そのモバイルバッテリー、リコール対象かも:リコール後の重大事故は5年で558件、約7割は火災。ユーザー登録と「NITE SAFE-Lite」「消費者庁リコール情報サイト」で確かめる【NITE】
メーカーがリコール(回収・交換・点検など)をしても、気づかずに使い続けて事故になることがあります。NITEによると、2019〜2023年の5年間に起きた「リコール後の重大製品事故」は558件で、毎年、重大製品事故の約1割をしめ、558件中411件が火災でした。多い製品は、自転車(電動アシスト自転車をふくむ)、バッテリー、電気暖房器具、エアコン。ユーザー登録をする、リコール情報を見逃さない、リコール対象とわかったら不具合がなくてもすぐ使うのをやめる。調べ方をまとめました。

プレ男「リコールのお知らせ」ってメールが来てたけど、ふつうに使えてるし、まあいいかなって。

メル美それ、何の製品?使えていても危ないことがあるからリコールしてるんじゃない?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、リコール情報の確かめ方の話です。NITE(製品評価技術基盤機構)の注意喚起「リコール情報の“未読・既読スルー”はNG!」(2024年8月29日)をもとにまとめました。
リコールのあとの事故は、毎年約100件
- リコールとは、製品の事故が起きたり広がったりしないように、事業者が行う製品の回収・交換・点検・修理・注意喚起などのことです
- NITE が受け付けた重大製品事故のうち、2019〜2023年の5年間に、リコールのあとに起きた重大製品事故は558件ありました。毎年、重大製品事故の約1割です
- 558件のうち411件が火災。死亡や重傷の事故も起きています
- 原因では、「製品に起因する事故」が6割以上。リコール情報を知って対応していれば、防げた可能性がある事故です

プレ男リコールを知ってたら防げた事故が、こんなにあるのか…。
事故が多い製品(ワースト10)
製品に起因しない事故をのぞいた529件のうち、多かった製品群は次のとおりです。
| 順位 | 製品群 | 件数 |
|---|---|---|
| 1 | 自転車(電動アシスト自転車をふくむ) | 128 |
| 2 | バッテリー(モバイルバッテリー、ポータブル電源、電動アシスト自転車やノートパソコンのバッテリーなど) | 113 |
| 3 | 電気暖房器具(電気ストーブ、電気ファンヒーターなど) | 44 |
| 4 | エアコン | 32 |
| 5 | 電気こんろ | 22 |
| 6 | パソコン(ノートパソコン、ACアダプター、ハードディスクをふくむ) | 20 |
| 7 | 電子レンジ | 18 |
| 7 | 石油暖房器具 | 18 |
| 9 | 石油ふろがま | 15 |
| 10 | ガストーチ | 14 |
- 自転車では、後ろの輪の鍵をかけるとハンドルの鍵も同時にかかる機能の製品で、走行中にハンドルがロックして転ぶ事故が多く起きています
- リコールから何年もたってから事故が起きたり、あとから対象の型番が追加されたりすることもあります。ときどき最新の情報を確かめることが大事です
リコール製品の事故を防ぐ4つのポイント(NITE)
- 製品を買ったとき、ユーザー登録ができるなら登録する
- テレビ、新聞、ラジオ、販売店の張り紙、ダイレクトメールなどのリコール情報を見逃さない
- 使っている製品がリコール対象ではないか、ときどき最新の情報を確かめる
- リコール対象とわかったら、不具合がなくても、すぐに使うのをやめて、リコールの案内にしたがう(販売店やメーカーに連絡)

リコール対象の製品は、いまふつうに使えていても、使うのをやめてメーカーに連絡しましょう。リコールのあとの事故は、知っていれば防げた可能性が高い事故です。
どこで調べる?
- NITE SAFE-Lite(ナイト セーフ・ライト):NITE の、製品事故に特化した検索ツール。ふだん呼んでいる製品の名前で検索すると、関連する事故情報やリコール情報が出てきます
- 消費者庁リコール情報サイト:消費者向け商品のリコール情報をキーワードで検索できます。「リコール情報メールサービス」に登録すると、新しいリコール情報が届きます
- 製品の型番は、本体の銘板やシール、取扱説明書などで確かめます
とくに注意したい製品
- モバイルバッテリーやポータブル電源は、リコール後の事故が多い「バッテリー」に入ります(モバイルバッテリーの発火を防ぐ、ポータブル電源)
- 電気・石油の暖房器具は、冬の使い始めにリコール対象か確かめましょう(冬のストーブ・ファンヒーターは「距離」と「点検」)
- 中古やもらいものの製品も、リコール対象でないか確かめてから使いましょう

プレ男メールのモバイルバッテリー、型番を見たら対象だった。使うのやめて、メーカーに連絡する!

メル美私は消費者庁のリコール情報メール、登録しておこう。
大掃除で使う踏み台・足場台の注意は、大掃除の踏み台・足場台は「身を乗り出さない」へ。
まとめ
- リコールのあとの重大製品事故は5年で558件、約7割(411件)が火災
- 多いのは自転車、バッテリー、電気暖房器具、エアコン
- ユーザー登録、リコール情報を見逃さない、ときどき確認
- 対象なら、不具合がなくても使用中止して、メーカーや販売店へ
- 調べるなら NITE SAFE-Lite、消費者庁リコール情報サイト
参考文献
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE). リコール情報の“未読・既読スルー”はNG!
年間約100件発生「リコール製品の事故」を防ぐ(2024年8月29日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2024fy/prs240829.html (閲覧日:2026年10月4日) - 同 発表資料(PDF). https://www.nite.go.jp/data/000155231.pdf (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。