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アソ美年収は最低○○万円、年齢は○歳まで…って条件を決めておかないと、時間がもったいないと思うのよね。

オタ男ぼくの職場、独身の女性がほとんどいないんだよなあ。それって関係あるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、結婚した人と独身の人をくらべて、結婚と結びつく要因を調べた研究です。鈴木亘さん(学習院大学)と小島宗一郎さん(内閣府経済社会総合研究所)の論文「独身者データと既婚者の振り返りデータを用いた結婚の決定要因に関する経済分析」(『日本労働研究雑誌』No.768、2024年、労働政策研究・研修機構)の原文をもとにまとめました。
どんな研究?
- 内閣府経済社会総合研究所が2024年3月に行ったインターネット調査(「少子化・女性活躍の経済学研究」に向けたアンケート調査)を使いました。全国の25〜49歳の、独身者1万人・既婚者1万人です
- 既婚者には、「今の配偶者と交際を始める少し前」「交際を始めたころ」「結婚を決めたとき」の状況を振り返って答えてもらい、独身者の「いま」とくらべられるようにしています
- 「結婚しているか(1)・独身か(0)」を、たくさんの項目を同時に入れて分析しました(プロビットモデル)。分析した人数は女性9,150人、男性9,799人です
- 以下の数字は、ほかの条件をそろえたうえで「その項目があると、結婚している確率が何ポイント変わるか」(限界効果)です
わかったこと(1):相手に「年収の希望」をつけない人ほど、結婚していた
調査では、結婚相手への希望を項目ごとに聞き、「まったく気にしない」と答えたかどうかを分析しました。
| 相手への希望が「ない」 | 女性 | 男性 |
|---|---|---|
| 年収 | +16.0ポイント | +12.1ポイント |
| 年齢 | +7.1ポイント | +4.2ポイント |
| 体型 | +4.2ポイント | +1.8ポイント |
| 家事能力 | −4.7ポイント | +3.0ポイント |
| 身長 | −4.3ポイント | はっきりした差なし |
| 就業 | −9.4ポイント | はっきりした差なし |
| 学歴 | はっきりした差なし | はっきりした差なし |
- 男女とも、相手の年収・年齢・体型に希望をつけない人ほど、結婚している確率が高くなっていました。論文は、希望条件がゆるやかなほうが候補が多く、マッチングしやすいのだろう、と書いています
- 一方、女性で就業・身長・家事能力に希望をつけない人は、結婚している確率が低くなっていました。論文も「やや解釈が難しい」としています

アソ美年収の希望がない人のほうが、16ポイントも結婚してる確率が高いの!?
わかったこと(2):毎日顔を合わせる独身の異性が多いほど、結婚していた
- 男女とも、職場や学校で毎日顔を合わせる独身の異性の数が多い人ほど、結婚している確率が高くなっていました
- 反対に、紹介やお見合いで勧められた人数が多い人ほど、結婚している確率は低くなっていました。論文は、結婚が難しそうな人ほど紹介される人数が増える、という逆向きの関係がふくまれている可能性を書いています
- 転勤の可能性がある職場にいる人は、結婚している確率が低く、女性で−8.9ポイント、男性で−2.7ポイントでした
わかったこと(3):出会いの経路と、婚活サービス
| 女性 | 男性 | |
|---|---|---|
| 同僚からの紹介があった | +5.4ポイント | +2.8ポイント |
| 職場以外の友人からの紹介があった | はっきりした差なし | +3.4ポイント |
| 結婚相手の紹介を目的とする事業者などのイベントに参加した | +5.3ポイント | +9.0ポイント |
| 趣味やスポーツのクラブ・サークル活動(過去1年) | +2.7ポイント | +2.0ポイント |
| 結婚相談所や勤め先によるお見合い・結婚相手紹介サービスを使った | +6.7ポイント | +6.6ポイント |
| 出会いを目的とするパーティー・イベントを使った | +5.7ポイント | +5.4ポイント |
| マッチングアプリやインターネットの出会い系サイトのサービスを使った | −6.2ポイント | −5.3ポイント |
- 論文は、マッチングアプリなどについて「結婚に至らず、交際関係が終わってしまうということであろうか」と書いています。また、出会いの環境や経路に関する項目には、逆向きの因果(結婚していない人ほど使う、など)がふくまれている可能性があり、解釈には注意が必要だとしています
- 同棲したことがある人は、男女とも結婚している確率が大きく高くなっていました(結婚前の同棲は結婚の前に同棲する?にまとめています)

オタ男毎日会う人の中に独身の人がいるかどうかも、関係してるんだね。

この研究では、男女とも、相手の年収や年齢に希望をつけない人、毎日顔を合わせる独身の異性が多い人ほど、結婚している確率が高くなっていました。ただし、ある時点の調査なので、「条件をゆるめれば結婚できる」という因果まではわかりません。
研究の限界
- 調査会社の登録モニターへのインターネット調査です
- ある時点の調査で、既婚者は過去を振り返って答えています。そのため、「この項目があったから結婚した」という因果関係まではわかりません
- 独身者と既婚者では、くらべる時点の年齢に平均で約5歳の差があり、論文は分析で年齢をそろえています
- 論文は、結婚と結びつく要因に男女で共通するものが驚くほど多いことを、いちばん大きな発見としています
婚活に当てはめると
- 論文は、結婚相手への希望条件が高くなりすぎないよう、独身者に正しい情報を提供することを、政策の例としてあげています
- 結婚相手に求める条件を国の調査で見た記事は結婚相手に求める条件は?、婚活の方法ごとの結婚へのつながりはどの婚活が、1年以内の結婚につながった?、方法の選び方は結婚相談所・マッチングアプリ・公的な婚活支援、どう選ぶ?もどうぞ

アソ美年収の条件、ひとまず外して見てみようかな。会ってみないとわからないこともあるしね。

オタ男職場で出会いが少ないなら、サークルや婚活イベントで、顔を合わせる人を増やしてみるよ。
まとめ
- 2024年の調査(25〜49歳、独身者・既婚者各1万人)で、結婚している人と独身の人をくらべた研究(2024年)
- 相手の年収に希望をつけない人は、結婚している確率が女性で16.0ポイント、男性で12.1ポイント高かった
- 毎日顔を合わせる独身の異性が多い人、転勤の可能性がない人ほど、結婚している確率が高かった
- 結婚相談所や出会いのパーティーの利用も結婚と結びついていた。ただし、ある時点の調査で、因果関係まではわからない
参考文献
- 鈴木亘, 小島宗一郎. 独身者データと既婚者の振り返りデータを用いた結婚の決定要因に関する経済分析. 日本労働研究雑誌. 2024;(768):35-52. 労働政策研究・研修機構. https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2024/07/pdf/035-052.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

