再発することが多いため、経過観察を続けることが必要です
- 一部の人では、膀胱が固く小さくなったり、強い痛みが続いたりして、膀胱をとることを考える場合もあります。ただし、がんなどとは異なり、命にかかわる病気ではありません
日常生活の注意
- 辛い食品などで症状が悪くなることが知られています。唐辛子、わさび、マスタードなどの刺激物はさけたほうがよいでしょう
- コーヒーやかんきつ類で悪くなる人もいます
- 精神的なストレスで悪くなることも知られています。ストレスをさけ、規則正しい生活を心がけましょう

間質性膀胱炎は、膀胱に原因不明の炎症が起こり、トイレが近い、尿がたまると膀胱が痛むなどの症状が出る病気で、中年以降の女性に多くみられます。辛い食品などの刺激物で悪くなることが知られています。

メル美抗菌薬が効かないことも伝えて、泌尿器科で調べてもらうようにすすめてみるね。辛いものも控えてもらおう。
まとめ
- 膀胱に原因不明の炎症が起こる病気。内視鏡でハンナ病変を確かめて診断
- 中年以降の女性に多い(男女比1対5)。約2,000人(実際はもっと多い)
- トイレが近い・尿がたまると膀胱が痛い。強いと1時間に何度も
- 根本的な治療はないが、薬・膀胱への注入・内視鏡手術で多くは改善。再発も
- 唐辛子・わさび・コーヒー・かんきつ類・ストレスに注意
参考文献
- 難病情報センター. 間質性膀胱炎(ハンナ型)(指定難病226)(情報更新日:令和7年10月、間質性膀胱炎の患者登録と診療ガイドラインに関する研究班). https://www.nanbyou.or.jp/entry/4429 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。