部屋干しの除湿機・サーキュレーター、コードを引っぱって移動していない?本体のつけ根で断線して出火。洗濯機はシャワーカーテンなど防水性のものを脱水すると転倒も【NITE】
秋雨や台風の時期の部屋干しに、除湿機やサーキュレーター、扇風機は大活躍。でも、部屋から部屋へ動かすたびに電源コードに負担がかかります。NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジンによると、本体からコードが出ているつけ根(コードプロテクター)の近くで芯線が切れて発煙した、コードを途中でねじってつないで出火した、といった事故がありました。洗濯機では、防水性のシャワーカーテンを脱水して本体が倒れた、油のついたマットを乾燥して自然発火した、という事故も。取扱説明書にそって「やさしく、丁寧に」扱いましょう。

プレ男部屋干しの除湿機、コンセントにさしたままコードを引っぱって、隣の部屋まで動かしてるよ。

メル美それでコードのつけ根が切れて、発煙した事故があるんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は部屋干しで使う家電です。NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジン Vol.435「除湿器など電源コードの扱い」、Vol.409「除湿機の事故」、Vol.377「洗濯機の事故」をもとにまとめました。
動かす家電は、コードに負担がかかる
除湿機・扇風機・サーキュレーターのような持ち運べる家電は、使うたびに置き場所を動かすので、電源コードに負担がかかります。
- 除湿機の背面から異音と煙。本体から電源コードが出る部分(コードプロテクター)のすぐ近くで、中の電線が焼け切れていました。動かすときなどにくり返し力が加わって芯線が切れ、火花が出たと推測されています
- 洗濯物を乾かすためにサーキュレーターを動かしたら、コードの本体側で「ボン」という音とともに炎が上がり、コードや床が焼けた。コードに過度な力が加わって芯線が切れ、異常発熱したと推測されています
- 扇風機から出火。コードが壁とテーブルの脚にはさまれた位置にあり、くり返し力が加わって断線したと推測されています
- 除湿乾燥機の電源コードが途中でねじってつながれていて、そこが接触不良で発熱し、出火した例も。取扱説明書には「分解・修理・改造をしない」と書かれていました

プレ男コードのつけ根って、いちばん曲がるところだもんな…。
電源コードの注意
- 電源プラグをさしたまま本体を動かさない。抜くときはプラグを持ってまっすぐ抜く
- コードを傷つけない・無理に曲げない・引っぱらない・ねじらない・たばねない。重いものをのせない、はさみこまない、加工しない
- 机やドアにはさみこまないように置き場所を考える。キャスターが通る場所はカバーで保護する
- ステープルや釘、針金で固定しない
- コードのねじり接続や途中でつなぐ修理など、「無謀なDIY」をしない
- ペットがかじって断線した例も。生活の動線やペットの通り道にも注意する
洗濯機の事故
- シャワーカーテン(防水性)を洗濯したら、脱水のときに回転が不安定になり、洗濯機が倒れた。取扱説明書で禁止されている防水性のものや、容量を超える量は洗わない
- NITEも、レインウエアなど防水性の衣料・繊維製品は、洗濯機で洗濯・脱水しないようよびかけています(2023年6月27日)
- 油のついたキッチンマットを洗濯乾燥機で洗って乾燥し、そのまま置いていたら、残った油の酸化熱で自然発火。美容オイル・食用油・塗料などがついたタオルや衣類は、洗ったあとでも乾燥機能で乾かさない
- ドラム式洗濯乾燥機の中に子どもが入り、ドアが閉まって窒息した事故も。小さな子どもがいる家では、使っていないときも開けられないようロック機能を使い、使ったあとはドアを閉め、近くに乗りやすい台を置かない
乾燥機の事故(NITE Vol.406)
- 布団乾燥機を使ったあと、電源プラグのまわりが焼ける火災。電源コードにくり返し強い力が加わり、プラグの中の芯線が半断線して火花が出たと考えられます。プラグを抜くときはプラグを持って、コードを引っぱらない
- ガス衣類乾燥機の中に、掃除しきれなかったほこりがたまり、バーナーの火がついて火災になった例も
- 乾燥機に共通して、電源プラグのほこりを定期的にとる(湿気などでトラッキングがおきることがあります)、エラー表示が出たら使用をやめて取扱説明書にしたがう
- ガス衣類乾燥機でガスもれに気づいたら、窓や扉を大きく開けて換気し、ガス栓を閉めてガス事業者に連絡。点検を受けるまでは使わない。ガスもれのときは、電源プラグの抜き差しや電気機器のスイッチの操作も引火の原因になることがあります

除湿機やサーキュレーターなど動かして使う家電は、電源コードに負担がかかります。プラグをさしたまま本体を動かさず、抜くときはプラグを持ってまっすぐ抜きましょう。
油のついたタオルの乾燥はマッサージオイルのついたタオル、乾燥機で、服の洗い方は服のタグの「洗濯表示」の読み方、ノートPCのACアダプターのコードの断線はノートPCのACアダプターのコードを折り曲げて断線・出火へ。

プレ男動かす前にプラグを抜く。コードはドアにはさまない場所に置く。

メル美シャワーカーテンを洗濯機で洗うのも、取扱説明書を見てからね。
空気清浄機のイオン式とフィルター式のちがいは、「静かでフィルター交換いらず」のイオン式空気清浄機へ。
ペットがこんろのボタンを押す・コードをかむ事故は、留守番の猫がIHこんろのスイッチを押して火災へ。
まとめ
- 動かして使う家電は、コードのつけ根で断線して発煙・出火することがある
- プラグをさしたまま動かさない。抜くときはプラグを持って
- コードを曲げない・引っぱらない・たばねない・はさまない。ねじり接続などのDIY修理はしない
- 洗濯機で防水性のものを脱水しない(転倒)。油のついた布は乾燥しない(自然発火)
- ドラム式はロック機能を使い、子どもが入れないように
- 布団乾燥機のプラグ部の半断線、ガス衣類乾燥機のほこりへの着火にも注意。レインウエアは洗濯機で洗わない
参考文献
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.435「除湿器など電源コードの扱い」(2023年8月22日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2023fy/vol435_230822.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.409「除湿機の事故」(2022年7月26日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2022fy/vol409_220726.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.377「洗濯機の事故」(2021年3月23日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2020fy/vol377_210323.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.406「乾燥機の事故」(2022年6月14日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2022fy/vol406_220614.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE). “ジメジメ梅雨とギラギラ猛暑”で増える製品事故のリスク
夏に向けて気を付けたい事故(2023年6月27日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2023fy/prs23062701.html (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。