
プレ男最近、会議の前には必ずトイレに行かないと不安で…。オヤジは夜中に3回もトイレに起きるって言ってた。

メル美トイレが近いのにも、いろんな原因があるみたい。調べてみよう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、頻尿(トイレが近い)と夜間頻尿(夜中にトイレで起きる)の話です。日本泌尿器科学会の一般向け情報をもとにまとめました。
頻尿・夜間頻尿とは
- 頻尿:一般に、朝起きてから寝るまでの排尿が8回以上の場合をいいます。ただし回数は人によってさまざまで、8回以下でも、自分で多いと感じれば頻尿といえます
- 夜間頻尿:夜、排尿のために1回以上起きなければならない症状です。年齢とともに多くなり、生活への支障が大きい症状です
原因はいろいろ
| 原因 | どんな状態? | 1回の尿の量 |
|---|---|---|
| 過活動膀胱 | 尿があまりたまっていないのに、急にがまんできない尿意が来る。日本で1000万人以上の男女 | 少ない |
| 前立腺肥大症(男性) | 尿が出にくくなり、膀胱が過敏になる。残尿も | 少ない |
| 尿の量が多い | 水分のとりすぎ、尿を増やす薬、糖尿病など | ふつう |
| 夜だけ尿が多い | 寝る前の水分、高血圧・心不全・腎臓の病気、睡眠時無呼吸症候群など | ふつう |
| 膀胱炎・前立腺炎 | 感染で膀胱の神経が刺激される | ― |
| 睡眠障害 | 眠りが浅く、目が覚めるたびにトイレに行く | ― |
| 心因性 | 病気はないが、トイレが気になって何度も行く。寝てしまえば夜はトイレに起きないことが多い | ― |
- まれに、膀胱がんで頻尿が出ることもあります(膀胱がんの重要な症状は血尿です。血尿)
- 多尿の目安は、1日の尿の量が体重1kgあたり40mLを超える場合(体重60kgなら2,400mL)です
- 65歳以上では、1日の尿のうち夜の尿が33%を超えることが、夜間多尿のひとつの目安です

メル美膀胱の病気だけじゃなくて、内科の病気や睡眠が原因のこともあるんだね。
「血液サラサラのために寝る前に水」は?
- 学会によると、寝る前や夜中にたくさん水分をとると、脳梗塞や心筋梗塞を予防できると信じている人がいますが、科学的根拠はありません
- 水分のとりすぎで頻尿になっている場合は、むしろ水分を控えることが必要です
まずは「排尿日誌」をつけてみる
- 学会は、頻尿が気になるときは排尿日誌をつけてみることを勧めています
- トイレに行った時刻と尿の量(目盛りつきのコップなどで測る)、水分をとった時刻と量を、3日ほど記録します
- 夜のトイレで毎回たっぷり出る(目安200〜300mL)なら尿の量が多いタイプ、少ししか出ない(目安100mL以下)なら膀胱にためられないタイプと考えられます

プレ男回数だけじゃなくて、1回の量を測ると、原因の見当がつくんだ。オヤジにも教えてあげよう。
治療は原因しだい
- 内科の病気(糖尿病、高血圧、心臓・腎臓の病気、睡眠時無呼吸症候群)が原因なら、その病気の治療が優先です
- 過活動膀胱や前立腺肥大症には、症状に合わせて飲み薬を使います
- 夜間多尿には、夜の尿の量をおさえる薬(デスモプレシン)が使われることもあります
- 睡眠障害には、眠りやすい環境づくりや生活リズムの改善も大切です

頻尿の原因は、膀胱や前立腺だけでなく、水分のとりすぎ、内科の病気、睡眠などさまざまです。まずは排尿日誌をつけて、原因が思いあたらないときは泌尿器科に相談しましょう。
こんなときは受診を
- 排尿日誌で、水分のとりすぎなどの原因が思いあたらないとき(学会は泌尿器科専門医の受診を勧めています)
- 尿が出にくい、尿がもれる、おしっこのときに痛い、血尿がある(尿の勢いが弱い、尿もれ、膀胱炎)
- のどが渇いて水をたくさん飲む、いびきや睡眠中の呼吸の停止を指摘された(内科の病気が隠れていることも)
まとめ
- 頻尿は起きてから寝るまで8回以上が目安。夜に1回以上起きるのが夜間頻尿
- 原因は過活動膀胱・前立腺肥大症・尿が多い(水分・薬・糖尿病)・膀胱炎・睡眠障害・心因性など
- 「寝る前に水で血液サラサラ」に科学的根拠はない
- まずは排尿日誌を3日ほど。1回の量で原因の見当がつく
- 原因が思いあたらなければ泌尿器科へ
参考文献
- 一般社団法人日本泌尿器科学会. 尿が近い、尿の回数が多い
頻尿(こんな症状があったら). https://www.urol.or.jp/public/symptom/02.html (閲覧日:2026年9月29日) - 一般社団法人日本泌尿器科学会. 夜間、何度も排尿で起きる(こんな症状があったら). https://www.urol.or.jp/public/symptom/03.html (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。