マッサージオイルのついたタオル、乾燥機に入れると自然発火することも:洗ったあとでも油分が残ると、酸化の熱がこもって燃える。乾燥機は使わず外に干す、ワックスや塗料をふいた布は水にひたして捨てる【NITE】
NITE(製品評価技術基盤機構)は、油がしみた布や紙が、火の気がなくても自然に発火する事故に注意をよびかけています。アロマオイルやマッサージオイルがしみたタオルを、洗濯後に乾燥機で温めたり、重ねて置いたりすると、油が空気中の酸素と反応して出る熱が中にこもり、発火することがあります。床用ワックスや塗料をふいた布を袋に入れて放置して燃えた例も。油の酸化の速さは温度が10℃上がるごとに2〜3倍とされ、暑い時期は特に注意。家でできる防ぎ方をまとめました。

プレ男筋トレのあと、オイルでセルフマッサージしてるんだ。タオルは洗ってから乾燥機に入れれば、ふわふわで最高!

メル美えっ、オイルのついたタオルを乾燥機に入れると、燃えることがあるって聞いたよ!
こんにちは、Dr. Taro です。
今回は、油がしみたタオルや布の自然発火の話です。NITE(製品評価技術基盤機構)の注意喚起「真夏の“油”断が火を招く!高温環境で起こりやすくなる油の発火事故」(2025年7月8日)をもとにまとめました。
火の気がなくても、油は燃えることがある
NITE によると、
- 油にふくまれる不飽和脂肪酸が、空気中の酸素と反応(酸化)して熱を出し、その熱がたまっていくと、やがて発火点に達して、外から火をつけなくても燃えることがあります
- 油が布や紙にしみていると、空気にふれる面積が大きくなり、酸化が起こりやすく、発火しやすくなります
- 油が酸素と反応する速さは、温度が10℃上がるごとに2〜3倍になるとされています。暑い時期は熱がにげにくく、とくに注意が必要です
身近な油の例として、マッサージやアロマに使うオイル(ホホバオイル、グレープシードオイル、ひまわり油など)、塗料などに使われる亜麻仁油、床用ワックスがあげられています。

プレ男洗っても油が残ってたら、乾燥機の熱で加速するってことか…。
実際に起きた事故(NITE)
- エステ店で、油分がついたバスタオルを電気洗濯乾燥機で乾燥したあと、槽の中から発火した(2013年)
- 鮮魚店で魚をふいたタオルをガス衣類乾燥機で乾燥中に、発煙・火災になった(2012年)
- 塗料(えごま油が主成分)をふきとった布(ウエス)を、枯れ草と同じビニール袋に入れて7日間放置していたら出火した(2016年)
乾燥機の本体や取扱説明書には、「油などがついた衣類は、洗濯後でも絶対に乾燥しない」と書かれていました。
気をつけるポイント(NITE)
油がついた布は、洗ったあとでも乾燥機で温めない
- 油汚れが落ちやすい洗剤で、しっかりもみ洗いして、できるだけ油分を落とす
- そのうえで洗濯する(できれば2度洗い)
- 乾燥機は使わず、風通しのよい場所に干す
- 油がついた布を、洗濯かごなどに重ねて放置しない
ワックスや塗料をふいた布・紙は、水にひたしてから捨てる
- 床用ワックスや塗料などをふいた布や紙は、何日かかけて自然発火するおそれがあります
- 袋や容器に入れたまま放置しない。水にひたしてから捨てるなど、安全に処理する
「高温注意」「火気厳禁」の表示を確かめる
- 床用ワックスや塗料には、揮発しやすいものもあります。使う前に注意書きやラベルをよく読み、直射日光や高温の場所をさけ、火の近くで使わない

マッサージオイルなどがついたタオルは、洗ったあとでも乾燥機に入れないでください。油の酸化の熱がこもって、自然に燃えることがあります。外に干して乾かしましょう。
あわせて
- キッチンの火の事故は、電子レンジ・IHこんろの事故を防ぐ、ガスこんろと着衣着火へ
- 冬の暖房器具の点検は、冬のストーブ・ファンヒーターは「距離」と「点検」へ

プレ男マッサージ用のタオルは、もみ洗いして外に干す。乾燥機はほかの洗濯物だけにする!

メル美床のワックスがけのあとの雑巾、水につけてから捨てるようにしよう。
まとめ
- 油がしみた布や紙は、火の気がなくても自然発火することがある
- 酸化の速さは温度が10℃上がるごとに2〜3倍。暑い時期は特に注意
- 油がついた布は、洗ったあとでも乾燥機に入れない。外に干す
- ワックス・塗料をふいた布は、水にひたしてから捨てる。袋に入れて放置しない
- 「高温注意」「火気厳禁」の表示を確かめる
参考文献
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE). 真夏の“油”断が火を招く!
高温環境で起こりやすくなる油の発火事故(2025年7月8日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2025fy/prs250708.html (閲覧日:2026年10月4日) - 同 発表資料(PDF). https://www.nite.go.jp/data/000158361.pdf (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。