
メル美お寺の坐禅体験に行ってみたいんだけど、作法がわからなくて緊張しちゃう。

プレ男肩を棒でたたかれるやつだよね…?ぼく、足も組めないかも。
こんにちは、Dr. Taro です。 「作法」、今回は坐禅です。曹洞宗の公式サイト(曹洞禅ネット)は、「曹洞宗の坐禅」「坐禅の作法」「いす坐禅のきほん」のページで、はじめての人にもわかるように坐禅の手順を紹介しています。それをもとにまとめました。
※細かい作法は、それぞれの道場によって異なる場合があります。曹洞宗の公式サイトも、くわしくは指導者に尋ねるよう案内しています。
「ただひたすらに坐る」
- 曹洞宗の公式サイトによると、曹洞宗の坐禅は「只管打坐(しかんたざ)」、ただひたすらに坐ることです
- 何かほかの目的があって、それを達成する手段として坐禅をするのではありません。坐禅をする姿そのものが「仏の姿」であり、悟りの姿だ、と説明されています
- 道元禅師は、坐禅だけでなく、日常の行い一つひとつを坐禅と同じ心でつとめることを修行として説いた、とも紹介されています
基本の手の形:合掌と叉手
| 形 | やり方 |
|---|---|
| 合掌(がっしょう) | 両手のひらを合わせて、指をまっすぐそろえる |
| 叉手(しゃしゅ) | 左手の親指を内にして握り、手の甲を外に向けて胸に軽く当て、右手のひらで覆う |
坐禅堂に入る
- 叉手にして、入口の左側の柱(ふすま・障子など)のそばを、柱側の足、つまり左足から入る
- 入ったら立ち止まり、坐禅堂のご本尊さま(聖僧さま)に合掌して頭を下げる(合掌低頭)
- 叉手にもどし、自分の坐る位置へ進む
あいさつ
- 自分の坐る位置(坐蒲(ざふ)=坐禅用のクッションの側)に向かって合掌低頭する
- 両隣の人にあいさつする
- 合掌のまま右回りをして、向かい側に坐っている人に合掌低頭する

プレ男坐る前に、まわりの人にあいさつするんだ。
坐り方
- 足の組み方:どちらの組み方でも、坐蒲がおしりの中心にくるように足を組み、両膝とおしりの3点で上体を支える
- 結跏趺坐(けっかふざ):右の足を左のももの上に深くのせ、次に左の足を右のももの上にのせる
- 半跏趺坐(はんかふざ):右の足を左のももの下に深く入れ、左の足を右のももの上に深くのせる
- 手の組み方:右手を左の足の上にのせ、その上に左手をのせて、両手の親指を軽く合わせる(法界定印(ほっかいじょういん))
- 上体の姿勢:背骨をゆったりと積みあげ、その上に頭をバランスよく置く。耳と肩、鼻とおへそが垂直になるように
- 口:舌を軽く上あごにつけ、閉じた口の中に空気がこもらないようにする
- 視線:眼は見開かず細めず自然に開き、視線は前方に落とす
- はじめの深呼吸:口から大きく深呼吸を数回し(欠気一息(かんきいっそく))、心と体のこわばりをほぐす
- 左右揺振(さゆうようしん):上体を左右に、はじめは大きく、だんだん小さく揺らし、振り子が止まるように中心で静止する
- 坐禅中の呼吸:基本は、鼻から息を吸いこむ腹式呼吸で、ゆっくりていねいに
- 心構え:さまざまな思いにとらわれず、体と息をととのえて坐る
鐘の合図
| 鐘 | 意味 |
|---|---|
| 3回(止静鐘(しじょうしょう)) | 坐禅の始まり。これ以降は、堂内に出入りしない |
| 2回(経行鐘(きんひんしょう)) | 経行(歩く坐禅)に移る |
| 1回(放禅鐘(ほうぜんしょう)) | 坐禅の終わり |
警策の受け方
警策(きょうさく)の受け方について、曹洞宗の公式サイトはこう案内しています。
- 右肩を軽く打って予告されるので、合掌して上体を左前に傾ける
- 受け終わったら上体をもどし、合掌低頭して、法界定印にもどす

メル美いきなりたたかれるんじゃなくて、まず軽く予告があるんだね。それなら落ち着いて受けられそう。
坐禅の終わり
- 合掌低頭し、手のひらを上に向けて両膝にのせ、左右揺振(小さく→大きく)して足をほどく
- 坐蒲を元の形にととのえ、両隣の人と向かいの人にあいさつをして、叉手で退堂する
経行:坐禅のあいだに歩く
- 続けて坐禅をする場合は、途中で「経行(きんひん)」という、堂内を静かに歩く時間があります
- 歩き方は「一息半歩(いっそくはんぽ)」。一呼吸するあいだに、足の長さの半分だけ進め、次の一呼吸で反対の足を同じく半歩進めます
- 鐘が1回鳴ったら、その場で両足をそろえて止まり、叉手のまま低頭して、自分の席にもどります
足を組めない人の「いす坐禅」
曹洞宗の公式サイトは、足を組むのが難しい人のために「いす坐禅」も紹介しています。
- いす:座面が少し固めで、床とももが水平になるものが理想的。背もたれの有無は問わない
- 坐り方:ゆったりと浅く坐り、骨盤を立てる。足は肩幅に開いて床につける
- 目と口:目は開けたまま、1.5mほど先の床に視線を落とす。口は閉じ、舌を上あごにつける
- 手:手のひらを上にして右手をへその真下に置き、その上に左手を重ね、両手の親指をつける(法界定印)
- 呼吸:自然な呼吸をあるがままに味わう。はじめのうちは、ゆっくり長く吐いてスッと吸う、吐く息中心の呼吸もよい
- 終わり:両手のひらを上にしてももに置き、少しずつ体を左右に揺らして揺れをおさめ、ゆっくり立ちあがる

曹洞宗の公式サイトは、坐禅で大切なのは「調身(姿勢を調える)・調息(呼吸を調える)・調心(すると自然に心も調う)」だと紹介しています。足を組むのが難しい人には「いす坐禅」もあります。
デートや旅行で体験するなら
まとめ
- 曹洞宗の坐禅は「只管打坐」、ただひたすらに坐ること
- 入堂は左足から。坐る前に、両隣と向かいの人に合掌低頭であいさつ
- 足は結跏趺坐か半跏趺坐、手は法界定印。視線は前方に落とし、鼻からゆっくり呼吸
- 鐘は3回で始まり、1回で終わり。警策は合掌して左前に傾けて受ける
- 足を組めない人は「いす坐禅」。細かい作法は道場ごとにちがうので、指導者に尋ねる
参考文献
- 曹洞宗宗務庁. 曹洞禅ネット 曹洞宗の坐禅. https://www.sotozen-net.or.jp/propagation/zazentop/ (閲覧日:2026年10月22日)
- 曹洞宗宗務庁. 曹洞禅ネット 坐禅の作法. https://www.sotozen-net.or.jp/propagation/zazentop/saho/ (閲覧日:2026年10月22日)
- 曹洞宗宗務庁. 曹洞禅ネット いす坐禅のきほん. https://www.sotozen-net.or.jp/isuzazen/ (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。