
プレ男息子が「ゴーカートを自分で運転したい!」って。公園のゴーカートに乗せてあげようかな。

メル美きっと大喜びだね。乗る前に、親が気をつけることってあるのかな?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、子どもが自分で運転するゴーカートなどの乗り物を、安全に楽しむ話です。消費者庁・こども家庭庁「こどもがゴーカート等の乗り物体験等を安全に楽しむために」(2024年4月)と、消費者庁・内閣官房こども家庭庁設立準備室「こども自身が運転するゴーカートなどの乗り物での事故に注意!」(2022年12月2日)をもとにまとめました。
2022年、観客の子どもが亡くなる事故
- 2022年9月、イベント会場で、体験運転中のゴーカートがコースの外に飛び出して観客にぶつかり、2歳の子が亡くなり、4歳の子2人が軽いけがをしました
- 消費者庁の事故情報データバンクには、2009年度以降、遊戯施設やイベント会場などで、子どもにかぎらず自分で運転する乗り物での事故が30件(うち2件は物のこわれだけ)寄せられています(2022年11月末までの登録分。ゴーカートのほか、電動立ち乗り二輪車、バイク、バギーなど)
- 消費者庁「みんなの消費安全ナビ Vol.683」(2026年4月24日)では、遊戯施設で「ゴーカートでカーブを曲がり切れず壁に激突、ももの裏を切り救急搬送」という事故も紹介されています
- 消費者庁は、ゴーカートはかなりのスピードが出ることがあり、運転を誤ると、運転する人だけでなく、周りを巻きこむ重大な事故につながる危険があるとしています

メル美乗っている子だけじゃなく、見ている子も危ないことがあるんだ…。
この事故を受けて、日本自動車連盟(JAF)は2023年3月27日、ゴーカートなどの乗り物体験をふくむイベントの「ガイドライン」をつくりました。走るコースと観客のいる場所を分けて、物理的な防護を置くこと、子どもや経験の浅い人は出力と速度に制限のある乗り物に限ること、乗る前の説明で止まり方を重点的にくり返すことなどが書かれています。
施設やイベントを選ぶとき
消費者庁・こども家庭庁は、子どもが運転できるかどうかだけでなく、乗り物の管理のようすを、ウェブサイトなどで事前に調べるようよびかけています。たとえば、
- 服装やヘルメットなどの保護具の貸し出し・着用の案内があるか
- 運転前の安全講習や注意事項の説明があるか
- 運転するエリアと観覧エリアが、安全に分けられているか
ウェブサイトでわからなければ、施設や主催者に問い合わせて、安全対策のとられているところを選びましょう。
乗せる前のチェック
- 子どもの年齢と体格(身長・体重など)を正確に伝えた?
- 肌を覆う服装?(グローブ、長袖、長ズボン、つま先が覆われて底が平らな靴)。髪が長い子は、ヘルメットの中に固定する
- マフラーなどは外した? 乗り物の動く部分に巻きこまれると、首がしまって窒息するおそれがあります
- シートベルトと、頭のサイズに合ったヘルメットを正しく着けた?自分で用意する場合は、法令や規格(PSCマーク、SGマークなど)に合ったものを
- 子どもが安全講習や注意事項を正しく理解できている?
- 体調に不安はない? 不安があれば乗らない
- 思った以上にスピードが出て、子どもが制御できないこともあります。「夢中になりすぎて無茶な運転をしない」と、乗る前に約束しましょう

ゴーカートの事故は、運転する子だけでなく、見ている人や順番を待つ人も巻きこみます。決められたエリアで見守りましょう。
見る人・待つ人も
- 決められたエリアの中で観覧・順番待ちをする
- 特に乗り降りの場所では、ほかの人が運転する乗り物に近づきすぎない
- ほかの人が安全に運転できていないと思ったら、施設や主催者に伝えて対応してもらう

プレ男長袖と長ズボン、マフラーはなし。パパとママは観覧エリアで応援係だね。
まとめ
- 2022年、コースを外れたゴーカートが観客にぶつかり、2歳の子が亡くなった
- 安全講習・保護具・観覧エリアの分離がある施設を選ぶ
- 年齢・体格を正確に伝える。長袖・長ズボン・グローブ・サイズの合うヘルメット、マフラーは外す
- 体調が悪ければ乗らない。無茶な運転をしないと約束する
- 見る人・待つ人も決められたエリアで
参考文献
- 消費者庁・こども家庭庁. こどもがゴーカート等の乗り物体験等を安全に楽しむために(2024年4月). https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/0fb141f6-ed7b-4dca-b861-7286c82bc03c/152d5557/20240419_policies_child-safety-actions_cases_02.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
- 内閣官房こども家庭庁設立準備室・消費者庁. こども自身が運転するゴーカートなどの乗り物での事故に注意!―保護者と共に安全な施設等を選び、ルールを守って正しく利用しましょう―(2022年12月2日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_065/assets/consumer_safety_cms205_221202_01.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
- 消費者庁. みんなの消費安全ナビ Vol.683 遊戯施設での事故にご注意を!ー行楽シーズンは安全に楽しみましょうー(2026年4月24日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20260424/ (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。