
プレ男弟(高校生)が、去年作った眼鏡がもう合わなくなったって。乱視がどんどん進んでるらしい。アトピーで目をよくこすってるんだけど…。

メル美若い人で乱視が急に進むとき、気をつけたい病気があるって聞いたことがあるよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、円錐角膜(えんすいかくまく)の話です。日本眼科学会の病気の解説「円錐角膜」をもとにまとめました。
どんな病気?
- 若い人の視力低下の代表的な病気で、多くは10代に始まります
- 黒目(角膜、直径11mmほど、厚さ0.5mmほど)が、少しずつ薄くなってとがってきます
- 男性にやや多く、450〜2,000人に1人ほどといわれています
症状:近視・乱視が急に進む
- 思春期に角膜が薄くとがっていくため、近視や乱視が急に進み、これまでの眼鏡やコンタクトでよく見えなくなります
- 軽いうちはふつうの近視や乱視として見逃されがちです
- 進むと眼鏡では見えにくくなってコンタクトが必要になり、コンタクトでも見えにくくなると角膜移植が必要になります
- ただし、いまは早く見つけて適切な治療を受ければ、視力低下を防げるようになりました

プレ男ふつうの近視や乱視と思って見逃されやすいんだ…。
目をこすると進みやすい
- なりやすい体質に、アレルギー性結膜炎などで目をよくこすることが加わると、進みやすくなると考えられています
- アレルギー性結膜炎やアトピー性皮膚炎がある人は、適切な目薬でかゆみを抑え、こすらないようにしましょう(アレルギー性結膜炎、大人のアトピー性皮膚炎)
検査と治療
- 早く見つけるには、角膜の形をはかる機器での検査がすすめられています
- 見え方の矯正は、眼鏡、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ、特殊なレンズなどから、症状に合わせて選びます(コンタクトレンズのケア)
- 進行を止める治療として、目薬をさしたあとに角膜に紫外線を当てて硬くする「角膜クロスリンキング」があります。国内では未承認のため自費診療です
- そのほか、角膜移植や角膜リングなどが、症状に応じて選ばれます
- 定期的に受診を続けることが、進行を抑え、長い目で見た経過をよくすることにつながります

円錐角膜は10代に始まることが多く、目をよくこする習慣で進みやすいと考えられています。早く見つけて適切な治療を受ければ、視力低下を防げるようになりました。

メル美弟くんには、眼鏡屋さんだけじゃなくて眼科で角膜の検査を受けてもらおう。目はこすらないようにね。
まとめ
- 円錐角膜は、黒目が薄くとがる病気。10代に多く、450〜2,000人に1人
- 近視・乱視が急に進む。ふつうの近視・乱視と見逃されがち
- 目をこするクセで進みやすい。かゆみを抑えてこすらない
- 角膜の形の検査で早く見つける。早期の治療で視力低下を防げる
- 定期的な受診を続ける
参考文献
- 日本眼科学会. 病気の解説「円錐角膜」. https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=58 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。