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プレ男タンゴって、バラをくわえて情熱的に踊るやつ?どこの国の踊りなの?

メル美アルゼンチンのイメージがあるけど、ウルグアイも「タンゴの国」なんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 「音楽の教養」、今回は南米のタンゴです。ユネスコの無形文化遺産のページと、アルゼンチン政府、ブエノスアイレス市、ウルグアイの法令データベース(IMPO)の資料で確かめました(2026年10月22日閲覧)。
タンゴはどこで生まれた?
- ユネスコによると、タンゴは、南米ラ・プラタ川流域のブエノスアイレス(アルゼンチン)とモンテビデオ(ウルグアイ)の、都市の下層の人びとのあいだで発展しました
- そこには、ヨーロッパからの移民、アフリカから連れてこられた奴隷の子孫、そして「クリオーリョ」と呼ばれる地元生まれの人びとがいました。それぞれの習慣や信仰、儀式がまざりあい、新しい文化のアイデンティティになりました
- タンゴは、その文化をもっともよく表すもののひとつ。音楽・踊り・詩の3つがセットで、ユネスコは、タンゴが「多様性と文化どうしの対話」を体現し、うながしていると書いています

メル美いろんなところから来た人の文化がまざって生まれたんだ。ジャズの生まれ方とも少し似てるね。
- アメリカのニューオーリンズで生まれたジャズの歴史とくらべてみるのもおもしろいです
2009年、2つの国がいっしょにユネスコ無形文化遺産に
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録 | 2009年(第4回政府間委員会)、人類の無形文化遺産の代表的な一覧表 |
| 申請した国 | アルゼンチンとウルグアイ(共同) |
| どこで踊られている | ブエノスアイレスとモンテビデオの伝統的なダンスホール。そこから世界へ |
- ユネスコによると、タンゴのコミュニティには、音楽家、プロとアマチュアのダンサー、振付家、作曲家、作詞家、先生、そしてタンゴの文化を体現する「国の生きた宝」の人たちがふくまれます
- 新しい環境や時代にあわせて変わりながら、世界中に広がっています。アルゼンチンとウルグアイでは、国の文化遺産を祝う行事にもタンゴが取り入れられています
- 同じユネスコの無形文化遺産では、ジャマイカのレゲエも登録されています(ボブ・マーリーの記事もどうぞ)
アルゼンチンの「タンゴの日」は12月11日
- アルゼンチン政府(文化事務局)によると、12月11日は「国のタンゴの日」。1977年から毎年祝われています
- この日は、歌手で作曲家のカルロス・ガルデルと、作曲家でバイオリン奏者・指揮者のフリオ・デ・カロの誕生日です
- 2人の誕生日が同じことに1965年に気づいた作詞・作曲家でプロデューサーのベン・モラールが、この日を「タンゴの日」にしようと提案しました。1977年11月29日に市の命令(市令)で、12月19日に国の命令で認められました
カルロス・ガルデル
- アルゼンチン政府の紹介では、ガルデルは1890年12月11日生まれ。生まれた場所には説がわかれていて、ウルグアイのタクアレンボ説と、もっともよく知られたフランスのトゥールーズ説があります。子ども時代をブエノスアイレスで過ごし、1923年にアルゼンチン国籍をとりました。本名の名字は「ガルデス」でした
- 歌手・作曲家・俳優。歌うタンゴ「タンゴ・カンシオン」を始め、その代表として知られます
- 2003年、ガルデルの声(録音)がユネスコの「世界の記憶」に登録されました
- 1935年6月24日、コロンビアのメデジンで飛行機事故のため亡くなりました
フリオ・デ・カロ
- 1899年12月11日、ブエノスアイレス生まれ。バイオリン奏者、楽団の指揮者、作曲家
- 1924年から六重奏団をつくり、楽器の演奏を中心にした新しいスタイル「デ・カロ派」を始めました。歌の「ガルデル派」とならぶ、タンゴの演奏の2つのお手本になりました
- 1980年3月11日、マル・デル・プラタで亡くなりました

プレ男歌の名人と、演奏の名人が同じ誕生日。だからその日が「タンゴの日」なんだ!
ウルグアイは「ラ・クンパルシータ」を法律で賛歌に
- 「ラ・クンパルシータ」は、ウルグアイのヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲスの作品。1917年4月19日にモンテビデオで初演されました
- ウルグアイは法律第16905号(1998年1月2日公布)で、「ラ・クンパルシータ」をウルグアイ東方共和国の「文化的・大衆的な賛歌」と定めました
- おもしろいのは第2条で、この指定は音楽だけが対象で、あとから付けられた歌詞はふくまないと書かれていることです

メル美メロディーだけが国の賛歌なんだ。法律にそこまで書いてあるのがおもしろい!
いまのタンゴ:ブエノスアイレスの「世界大会」
- ブエノスアイレス市は、毎年「タンゴBAフェスティバル・世界大会」を開いています。市は「世界最大のタンゴの催し」と紹介しています
- 2026年は8月から9月2日まで、市内の約50の会場で、コンサートや踊りの実演・教室、ミロンガなど約150の催しがありました
- 第24回の世界大会(踊りのコンテスト)には、47か国から約800組が参加。決勝に進めるのは、「タンゴ・デ・ピスタ」部門40組と、「タンゴ・エスセナリオ」部門20組の計60組です。予選は2月から7月に、アルゼンチンと世界の26都市で行われました

ユネスコによると、タンゴはヨーロッパからの移民、アフリカの奴隷の子孫、クリオーリョの文化がまざって生まれた音楽・踊り・詩で、多様性と文化どうしの対話を体現しているとされています。
まとめ
- タンゴは、ブエノスアイレスとモンテビデオの下町で生まれた、音楽・踊り・詩
- ヨーロッパの移民、アフリカの奴隷の子孫、クリオーリョの文化がまざった
- 2009年、アルゼンチンとウルグアイの共同でユネスコ無形文化遺産に
- 12月11日はアルゼンチンの「タンゴの日」。ガルデルとデ・カロの誕生日
- ウルグアイは法律で「ラ・クンパルシータ」を賛歌に。対象は音楽だけ
- 音楽の流れは大人の音楽の教養・入門、ジャズの歴史もどうぞ
参考文献
- UNESCO Intangible Cultural Heritage. Tango. https://ich.unesco.org/en/RL/tango-00258 (閲覧日:2026年10月22日)
- Argentina.gob.ar(Secretaría de Cultura). 11 de diciembre: Día Nacional del Tango. https://www.argentina.gob.ar/node/486595 (閲覧日:2026年10月22日)
- IMPO(Centro de Información Oficial, Uruguay). Ley N° 16905. https://www.impo.com.uy/bases/leyes/16905-1998 (閲覧日:2026年10月22日)
- Buenos Aires Ciudad. Tango BA Festival y Mundial 2026: empezó la gran fiesta de la cultura porteña con más de 2 mil artistas en escena(2026年8月21日). https://buenosaires.gob.ar/gcaba_historico/noticias/tango-ba-festival-y-mundial-2026-empezo-la-gran-fiesta-de-la-cultura (閲覧日:2026年10月22日)
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