
プレ男雷って同じ場所には2度落ちないんでしょ?だから、さっき落ちた木の下なら安全だよね。

メル美えっ、それ本当?木の下ってあぶないって聞いたことあるけど…。
こんにちは、Dr. Taro です。 「都市伝説にマジレス」、今回は雷の言い伝えです。米国気象局(NWS)の「雷の神話と事実」と、気象庁の「雷から身を守るには」をもとにまとめました。命にかかわる話なので、しっかりマジレスします。
「同じ場所に2度落ちない」→ ウソ
- NWSは、雷は同じ場所に何度もくり返し落ちることがよくあるとしています。とくに、高くて、とがっていて、まわりにほかに高いものがないものです
- たとえば、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルには、年平均23回雷が落ちるといいます

プレ男年に23回!?「2度落ちない」どころじゃない…。
ほかにもある、雷の「神話」
NWSがあげている「神話」と「事実」です。
| よく聞く話 | 事実(NWS) |
|---|---|
| 金属を身につけていると雷が落ちる | 落ちる場所を決めるのは、高さ・とがった形・まわりから孤立していること。金属のあるなしは、まったく関係ない。木や山のように金属がないものにも何度も落ちる。ただし金属は電気を通すので、金属のフェンスや手すりからは離れる |
| 雷に打たれた人にさわると感電する | 人の体は電気をためない。すぐにさわって救命処置をして大丈夫。「救命処置をこわがって、助かる人が亡くなったら」と、NWSはいちばんおそろしい神話としている |
| 雨が降っていない・頭上に雲がなければ安全 | 雷は、雷雲の中心から5km以上はなれた場所にもよく落ちる。「青空からの雷」は16〜24kmほどはなれて落ちることもある |
| 雨宿りに木の下へ | 木の下は、雷の死傷原因の第2位。「焼かれるより、ぬれるほうがまし」 |
| 家の中なら100%安全 | 家は安全な場所だが、電気を通すもの(コードつきの電話、電気製品、配線、水道管、金属のドアや窓)には近づかない |
| 試合のとちゅうなら、終わってから避難 | 避難がおくれて死傷する例が多い。雷が聞こえたら、すぐに安全な場所へ |
| 地面にあおむけ・うつぶせに寝る | 寝そべると、地面を流れる電流の影響を受けやすくなる |
※NWSの距離はマイル表記(3マイル以上、10〜15マイル)を、おおよそのkmに直しています

メル美雷に打たれた人にさわっても大丈夫なんだ。こわがらずに助けなきゃ。
雷が近づいたら、どうする?(気象庁)
- 雷の音が聞こえるなど、雷雲が近づいているときは、落雷が差しせまっています。すぐに安全な空間へ
- グラウンド、ゴルフ場、屋外プール、堤防、砂浜、海の上などの開けた場所、山頂や尾根などの高い場所は、人に落ちやすい
- 比較的安全な空間:鉄筋コンクリートの建物、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の中。木造の建物の中も基本的に安全で、電気器具、天井・壁から1m以上はなれるとさらに安全
近くに安全な空間がないとき
- 電柱や鉄塔、建物などの高いもののてっぺんを、45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上はなれたところに退避(保護範囲)
- 高い木の近くは危険。最低でも、木の幹・枝・葉のすべてから2m以上はなれる
- 姿勢を低くして、持ち物を体より高く突き出さない
- 雷がやんで20分以上たってから、安全な空間へ移動

雷は同じ場所に何度も落ちますし、金属のあるなしは関係ありません。雷に打たれた人の体は電気をためないので、すぐに救命処置をしてください。雷の音が聞こえたら、すぐに建物や車の中へ。
まとめ
- 「同じ場所に2度落ちない」はウソ。高くとがったものには何度も落ちる(エンパイア・ステート・ビルは年平均23回)
- 金属は雷を呼ばない。落ちる場所は高さ・形・孤立で決まる
- 雷に打たれた人にさわっても感電しない。すぐに救命処置を
- 木の下は危険。雷が聞こえたら建物や車の中へ
- 安全な空間がなければ、高いものから4m以上、木からは2m以上はなれる
参考文献
- National Weather Service. Lightning Myths and Facts. https://www.weather.gov/safety/lightning-myths (閲覧日:2026年10月1日)
- 気象庁. 雷から身を守るには(日本大気電気学会「雷から身を守るには―安全対策Q&A―」から引用). https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/thunder4-3.html (閲覧日:2026年10月1日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。