
プレ男会社の先輩が、夜中に急に背中が痛くなって救急車で運ばれたんだって。「尿路結石だった、人生で一番痛かった」って…。

メル美結石って、そんなに痛いんだ。どんな人がなりやすいのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、尿路結石の話です。日本内分泌学会と日本泌尿器科学会の一般向け情報をもとにまとめました。
尿路結石ってどんな病気?
- 尿の通り道(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に石(結石)ができる病気です。できた場所によって、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼ばれます
- 年間では人口10万人あたり138人(男性192人、女性87人)がかかり、男性の7人に1人、女性の15人に1人が一生のうちに経験するといわれています
- 男性では50〜60歳代、女性では50歳以降に多くみられます

プレ男男性の7人に1人…!ぜんぜん他人ごとじゃないね。
原因
- 食生活などの生活習慣や肥満、内分泌(ホルモン)の病気、尿路の感染、尿の停滞、遺伝などがあります
- 尿の中のシュウ酸、カルシウム、尿酸が多くなると、結石ができやすくなります。結石の成分(シュウ酸カルシウム、尿酸など)によって原因がちがうため、原因を確かめることが大切です(尿酸については尿酸値が高い)
症状:激しい痛みと血尿
- 主な症状は、痛みと血尿です(血尿)
- 結石が尿管につまって尿の流れが悪くなると、片側の背中に激しい痛みが起こります
- 日本泌尿器科学会によると、尿がせきとめられて腎臓側に急にたまると(水腎症)、激痛になり、多くの人が救急外来から泌尿器科を受診します
熱が出たら、すぐ救急へ
- つまった尿に感染が起こると、高い熱が出ます。敗血症につながるおそれがあるため、熱をともなうときは救急受診が必要です(おしっこの症状と熱)
- 痛み止めでやわらぐこともありますが、石が出るまでは、また激痛が起こることがあります

メル美痛みに加えて熱があるときは、がまんしないで救急なんだね。
背中の痛みは、結石だけじゃない
- 腎臓のあたりの痛みは、急性腎盂腎炎、腎臓がん、腎梗塞などでも起こります。神経痛や筋肉痛、椎間板ヘルニアなど整形外科の病気のことも
- 水腎症は超音波検査で簡単にわかり、CTでも原因をくわしく調べられます。腎臓のあたりが痛むときは、早めに泌尿器科へ
治療
- 10mm以下の小さな石は、自然に出る可能性があり、水分をとり、薬を飲みながら出るのを待ちます
- 出ない石には手術を行います。尿道から内視鏡を入れて石を砕く手術、体の外から衝撃波をあてて砕く方法、腎臓に穴をあけて内視鏡で砕く手術などがあります
- 治療をしないと、腎臓の働きが落ちることがあります
5年で半分が再発。予防は「水分」
- 再発率は5年で50%と高く、再発予防が大切です
- 予防の方法は結石の成分や原因によってちがいますが、水分をとることは、すべての結石の予防に役立つとされています
- 3学会の診療ガイドライン(2013年版)では、再発予防の基本を、水分を多くとる、肥満の防止、食生活の改善としています
- 同じガイドラインでは、再発予防には1日の尿の量が2,000mL以上になるよう、食事以外に1日2,000mL以上の水分をとるよう指導するとしています(持病で水分を制限されている人は、主治医の指示にしたがってください)

尿路結石は男性の7人に1人が経験する病気です。激しい痛みに熱が加わったら、すぐに救急へ。再発しやすいので、ふだんから水分をしっかりとりましょう。
まとめ
- 尿路結石は男性の7人に1人、女性の15人に1人が一生に一度経験
- 症状は片側の背中・わき腹の激痛と血尿
- 熱が出たら敗血症のおそれ。すぐ救急
- 10mm以下は自然に出るのを待つことも。出なければ手術で砕く
- 5年で50%が再発。予防は1日2,000mL以上の水分、肥満の防止、食生活の改善
参考文献
- 一般社団法人日本内分泌学会. 尿路結石症(一般の皆様へ)(2026年7月28日更新). https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=73 (閲覧日:2026年9月29日)
- 一般社団法人日本泌尿器科学会. 腎臓のあたりが痛む(こんな症状があったら). https://www.urol.or.jp/public/symptom/13.html (閲覧日:2026年9月29日)
- 日本泌尿器科学会・日本泌尿器内視鏡学会・日本尿路結石症学会(編). 尿路結石症診療ガイドライン2013年版 第2版. https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/03_urolithiasis_2013_2.pdf (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。