大人の教養An Evening of Culture

第七幕Act VII — Curtain Call — Manners

はじめての坐禅の作法曹洞宗の案内では、入堂は左足から、隣の人と向かいの人にあいさつ、足は結跏趺坐か半跏趺坐、手は法界定印。警策は合掌して受ける。足を組めない人の「いす坐禅」も

No.1522026年10月22日

曹洞宗の坐禅は「只管打坐(しかんたざ)」、ただひたすらに坐ることです。曹洞宗の公式サイトでは、坐禅堂への入り方、両隣と向かいの人へのあいさつ、結跏趺坐・半跏趺坐の足の組み方、法界定印の手の組み方、視線と呼吸、鐘の合図、警策(きょうさく)の受け方、坐禅のあいだに歩く「経行(きんひん)」までを紹介しています。足を組むのが難しい人のための「いす坐禅」のやり方もあります。細かい作法は道場によってちがうので、指導者に尋ねるよう案内されています。

目次
  1. 「ただひたすらに坐る」
  2. 基本の手の形:合掌と叉手
  3. 坐禅堂に入る
  4. あいさつ
  5. 坐り方
  6. 鐘の合図
  7. 警策の受け方
  8. 坐禅の終わり
  9. 経行:坐禅のあいだに歩く
  10. 足を組めない人の「いす坐禅」
  11. デートや旅行で体験するなら
  12. まとめ

メル美お寺の坐禅体験に行ってみたいんだけど、作法がわからなくて緊張しちゃう。

プレ男肩を棒でたたかれるやつだよね…?ぼく、足も組めないかも。

こんにちは、Dr. Taro です。 「作法」、今回は坐禅です。曹洞宗の公式サイト(曹洞禅ネット)は、「曹洞宗の坐禅」「坐禅の作法」「いす坐禅のきほん」のページで、はじめての人にもわかるように坐禅の手順を紹介しています。それをもとにまとめました。

※細かい作法は、それぞれの道場によって異なる場合があります。曹洞宗の公式サイトも、くわしくは指導者に尋ねるよう案内しています。

「ただひたすらに坐る」

基本の手の形:合掌と叉手

形 やり方
合掌(がっしょう) 両手のひらを合わせて、指をまっすぐそろえる
叉手(しゃしゅ) 左手の親指を内にして握り、手の甲を外に向けて胸に軽く当て、右手のひらで覆う

坐禅堂に入る

  1. 叉手にして、入口の左側の柱(ふすま・障子など)のそばを、柱側の足、つまり左足から入る
  2. 入ったら立ち止まり、坐禅堂のご本尊さま(聖僧さま)に合掌して頭を下げる(合掌低頭)
  3. 叉手にもどし、自分の坐る位置へ進む

あいさつ

  1. 自分の坐る位置(坐蒲(ざふ)=坐禅用のクッションの側)に向かって合掌低頭する
  2. 両隣の人にあいさつする
  3. 合掌のまま右回りをして、向かい側に坐っている人に合掌低頭する

プレ男坐る前に、まわりの人にあいさつするんだ。

坐り方

  1. 足の組み方:どちらの組み方でも、坐蒲がおしりの中心にくるように足を組み、両膝とおしりの3点で上体を支える
    • 結跏趺坐(けっかふざ):右の足を左のももの上に深くのせ、次に左の足を右のももの上にのせる
    • 半跏趺坐(はんかふざ):右の足を左のももの下に深く入れ、左の足を右のももの上に深くのせる
  2. 手の組み方:右手を左の足の上にのせ、その上に左手をのせて、両手の親指を軽く合わせる(法界定印(ほっかいじょういん))
  3. 上体の姿勢:背骨をゆったりと積みあげ、その上に頭をバランスよく置く。耳と肩、鼻とおへそが垂直になるように
  4. 口:舌を軽く上あごにつけ、閉じた口の中に空気がこもらないようにする
  5. 視線:眼は見開かず細めず自然に開き、視線は前方に落とす
  6. はじめの深呼吸:口から大きく深呼吸を数回し(欠気一息(かんきいっそく))、心と体のこわばりをほぐす
  7. 左右揺振(さゆうようしん):上体を左右に、はじめは大きく、だんだん小さく揺らし、振り子が止まるように中心で静止する
  8. 坐禅中の呼吸:基本は、鼻から息を吸いこむ腹式呼吸で、ゆっくりていねいに
  9. 心構え:さまざまな思いにとらわれず、体と息をととのえて坐る

鐘の合図

鐘 意味
3回(止静鐘(しじょうしょう)) 坐禅の始まり。これ以降は、堂内に出入りしない
2回(経行鐘(きんひんしょう)) 経行(歩く坐禅)に移る
1回(放禅鐘(ほうぜんしょう)) 坐禅の終わり

警策の受け方

警策(きょうさく)の受け方について、曹洞宗の公式サイトはこう案内しています。

  1. 右肩を軽く打って予告されるので、合掌して上体を左前に傾ける
  2. 受け終わったら上体をもどし、合掌低頭して、法界定印にもどす

メル美いきなりたたかれるんじゃなくて、まず軽く予告があるんだね。それなら落ち着いて受けられそう。

坐禅の終わり

  1. 合掌低頭し、手のひらを上に向けて両膝にのせ、左右揺振(小さく→大きく)して足をほどく
  2. 坐蒲を元の形にととのえ、両隣の人と向かいの人にあいさつをして、叉手で退堂する

経行:坐禅のあいだに歩く

足を組めない人の「いす坐禅」

曹洞宗の公式サイトは、足を組むのが難しい人のために「いす坐禅」も紹介しています。

曹洞宗の公式サイトは、坐禅で大切なのは「調身(姿勢を調える)・調息(呼吸を調える)・調心(すると自然に心も調う)」だと紹介しています。足を組むのが難しい人には「いす坐禅」もあります。

デートや旅行で体験するなら

まとめ


参考文献

  1. 曹洞宗宗務庁. 曹洞禅ネット 曹洞宗の坐禅. https://www.sotozen-net.or.jp/propagation/zazentop/ (閲覧日:2026年10月22日)
  2. 曹洞宗宗務庁. 曹洞禅ネット 坐禅の作法. https://www.sotozen-net.or.jp/propagation/zazentop/saho/ (閲覧日:2026年10月22日)
  3. 曹洞宗宗務庁. 曹洞禅ネット いす坐禅のきほん. https://www.sotozen-net.or.jp/isuzazen/ (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。