ショーボンドホールディングスの強みとは:公共構造物の補修・補強工事の会社。2026年6月期は売上高892億円(−1.7%)でも営業利益208億円(+0.2%)、営業利益率23.4%、純利益は14期連続の増益
ショーボンドホールディングスを、2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年8月10日、東証の適時開示)で分析しました。受注高800億円(−2.7%)、売上高892億円(−1.7%)、受注残高725億円(−11.3%)、売上総利益率29.9%、営業利益208億円(+0.2%、営業利益率23.4%)、経常利益215億円(+1.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益154億円(+2.5%、14期連続の増益)、ROE14.6%、自己資本比率82.3%。報告セグメントは公共構造物の補修補強工事と製品販売の「国内建設」(受注756億円、売上848億円)。国からの受注は増えたが、地方自治体と高速道路会社の受注が減少。耐震補強用材料・カップリング材の販売は増加。2026年1月に1株を4株に分割、配当性向60.1%、2027年6月期は売上高900億円・営業利益210億円・年46.50円(分割後)の予想。東鉄工業との比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男ショーボンドって、何の会社なの?

メル美決算短信だと、公共の構造物を直したり、強くしたりする工事の会社なんだって。営業利益率が20%を超えているみたい
企業分析の連載、303社目はショーボンドホールディングスです。2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年8月10日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載の東鉄工業の強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、ショーボンドホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ひとことで言うと
公共構造物の補修・補強工事と、そのための製品の販売を行う会社。報告セグメントは「国内建設」のひとつ
| 項目(日本基準・連結) | 2026年6月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 受注高 | 800億円 | −2.7% |
| 売上高 | 892億円 | −1.7% |
| 受注残高 | 725億円 | −11.3% |
| 売上総利益率 | 29.9% | 高い水準を維持 |
| 営業利益 | 208億円 | +0.2% |
| 営業利益率(決算短信の値) | 23.4% | 前期 22.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 154億円(14期連続の増益) | +2.5% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 14.6% | 前期 14.5% |
| 自己資本比率 | 82.3% | 前期 81.4% |
| 配当性向 | 60.1% | 前期 60.1% |
- 2026年1月1日に1株を4株に分割しました
2. 何で稼いでいるか
| 2026年6月期 | 前期比 | |
|---|---|---|
| 国内建設の受注高 | 756億円 | −3.3% |
| 国内建設の売上高 | 848億円 | −2.2% |
| 国内建設の受注残高 | 725億円 | −11.3% |
- 「国内建設」は、公共構造物の補修補強工事と製品販売が主な事業です。その他には、海外建設や製品の製造販売などが含まれます
- 受注は、国からは増えましたが、地方自治体と高速道路会社からは前年を下回りました
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 高い利益率
- 売上総利益率は29.9%、営業利益率は23.4%です
② 続く増益
- 親会社株主に帰属する当期純利益は、14期連続の増益です
③ 材料の販売と厚い財務
- 耐震補強用材料やカップリング材の販売が増えました。自己資本比率は82.3%です
4. 弱み・リスク
① 受注残高の減少
- 受注高が売上高を下回り、受注残高は−11.3%でした
② 高速道路会社の発注
- 会社は、高速道路会社の発注量が低迷しているとしています
③ 公共の発注への依存
- お客さまは、国・地方自治体・高速道路会社などの公共の発注者が中心です
5. ライバルとの比較
インフラの工事を行う東鉄工業と並べます。決算期(東鉄工業は3月期)と工事の中身が違うので、おおまかな比較です。
| ショーボンドHD(2026年6月期) | 東鉄工業(2026年3月期) | |
|---|---|---|
| 売上高 | 892億円(−1.7%) | 1,630億円(+1.9%) |
| 営業利益 | 208億円(+0.2%) | 176億円(+13.4%) |
| 営業利益率 | 23.4% | 10.8% |
| ROE | 14.6% | 10.2% |
| 自己資本比率 | 82.3% | 65.1% |
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
ショーボンドHDの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年6月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 受注高・受注残高 | 800億円・725億円 | 決算短信(経営成績の概況) |
| 売上総利益率 | 29.9% | 決算短信(経営成績の概況) |
| 発注者ごとの受注の動き | 国は増加、地方自治体・高速道路会社は減少 | 決算短信(経営成績の概況) |
| 会社の業績予想 | 2027年6月期 売上高900億円、営業利益210億円、当期純利益155億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 2027年6月期予想 年46.50円(1株を4株に分割した後) | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男売上が少し減っても利益率が高いままなんだね。受注残高が減っているのは見ておこう
まとめ
- ショーボンドHDは、公共構造物の補修・補強の会社
- 2026年6月期は売上高892億円(−1.7%)、営業利益208億円(+0.2%)
- 営業利益率23.4%、当期純利益は14期連続の増益
- 受注残高は725億円(−11.3%)、高速道路会社の発注が低迷
- 2027年6月期は営業利益210億円・年46.50円(分割後)の予想
参考文献
- ショーボンドホールディングス. 2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年8月10日). https://www2.jpx.co.jp/disc/14140/140120260810516847.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 東鉄工業. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/18350/140120260513527881.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。