引越しで不用品回収、「軽トラパック7,000円」のはずが25万円:一般家庭のごみの回収には市区町村の許可(一般廃棄物処理業)が必要。エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は家電リサイクル法で、買った店などへ【国民生活センター】
引越しや部屋の片づけで、ネットで見つけた不用品回収サービスを使う人も多いはず。国民生活センターによると、不用品回収サービスの相談は2021年度に2,231件。「軽トラックパック7,000円、2トントラックパック2万5,000円」の広告を見て頼んだ一人暮らしの人が、作業後に25万円を請求され、「クーリング・オフはできない」と書かれた書面にサインさせられた例もあります。家庭から出るごみの収集・運搬には、市区町村の一般廃棄物処理業の許可か委託が必要です。不用品は市区町村のルールで処分し、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は家電リサイクル法にしたがいましょう。

プレ男来週引越し!古い冷蔵庫と棚は、ネットで見つけた「軽トラパック7,000円」の回収業者にまとめて頼もう。

メル美同じような広告で頼んで、25万円を請求された相談があるんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は不用品回収サービスのトラブルです。国民生活センターの「不用品回収サービスのトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!-」(2022年11月2日)をもとにまとめました。
相談はふえている
- 不用品回収サービスの相談は、2018年度1,354件、2019年度1,457件、2020年度1,788件、2021年度2,231件とふえていました
- 一般家庭から出るごみの収集・運搬には、廃棄物処理法にもとづく「一般廃棄物処理業の許可」か「市区町村からの委託」が必要です。産業廃棄物の許可だけの業者など、一般廃棄物の無許可の業者とのトラブルが目立ちます
- ネットやチラシで大きく広告を出している業者が、許可業者とは限りません
こんな相談がありました
- 引越しで、ネットの「軽トラックパック7,000円、2トントラックパック2万5,000円」の広告を見て依頼。一人暮らしで不用品は少ないと思っていたが、当日3人が2トントラックで来て、積みこみ後に「25万円」。不動産会社の立ち会いがせまっていて、親に送金してもらって払い、「クーリング・オフはできない」と書かれた書面にサインした
- 説明とちがう高額な料金を請求され、納得できないなら不用品をすべて下ろすと言われた
- 「トラック詰め放題」の広告なのに、当日「荷台の囲いの高さまで」と言われ、断るとキャンセル料を請求された
- 軽トラック1台分もないのに2台分を請求され、払えないと言うと銀行で現金をおろすよう言われた

プレ男引越しの日って時間がないから、言われるまま払っちゃいそう…。
不用品は、まず市区町村のルールで
- 家庭のごみは、市区町村の責任のもとで適正に処理する必要があります。住んでいる市区町村が案内するルールで、余裕をもって処分しましょう
- エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の家電4品目は、家電リサイクル法の対象です。買いかえなら新しい製品を買う店に、処分だけなら、その製品を買った店に引きとりをたのむなど、法律にもとづいて処理しましょう
- わからないことは、市区町村の窓口へ
市区町村以外にたのむなら
- 市区町村のホームページや窓口で、一般廃棄物処理業の許可業者を探す
- 複数社から見積もりをとり、追加料金の有無、作業内容と料金、キャンセル料をはっきりさせる
- 依頼したあとに無許可業者とわかったら、作業を断る
- 当日、作業の前に料金と作業内容をもう一度確かめ、納得できない変更は作業前にきっぱり断る
- 作業のあとで聞いていない高額な料金を請求されたら、後日納得した金額で払う意思を示しつつ、その場での支払いを断る。身の危険を感じたら警察に連絡するのも一つの方法
- 見積もりのために呼んだ業者とその場で契約した場合や、広告と請求額が大きくちがう場合などは、特定商取引法の訪問販売のクーリング・オフなどが使える可能性があります。消費生活センター(消費者ホットライン188)へ

家庭から出るごみの回収には、市区町村の一般廃棄物処理業の許可か委託が必要です。不用品はまず市区町村のルールで、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は家電リサイクル法にしたがって処分しましょう。
引越し・新生活の家電の注意は引越し・新生活の家電の事故、中古の家電はフリマ・おさがりの家電は「5つのチェック」から、ネットで探した業者の注意は夜中に鍵をなくしてスマホで「解錠」検索へ。

プレ男冷蔵庫は、買った店か新しい冷蔵庫を買う店に引きとりを頼む。棚は区の粗大ごみに出そう。

メル美わからないことは、区の窓口に聞いてみてね。
まとめ
- 不用品回収の相談は2021年度2,231件。「7,000円パック」が25万円の例も
- 家庭のごみの回収には一般廃棄物処理業の許可か市区町村の委託が必要。広告が大きくても許可業者とは限らない
- まず市区町村のルールで。家電4品目は家電リサイクル法で、買った店などへ
- 市区町村以外なら許可業者から複数の見積もり、追加料金・キャンセル料を確認
- 納得できなければその場で払わない。クーリング・オフが使える可能性も。188へ
参考文献
- 国民生活センター. 不用品回収サービスのトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!-(2022年11月2日). https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20221102_1.html (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。