GMOインターネットグループの強みとは:決済・レンタルサーバーなどの「インターネットインフラ」が営業利益の約7割、10期連続で最高業績。FX・証券のインターネット金融、暗号資産も。2025年12月期は営業利益572億円(+22.5%)
GMOインターネットグループを、2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月12日)で分析しました。売上高2,856億円(+3.0%)、営業利益572億円(+22.5%、営業利益率20.0%)、経常利益528億円(+13.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益161億円(+20.4%)、ROE17.1%、自己資本比率4.5%(金融子会社をもつため)。セグメントの営業利益は、インターネットインフラ405億円(+18.0%、決済とクラウド・レンタルサーバーが好調、10期連続で最高業績)、インターネット金融122億円(+181.0%、前期のタイの証券事業の貸倒引当金の反動)、インターネット広告・メディア24億円、暗号資産19億円(−45.0%)、セキュリティ7億円、インキュベーションは7億円の損失。FX口座158.6万、暗号資産の口座77.5万。年52円の配当、2026年12月期の業績・配当予想は非開示。楽天グループとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男GMOって、FXや暗号資産の会社のイメージがあるけど?

メル美決算短信を見ると、いちばん稼いでいるのは決済やレンタルサーバーなどの「インターネットインフラ」なんだって。営業利益の約7割みたい
企業分析の連載、228社目はGMOインターネットグループです。2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月12日)で確認しました。比較には、この連載の楽天グループの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、GMOインターネットグループ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定のサービスをすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
決済・クラウド・レンタルサーバー・インターネット接続などの「インターネットインフラ」を中心に、セキュリティ、広告・メディア、FX・証券の「インターネット金融」、暗号資産、投資の「インキュベーション」をもつ会社
| 項目(日本基準・連結) | 2025年12月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,856億円 | +3.0% |
| 営業利益 | 572億円 | +22.5% |
| 営業利益率 | 20.0% | 前期 16.8% |
| 経常利益 | 528億円 | +13.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 161億円 | +20.4% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 17.1% | 前期 15.8% |
| 自己資本比率 | 4.5% | 前期 4.0% |
| 配当 | 年52円(配当性向33.0%) | 前期 41.8円 |
- 総資産2兆2,725億円に対して、自己資本は1,015億円です。グループには、FX・証券や暗号資産交換などの金融の子会社があります
- 2026年12月期の業績予想と配当予想は、金融市場や暗号資産などの影響で予想が難しいとして非開示です
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 主な動き(決算短信の記載) | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|---|
| インターネットインフラ | キャッシュレス化で決済が好調、法人向けのクラウド・レンタルサーバー。10期連続で最高業績 | 1,754億円(+6.8%) | 405億円(+18.0%) |
| インターネット金融 | 店頭FXは取引量の減少、前期のタイの証券事業などの貸倒引当金(約95億円)の反動 | 394億円(−9.8%) | 122億円(+181.0%) |
| インターネット広告・メディア | メディアのストック型の商材は好調、広告代理は軟調 | 356億円(−1.5%) | 24億円(−33.1%) |
| 暗号資産 | 取引高は堅調、前年の一時的な収益の反動 | 78億円(−14.6%) | 19億円(−45.0%) |
| インターネットセキュリティ | 電子契約、脆弱性診断などのサイバーセキュリティ | 215億円(+10.4%) | 7億円(−11.8%) |
| インキュベーション | 投資有価証券の評価損 | 9億円 | −7億円 |
- 売上高の約61%、セグメントの営業利益の合計570億円のうち約71%がインターネットインフラです(計算値)
- 2025年12月期から、「インターネットセキュリティ事業」をインフラから独立させました
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① ストック型のインフラ事業
- インターネットインフラは、ストック型の収益モデルで業績を引っぱり、10期連続で最高業績を更新しました。キャッシュレス化の流れで決済事業が好調です
② 高い利益率とROE
- 営業利益率は20.0%、ROEは17.1%です
③ 金融・暗号資産の顧客基盤
- 店頭FXの口座数は158.6万(+2.7%)、証券の口座は55.6万、暗号資産交換の口座は77.5万(+11.6%)に増えました(→FXの統計を見る)
4. 弱み・リスク
① 市場しだいの金融・暗号資産
- FXは為替の値動きが小さくなると取引量と収益が減り、暗号資産もレンジ相場で収益性が下がりました。会社も、これらの事業は市場環境の影響を受けるとしています(→暗号資産の口座は1,447万、動いている口座は898万(2026年8月末))
② 広告の伸び悩み
- 広告代理は、広告主のインハウス化などで軟調でした
③ 業績予想の非開示と低い自己資本比率
- 業績予想を出していないため、会社の見通しの数字で比べることができません。自己資本比率は4.5%です
5. ライバルとの比較
ネットのサービスと金融をあわせもつ楽天グループと並べます。会計基準(楽天はIFRS)と規模が違うので、おおまかな比較です。どちらも2025年12月期です。
| GMOインターネットグループ | 楽天グループ | |
|---|---|---|
| 売上(売上収益) | 2,856億円(+3.0%) | 2兆4,966億円(+9.5%) |
| 営業利益 | 572億円(+22.5%) | 144億円(IFRS) |
| 当期純利益(当期利益) | 161億円 | −1,779億円(損失) |
| 自己資本(親会社所有者帰属持分)比率 | 4.5% | 3.4% |
- どちらも金融事業をもち、自己資本比率は低い数字です(→楽天グループの強みとは)
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
GMOインターネットグループの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2025年12月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| インターネットインフラの営業利益 | 405億円 | 決算短信(セグメント) |
| インターネット金融の営業利益 | 122億円 | 決算短信(セグメント) |
| FX・暗号資産の口座数 | 158.6万・77.5万 | 決算短信(セグメント) |
| 会社の業績予想 | 非開示 | 決算短信 |
| 配当 | 年52円、2026年12月期は非開示 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男FXの会社だと思ってたけど、稼ぎの中心は決済やサーバーなんだね。金融は相場しだいで動くことも覚えておこう
まとめ
- GMOインターネットグループは、インターネットインフラを中心に金融・暗号資産なども手がける会社
- 2025年12月期は営業利益572億円(+22.5%)、ROE17.1%
- 営業利益の約7割がインフラ、10期連続で最高業績
- 金融・暗号資産は相場環境しだい、前期の貸倒引当金の反動で金融は増益
- 2026年12月期の業績・配当予想は非開示
参考文献
- GMOインターネットグループ. 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月12日). https://ir.group.gmo/pdf/presen/GMO_FY25_Q4_Consolidated_Results_Statement_260212.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 楽天グループ. 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月12日). https://corp.rakuten.co.jp/investors/assets/doc/documents/25Q4tanshin_J.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。