
メル美雨の週末は、子どもとトランポリンがたくさんある屋内施設に行ってみない?

プレ男いいね!パパもひさしぶりに宙返りを見せちゃおうかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、トランポリンが並ぶ遊戯施設(トランポリンパーク)を親子で安全に楽しむ話です。消費者庁「トランポリンパークでの事故が続いています!」(2022年4月26日)と、消費者安全調査委員会「事故等原因調査報告書【概要】―トランポリンパーク等での事故―」(2023年4月20日)などをもとにまとめました。
トランポリンは、着地のときに大きな力がかかる
消費者安全調査委員会の報告書によると、
- トランポリンで着地すると、自分にかかる重力の数倍にもなる反発力が、ベッド(跳ぶ面)にふれた体の部分に一瞬でかかると考えられます
- そのため、両足で着地する、衝撃のタイミングをはかる、筋力で姿勢を保つといったスキルや体力が必要です
- 2人以上で同時に跳ぶと、ほかの人の影響で自分にかかる反発力が大きくふくらむことがあり、特に変わったことをせず跳んでいただけで、すねの骨を折った例も報告されています

プレ男体重の何倍もの力が一瞬で…。子どもと一緒に同じトランポリンで跳ぶのも危ないんだ。
どんな事故が起きている?
- 事故情報データバンクには、遊戯施設でのトランポリンの事故が、2017年1月〜2023年4月10日の約6年3か月で43件寄せられています(報告書)
- 2022年の消費者庁の資料では、遊戯施設などでの事故の被害者は、年代のわかるもののうち5〜19歳が約半数でした
報告書でとりあげられた重大事故(けがの重い事故)の例です。
| 年 | 内容 |
|---|---|
| 2020年 | 友人の宙返りを見て自分も宙返り。手のひらで受け止めて頭から落ち、ひじの脱臼骨折(10歳代) |
| 2021年 | トランポリンから宙返りでフォームピット(スポンジを敷きつめた穴)に飛びこみ、頭から突っこんで底の硬い床に頭を打ち、首の骨(頸椎)を骨折(20歳代) |
| 2021年 | 高さ1.3mの壁の上から2人で同時にトランポリンに飛び降り、腕の骨を骨折(10歳代) |
- 3人とも、トランポリンの経験は施設を使うのが1〜2回目か、子どものころに少し遊んだ程度でした
- 3件目の引率者は、1台のトランポリンを何人もで使うのは危ないことを、事故のあとに消費者庁の注意喚起で知ったと話しています
- トランポリン競技の専門家は、「少なくとも、こどもや未習熟な利用者はウォール(壁)からトランポリンに飛び降りることを避けるべき」としています
利用者アンケートでわかったこと
報告書のアンケート(インターネット調査、1,000人)では、
- トランポリンでの宙返りの危険性を知らなかった人は39.9%、フォームピットでの宙返りは48.3%、1台を何人もで同時に使うことは29.8%
- トランポリンパークで遊んだ、または子どもを連れて行ったことがある600人のうち54.0%が、安全な跳び方を案内されていない、またはその記憶がないと答えました
- 施設へのアンケートでは、専任のスタッフを常に置いている施設は46.3%でした
親子で遊ぶときのポイント
消費者庁(2022年4月)と、消費者庁「みんなの消費安全ナビ Vol.683」(2026年4月24日)のよびかけです。
- 施設の利用規約、注意事項・禁止事項をよく確かめて守る。服装などにルールがある施設もあります
- はじめての人は、低めの高さから少しずつ体を慣らす。いきなり高く跳ばない
- 宙返りなどの危険な技はしない。宙返りは、技術を持った指導者の監督のもとで練習するものです。周りの人や動画を見て「かっこいい」「簡単にできそう」と思っても、挑戦しないでください
- 1つのトランポリンは1人ずつ。2人以上だと、ぶつかったり、1人のときより高く速く跳んでしまったりします
- 周りで遊ぶ人の動きにも注意。自分が安全に遊んでいても、巻きぞえでけがをすることがあります
- 監視員がいて、十分に見守っている施設を選ぶ。安全対策が十分か、ウェブサイトなどで事前に調べておきましょう
- 対象年齢や人数制限を確かめ、幼い子どもには保護者が付き添う。混んでいるときは無理に使わない
- 施設の管理に疑問や危険を感じたら、遊ぶのをやめて施設に申し出る。困ったときは消費者ホットライン188へ
- けがをしたら、施設の管理者に知らせ、病院を受診してください

重大な事故の多くは、宙返りや、高い台からの飛び降り、2人以上での同時の跳躍で起きています。「1台に1人、宙返りはしない」を親子の約束にしてください。

プレ男宙返りを見せるのはやめておくよ…。まずはパパも低く跳ぶところから。
家の中のトランポリンも
-
消費者庁が2020年に行ったアンケートでは、家庭用の室内遊具で子どもが危ない目にあった例として、「トランポリンから落下した」(2歳)という回答もありました
-
消費者庁は、遊具の対象年齢を守る、取扱説明書どおりに使う、転落のおそれがある遊具のまわりに緩衝材を敷く、まわりのおもちゃを片づけるようよびかけています
-
ほかの遊戯施設の乗り物はゴーカート、外で体を動かすなら平和の森公園のフィールドアスレチック、家の中のけがは「挟む・切る・刺さる」事故の記事もどうぞ
まとめ
- トランポリンの着地では、体重の数倍の力が一瞬でかかる
- 重大事故は、宙返り、フォームピットへの宙返り、高い台から2人で飛び降りなどで起きている
- 利用者の54.0%が、安全な跳び方を案内されていない・記憶がない
- 低く跳ぶことから、宙返りはしない、1台に1人、監視員のいる施設を選ぶ
参考文献
- 消費者安全調査委員会. 消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書【概要】―トランポリンパーク等での事故―(2023年4月20日). https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_020/assets/csic_cms101_230426_04.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
- 消費者庁. トランポリンパークでの事故が続いています!―施設の注意事項・禁止事項等をよく確認し、安全に遊ぶようにしましょう―(2022年4月26日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_059/assets/consumer_safety_cms205_220426_01.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
- 消費者庁. みんなの消費安全ナビ Vol.683 遊戯施設での事故にご注意を!ー行楽シーズンは安全に楽しみましょうー(2026年4月24日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20260424/ (閲覧日:2026年10月22日)
- 消費者庁. 子ども安全メール Vol.518 家庭用の室内遊具で遊ぶときは安全対策を!(2020年8月27日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20200827/ (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。