ノートPCのACアダプターのコードを折り曲げて断線・出火、スマホのバッテリーを自分ではがして発火、割れた画面がさらに割れてけが:取扱説明書に書いてある「しないで」を守る【NITE】
毎日使うノートパソコンとスマホ。NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジンには、ACアダプターの電源コードを折り曲げて芯線が切れかかり出火した、アダプターの接続部に塩水がついてショートした、スマホを分解してバッテリーを引きはがそうとして発火した、充電端子につまったほこりでショートした、落としてひびが入った画面がその後割れて子どもがけがをした、といった事故が紹介されています。どれも取扱説明書で「しないで」と書かれていたことでした。リコール対象かどうかの確認も大切です。

プレ男スマホの電池がへたってきたから、動画を見ながら自分で交換してみようかな。

メル美バッテリーを引きはがそうとして発火した事故があるんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回はノートパソコンとスマホの事故です。NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジン Vol.355「ノートパソコンの事故」と Vol.381「スマートフォンの事故」をもとにまとめました。
ノートパソコンの事故
1. ACアダプターのコードの断線で火災
- ノートパソコンとまわりが焼ける火災。電源コードを強く曲げたことによる負担で、ACアダプターの電源コードの芯線が切れかかり(半断線)、発熱して出火したと考えられます。取扱説明書には「折り曲げない、ねじれた状態で使用しない」と書かれていました
- 注意:コードを引っぱる、机の脚で踏むなど、無理な力を加えない
2. アダプターの接続部に塩水
- ACアダプター本体と電源コードの接続部が焦げた。接続部に塩水などがついて、ショートしたと考えられます
- 注意:接続部やプラグに水分やほこりなどがつかないように。ショートやトラッキング現象のおそれがあります
3. 充電中にバッテリーから出火
- 充電中に、バッテリーパック内のリチウムイオン電池が内部ショートし、出火したと考えられる事故
- 注意:リコール製品による事故が多く発生しています。お使いの製品がリコール対象か確かめましょう(事業者、消費者庁、経済産業省、NITEなどのホームページ)。リコール対象の場合にメッセージが表示される機種もあります。リコール対象とわかったら、不具合がなくてもすぐに使用を中止し、事業者に連絡を

プレ男ACアダプターのコード、いつもぐるぐる巻きにしてカバンに入れてた…。
スマホの事故
1. 自分でバッテリーを外そうとして発火
- スマホを分解してバッテリーを交換しようとし、本体に固定されたバッテリーを引きはがそうとして折り曲げ、内部ショートで発火。まわりが焼け、やけどを負いました。取扱説明書には「バッテリーを自分で交換しようとするなど分解しない」と書かれていました
- 注意:スマホは、リチウムイオン電池がかんたんに外せない構造のものが多くあります。取扱説明書で禁止されていれば分解しない
2. 充電端子につまったほこりでショート
- 充電ケーブルをつないだとき、充電端子の中につまっていたほこりでショートし、異常発熱して焼損。やけどを負いました
- 注意:端子に液体や細かいごみがついた状態でつながない
3. ひびの入った画面が割れて、子どもがけが
- 液晶画面(強化ガラス)が異音とともに割れ、子どもが破片にさわってけが。落としたりぶつけたりしてできたひびが、使ううちに広がったと考えられます
- 注意:画面のガラスが割れたら使用を中止し、購入店やメーカーの修理窓口に相談
捨てる前にタブレットを分解して発火(NITE)
捨てるためにタブレット端末を分解し、バッテリーパックを外そうとして力を加えたため、内部ショートで発熱し、焼損した事故もあります。リチウムイオン電池が入った製品は、バッテリーをかんたんに外せないつくりのものが多く、無理にこじ開けないで。捨てるときは自治体の指示にしたがいましょう。燃えるごみなどで出すと、ごみ収集車やごみ処理場で押しつぶされて発火するおそれがあります(NITE 製品安全情報マガジン Vol.419)。
布団の中で充電して低温やけど(東京都)
東京都の「スマートフォンの安全性に関する調査」(2016年8月9日、都内の10代以上1,005人)では、「充電しながら寝たら、端末が腕の下にあって発熱し、やけどした」「充電中のスマホを枕の下に置いたまま寝てしまい、気づいたら熱くなっていた」といった例が寄せられました。
- 「使用中や充電中に布団などでおおう・包む」「汗でぬれる」ことに、7割以上は危険を感じていませんでした
- 布団や毛布でおおった状態で充電やアプリの起動を続けると、スマホは発熱します。寝ているあいだに体に長く触れたままだと、低温やけどのおそれ(44℃では3〜4時間、46℃では30分〜1時間、50℃では2〜3分で低温やけどになるといわれています)
- 寝るときは布団の上で充電しない、バックグラウンドで動いているアプリをオフにする

スマホは、バッテリーがかんたんに外せない構造のものが多く、無理に外そうとすると発火につながるおそれがあります。取扱説明書で禁止されていれば、分解しないようにしましょう。
充電口の水やほこりはスマホ・タブレット・ノートPCの充電口に「水」、画面割れの修理はスマホの画面割れ、街の修理店で直すと、リコールの調べ方はそのモバイルバッテリー、リコール対象かもへ。

プレ男電池の交換は自分でしない。ACアダプターのコードも、強く折り曲げないようにしよう。

メル美ひびの入ったスマホを、子どもにさわらせないようにね。
除湿機やサーキュレーターなど動かして使う家電のコードは、部屋干しの除湿機・サーキュレーター、コードを引っぱって移動していない?へ。
スマホのガラスフィルムが割れたときの注意は、スマホのガラスフィルム、ひびが入ったまま使っていない?へ。
まとめ
- ACアダプターのコードを強く曲げない・踏まない・引っぱらない(半断線で発熱・出火)
- 接続部や端子に水分・ほこりをつけない(ショート・トラッキング)
- ノートパソコンはリコール対象か確認。対象なら不具合がなくても使用中止
- スマホのバッテリーを自分ではがさない。取扱説明書で禁止なら分解しない
- 割れた画面は使用を中止し、修理窓口へ
- 捨てる前にタブレットを分解しない(バッテリーに力が加わり発火した例も)
- 布団の中や枕の下で充電しない(低温やけどのおそれ)
参考文献
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.355「ノートパソコンの事故」(2020年4月28日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2020fy/vol355_200428.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.381「スマートフォンの事故」(2021年5月25日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2021fy/vol381_210525.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 東京都. スマートフォンの安全性に関する調査を実施しました(2016年8月9日). https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/anzen/test/sumaho_press.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.419「廃棄に関連する事故」(2022年12月27日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2022fy/vol419_221227.html (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。