日経225先物・オプションのしくみ:日経平均を「将来の決まった日に、今決めた値段で売買する」先物と、「買う権利・売る権利」を売買するオプション。日経225先物は1枚=日経平均×1,000円、証拠金で十数倍の取引ができ、損失も大きくなる(日本取引所グループ)
日経225先物・日経225オプションのしくみを、日本取引所グループ(JPX)の商品概要・制度概要のページと、国税庁タックスアンサーNo.1522(令和8年4月1日現在法令等)でまとめました。日経225先物の取引単位は日経平均×1,000円(呼値10円)、日経225miniは×100円(呼値5円)、日経225マイクロ先物は×10円。限月は3・6・9・12月で、各限月の第2金曜日(SQ日)の前営業日が取引最終日、最終的にはSQ値(特別な日経225)で決済します。証拠金を差し入れて取引し、JPXの例では証拠金の約18倍の取引になり、証拠金を上回る損失が出ることもあります。日経225オプションは、SQ日に日経平均を権利行使価格で買う権利(コール)・売る権利(プット)を売買するもので、取引単位はオプション価格×1,000円。利益は「先物取引に係る雑所得等」として所得税15%・住民税5%(ほかに復興特別所得税)の申告分離課税です。特定の取引をすすめるものではありません。

プレ男夜中のニュースで「日経平均先物が大きく下落」って言ってた! 先物って何? 株とは違うの?

メル美少ないお金で大きな取引ができるって聞いたけど、損も大きくなりそうでこわいな
今回は、日経225先物と日経225オプションです。日本取引所グループ(JPX)の商品概要・制度概要のページと、国税庁のタックスアンサー(No.1522、令和8年4月1日現在法令等)で確認しました。
この記事はしくみの説明です。先物・オプションの取引をすすめるものではありません。損失が大きくなりうる取引なので、投資判断はご自身の責任でお願いします。
先物とは
- 将来の決まった日に、今決めた値段で売買する約束を取引するものです。金やゴムなどの商品先物は商品先物取引のしくみへ
- 日経225先物は、日経平均株価(日経225)を対象にした先物で、大阪取引所に上場しています
3つの大きさ
| 商品 | 取引単位(1枚) | 呼値(値段の刻み) | 日経平均3万円のときの金額 |
|---|---|---|---|
| 日経225先物 | 日経平均×1,000円 | 10円 | 3,000万円 |
| 日経225mini | 日経平均×100円 | 5円 | 300万円 |
| 日経225マイクロ先物 | 日経平均×10円 | 5円 | 30万円 |
- 金額の列は、JPXのページの例(先物価格30,000円)にならったものです
限月とSQ
- 先物は、満期の月(限月)ごとに取引されます。日経225先物は、3月・6月・9月・12月の限月が取引されます
- 各限月の第2金曜日がSQ日(満期日)で、その前の営業日が取引最終日です
- 取引最終日までに反対の売買(転売・買戻し)をしなかった分は、SQ日の各構成銘柄の始値で計算した特別な日経225(SQ値)で決済されます
証拠金とレバレッジ
- 先物は、代金の全額ではなく、証拠金という担保を差し入れて取引します。株の信用取引に似たしくみです(→信用取引のしくみ)
- JPXのページの例では、日経225先物1枚(3,000万円)を、証拠金170万円で取引でき、証拠金の約18倍の取引になります
- JPXは、このレバレッジの効果は損失の面でも大きく働き、証拠金を追加で差し入れる必要が出たり、証拠金を上回る損失が出たりすることがあると注意しています
- 実際の証拠金の額は、日本証券クリアリング機構(JSCC)が計算する証拠金所要額以上の範囲で、証券会社ごとに決めています

メル美170万円で3,000万円分。日経平均が1割下がったら300万円の損で、証拠金が全部なくなってもまだ足りないのね
オプションとは
- 日経225オプションは、SQ日に日経平均を決まった価格(権利行使価格)で、買う権利(コール)または売る権利(プット)を売買するものです
- 取引単位はオプション価格×1,000円です。権利行使価格は、日経平均の水準に近いところに、125円の整数倍などの決まりで設定されます
| コール(買う権利) | プット(売る権利) | |
|---|---|---|
| 権利を買った人 | 日経平均が上がると得をしやすい | 日経平均が下がると得をしやすい |
| 損失の上限(権利を買った人) | 払ったオプション代金 | 払ったオプション代金 |
- オプションを売る側は、オプション代金を受け取るかわりに、相場が大きく動いたときに大きな損失を負うことがあります
先物の値段は夜も動く
- 日経225先物は、日中(8:45〜15:45)の取引に加えて、夜間(17:00〜翌6:00)の取引もあります。夜のニュースで「先物が下落」などと伝えられるのはこのためです
- 大きく値段が動いたときに一時的に取引を止めるサーキット・ブレーカー制度もあります
税金
- 日経225先物・オプションなど一定の市場デリバティブ取引の利益は、「先物取引に係る雑所得等」として、所得税15%・住民税5%の申告分離課税です(ほかに復興特別所得税がかかります)
- 損失は、FXなどほかの「先物取引に係る雑所得等」とだけ損益通算でき、一定の要件で翌年以後3年間繰り越せます
- くわしい計算や申告は、税務署・税理士に確かめてください。株の配当・譲渡の税金とは別の区分です
まとめ
- 先物は将来の決まった日に今の値段で売買する約束、オプションは買う権利・売る権利の売買
- 日経225先物は1枚=日経平均×1,000円。mini(×100円)、マイクロ(×10円)もある
- 第2金曜日がSQ日、その前の営業日が取引最終日
- 証拠金で十数倍の取引ができ、証拠金を上回る損失も出ることがある
- 利益は「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税
参考文献
- 日本取引所グループ. 日経225先物. https://www.jpx.co.jp/derivatives/products/domestic/225futures/index.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本取引所グループ. 日経225先物 制度概要. https://www.jpx.co.jp/derivatives/products/domestic/225futures/01.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本取引所グループ. 日経225mini. https://www.jpx.co.jp/derivatives/products/domestic/225mini/index.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本取引所グループ. 日経225マイクロ先物. https://www.jpx.co.jp/derivatives/products/domestic/225micro-futures/index.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本取引所グループ. 日経225オプション(商品概要・制度概要). https://www.jpx.co.jp/derivatives/products/domestic/225options/index.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 国税庁. タックスアンサー No.1522 先物取引に係る雑所得等の課税の特例(令和8年4月1日現在法令等). https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1522.htm (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。