ポータブル電源は、停電にもキャンプにも便利。でも事故は増加中:NITEによると2024年度は42件、10年前はゼロ。リコールの確認と「夏の車内」に注意
災害の停電対策やキャンプで人気のポータブル電源。中には可燃性の電解液をふくむリチウムイオン電池がたくさん入っていて、一度発火すると次々に燃え広がるおそれがあります。NITE(製品評価技術基盤機構)によると、ポータブル電源の事故は2017年度に初めて起き、2024年度は42件と増えています。選び方と使い方、発火したときの対処をまとめました。

プレ男キャンプ用にポータブル電源を買おうと思って。停電のときにも使えるし!

メル美中身は大きなバッテリーなんだよね。火事にならないか、ちょっと心配。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、停電対策やキャンプで便利なポータブル電源の話です。NITE(製品評価技術基盤機構)の事故の報告書と注意喚起をもとにまとめました。
ポータブル電源の事故は増えている
- NITEによると、ポータブル電源の事故は2017年度に初めて起き、2018年度以降は増加傾向です
- 2024年度の事故は42件でした(報告書のグラフより)
- 背景には、災害時の停電対策やアウトドアでの需要が増えていることがある、とNITEは考えています
- ポータブル電源には、可燃性の電解液をふくむリチウムイオン電池が複数入っています。一度発火すると、次々に電池が発火して大きな火災になるおそれがあります

メル美中の電池が次々に燃えちゃうんだ…。
リチウムイオン電池の事故は夏に多い
- 2020〜2024年の5年間に、リチウムイオン電池を使った製品の事故は1,860件。その約85%が火災になりました
- 事故は春から夏にかけて増え、6〜8月がピークです
火災を防ぐ3つのポイント(NITE)
1. 正しく買う
- 連絡先が確かなメーカーや販売店から買う
- リコール対象でないかを確認して買い、買ったあとも最新の情報をチェックする
- NITEの報告書によると、ポータブル電源やモバイルバッテリーはネット通販で買った製品の事故が多く、中には安全性が劣っているおそれのある製品もあります
2. 正しく使う
- 高温のところに放置しない(夏の車内など)
- 強い衝撃を与えない
3. 正しく対処する
- 充電中・使用中はときどき様子を見て、異常を感じたらすぐに使うのをやめる
- 万が一発火したら、大量の水で消火し、できるだけ水につけた状態にして、119番

プレ男夏のキャンプで車に置きっぱなしは、やめておこう。
リコール製品は、すぐに使用中止
- NITEは、持っている製品がリコール対象かどうか確認するよう呼びかけています
- リコール対象なら、異常がなくてもすぐに使用を中止し、販売店やメーカーに連絡しましょう
- リコールの情報は、NITEの「NITE SAFE-Lite」で調べられます

ポータブル電源の事故は増えています。連絡先が確かなメーカーから買い、リコールを確認し、夏の車内など高温の場所に置かないようにしましょう。
停電に備えたカセットボンベや携帯発電機の事故については、防災用のカセットボンベ、古いままで大丈夫?へ。
まとめ
- ポータブル電源の事故は2024年度42件と増加中
- 中にはリチウムイオン電池が複数。発火すると燃え広がる
- 確かなメーカーから、リコールを確認して買う
- 高温に放置しない、衝撃を与えない、異常があればすぐ中止
- 発火したら大量の水、119番
参考文献
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE). 2024年度 事故情報解析報告書. https://www.nite.go.jp/data/000159496.pdf (閲覧日:2026年10月3日)
- NITE. 『夏バテ(夏のバッテリー)』にご用心~「リチウムイオン電池搭載製品」の火災事故を防ぐ3つのポイント~(2025年6月26日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2025fy/prs250626.html (閲覧日:2026年10月3日)
- NITE. ポータブル電源「1.リコール製品に注意」. https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/20240829.html (閲覧日:2026年10月3日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。