大人の教養An Evening of Culture

第四幕Act IV — The Music Hall

ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは何がすごい?元日のウィーン楽友協会「黄金のホール」で、シュトラウス一家のワルツとポルカ。世界150か国以上・約5,000万人が見る。始まりは1939年12月31日、戦争のさなかだった

No.1612026年10月22日

毎年1月1日、ウィーン楽友協会の「黄金のホール」で開かれるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート。ヨハン・シュトラウス一家と同時代の作曲家のワルツやポルカを演奏し、テレビと配信で世界150か国以上、約5,000万人が見ています。じつはウィーン・フィルは長いあいだシュトラウスの音楽を演奏していなかったこと、最初の演奏会が1939年12月31日、ナチスの募金運動のために開かれたこと、ボスコフスキーの25回、1987年から毎年かわる指揮者、2002年の小澤征爾、チケットが抽選だけであることまで、ウィーン・フィルの公式サイトでたどります。

目次
  1. どんなコンサート?
  2. じつは、ウィーン・フィルはシュトラウスを演奏していなかった
  3. シュトラウス2世とウィーン・フィルの出会い
  4. 最初の演奏会は、戦争のさなかだった
  5. 25回指揮したボスコフスキー、そして毎年かわる指揮者
  6. チケットは抽選だけ
  7. まとめ

プレ男お正月にテレビでやってる、金ピカのホールのクラシックのコンサート。あれって何?

メル美ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートだね。お花がいっぱいで、毎年指揮者が変わるんだよね。

こんにちは、Dr. Taro です。 「音楽の教養」、今回は年末の第九とならぶ年越しの名物、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートです。ウィーン・フィルの公式サイトの「伝統と歴史」「ニューイヤーコンサート2026」「チケット情報」などのページをもとにまとめました(2026年10月22日閲覧)。

どんなコンサート?

項目 内容
主催・演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
日にち 毎年 1月1日
会場 ウィーン楽友協会(ムジークフェライン)の黄金のホール
曲目 ヨハン・シュトラウス一家と、その同時代の作曲家のワルツ・ポルカなど
見ている人 テレビと配信で 150か国以上、約5,000万人
2026年の指揮 ヤニック・ネゼ=セガン(初登場)
2027年の指揮 トゥガン・ソヒエフ(初登場)

じつは、ウィーン・フィルはシュトラウスを演奏していなかった

メル美いまはシュトラウスといえばウィーン・フィルなのに、最初は「軽い音楽」だと思われてたんだ!

シュトラウス2世とウィーン・フィルの出会い

公式サイトが書いている、ヨハン・シュトラウス2世と楽団の出会いです。

日にち できごと
1873年4月22日 ウィーン・オペラ座舞踏会のために作ったワルツ「ウィーン気質」を、シュトラウス本人がバイオリンを手に初演
1873年11月4日 父シュトラウスやランナーの曲、自作の「美しく青きドナウ」を演奏
1894年10月14日 シュトラウスの音楽活動50年を祝う演奏会に楽団が参加
1899年5月22日 宮廷歌劇場で、最初で最後の「こうもり」序曲の指揮。このとき引いたかぜが肺炎になり、6月3日に亡くなった

最初の演奏会は、戦争のさなかだった

プレ男お祝いの音楽会に、そんな始まりがあったなんて。楽団が自分の公式サイトにちゃんと書いているのも大事だね。

25回指揮したボスコフスキー、そして毎年かわる指揮者

1987年からのおもな指揮者(公式サイトより、2020年まで)

指揮者 年
ヘルベルト・フォン・カラヤン 1987
クラウディオ・アバド 1988、1991
カルロス・クライバー 1989、1992
ズービン・メータ 1990、1995、1998、2007、2015
リッカルド・ムーティ 1993、1997、2000、2004、2018、2021
ロリン・マゼール 1994、1996、1999、2005
ニコラウス・アーノンクール 2001、2003
小澤征爾 2002
マリス・ヤンソンス 2006、2012、2016
ジョルジュ・プレートル 2008、2010
ダニエル・バレンボイム 2009、2014、2022
フランツ・ヴェルザー=メスト 2011、2013
グスターボ・ドゥダメル 2017
クリスティアン・ティーレマン 2019
アンドリス・ネルソンス 2020

メル美2002年は小澤征爾さんだったんだ。日本人の指揮者が元日のウィーンに立ったんだね。

チケットは抽選だけ

ウィーン・フィルの公式サイトによると、ニューイヤーコンサートのチケットは公式サイトの抽選だけで、転売サイトでの高値のチケットは買わないよう強くすすめています。まずはテレビや配信で楽しむのがいちばんの近道です。

まとめ


参考文献

  1. Vienna Philharmonic. New Year’s Concert. https://www.wienerphilharmoniker.at/en/newyearsconcert (閲覧日:2026年10月22日)
  2. Vienna Philharmonic. Tradition and History(New Year’s Concert). https://www.wienerphilharmoniker.at/en/newyearsconcert/tradition-and-history (閲覧日:2026年10月22日)
  3. Vienna Philharmonic. New Year’s Concert 2026 with Yannick Nézet-Séguin. https://www.wienerphilharmoniker.at/en/newyearsconcert/newyearsconcert2026 (閲覧日:2026年10月22日)
  4. Vienna Philharmonic. Ticket Information(New Year’s Concert). https://www.wienerphilharmoniker.at/en/newyearsconcert/ticket-information (閲覧日:2026年10月22日)
  5. Wiener Philharmoniker. Das Neujahrskonzert 2027 wird von Tugan Sokhiev geleitet. https://www.wienerphilharmoniker.at/de/magazin/das-neujahrskonzert-2027-wird-von-tugan-sokhiev-geleitet/6227 (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。