リチウムイオン電池は「3つのC」:賢く選ぶ、丁寧に使う、正しく捨てる。ごみ処理施設の発煙・発火は1年で2万件超。捨てる前に使い切り、自治体やメーカーの回収へ。国は2030年までに重大火災ゼロをめざす【環境省ほか】
スマホ、モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホン、電動歯ブラシ。身のまわりの多くの製品にリチウムイオン電池が入っています。国の関係省庁が2025年12月にまとめた「リチウムイオン電池総合対策パッケージ」によると、使っているときの事故は年々ふえ(令和6年度492件)、ごみ処理施設での火災事故は令和5年度に8,543件(発煙・発火をふくむと21,751件)。国は2030年までに、リチウムイオン電池による重大火災事故ゼロをめざしています。合い言葉は「3つのC」。買う前に連絡先やPSEマークを確かめ、熱や衝撃をさけて使い、捨てる前に使い切って、自治体やメーカーの回収に出しましょう。

プレ男使わなくなったワイヤレスイヤホン、燃えないごみに出していいよね?

メル美それ、リチウムイオン電池が入ってるから、ごみ収集車の火事の原因になるらしいよ!
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、リチウムイオン電池の「3つのC」です。国の関係省庁がまとめた「リチウムイオン電池総合対策パッケージ」(環境省の発表、2025年12月)をもとにまとめました。
事故も、ごみの火災もふえている
- リチウムイオン電池は、小さく軽く、エネルギーの効率が高いので、身のまわりのさまざまな製品に使われています。一方で、強い衝撃や高温で発火することがあります
- 使っているときの事故は年々ふえていて、令和6年度は492件(NITE)でした
- ごみ処理施設での火災事故もふえていて、令和5年度は8,543件。発煙・発火までふくめると21,751件にのぼります
- NITEの集計では、ごみにまざったリチウムイオン電池の発火などによる被害額は、2018〜2021年度の4年間でおよそ111億円にのぼります。捨てるときは、製品にリチウムイオン電池が使われているかを本体の表示や取扱説明書で確かめ(書かれていなければ販売店やメーカーに)、自治体の指示にしたがう。リサイクルマークのある電池は協力店や協力自治体へ、メーカーや販売店の回収サービスも。捨てる前に電池を使い切ることも大切です(NITE、2023年6月29日)
- リチウムイオン電池には、リチウム、コバルト、ニッケルという、輸入を特定の国にたよる大切な鉱物資源がふくまれていますが、いまは十分に回収されていません

プレ男ごみ処理施設の発煙・発火が1年で2万件以上!?
国の目標:2030年までに重大火災ゼロ
- 対策パッケージは、2030年までに、リチウムイオン電池による重大火災事故ゼロをめざし、国内に十分なリサイクルのしくみをつくることを目標にしています
- そのために、国全体で同じメッセージを出す合い言葉が「リチウムイオン電池の3つのC」です
3つのC
1. 賢く選ぶ(Cool choice)
- 買う前に、販売事業者の連絡先、製品の情報、リコール情報を確かめる
- PSEマークやリサイクルマークが表示されているか確かめる
- 純正品でない電池をつけるときは、つけようとしている製品のホームページに注意のよびかけがないか確かめる
- 買うときに、捨て方も確かめておく
2. 丁寧に使う(Careful use)
- 強い衝撃や圧力を加えない
- 高温になる場所で使ったり置いたりしない
- 安全な場所で、目の届くところで充電する
- 異常を感じたら使うのをやめる
- 発火したら、まず自分の安全を確保し、消火器や大量の水で消す
- リコール情報を確かめる
- 電車などの公共交通機関では、持ちこみのルールを守る
3. 正しく捨てる、そして資源循環(Correct disposal with better recycling)
- その製品にリチウムイオン電池が使われているか確かめる
- 捨てる前に、電池を使い切る
- メーカーの回収や、自治体の回収の区分を確かめる
- リサイクルされる捨て方を選ぶ

リチウムイオン電池は「賢く選ぶ・丁寧に使う・正しく捨てる」の3つのCで。捨てる前に使い切り、燃えないごみにそのまま出さず、自治体やメーカーの回収に出しましょう。
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メル美中の鉱物もリサイクルされるなら、一石二鳥だね。
まとめ
- 使っているときの事故は令和6年度492件、ごみ処理施設の火災事故は令和5年度8,543件(発煙・発火で21,751件)
- 国は2030年までに重大火災事故ゼロ、国内のリサイクル体制づくりをめざす
- 賢く選ぶ:連絡先、PSEマーク、リコール情報、捨て方
- 丁寧に使う:衝撃・高温をさけ、目の届くところで充電
- 正しく捨てる:使い切って、メーカーや自治体の回収へ
- ごみにまざった電池の発火の被害額は4年でおよそ111億円(NITE)
参考文献
- 環境省. リチウムイオン電池総合対策パッケージの策定について. https://www.env.go.jp/press/press_02192.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 関係省庁. リチウムイオン電池総合対策パッケージ(PDF). https://lithium.env.go.jp/recycle/waste/lithium_1/pdf/04_taisaku_file.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 「ごみ捨て火災」、被害は100億円超え!
充電式電池は正しく捨てましょう(2023年6月29日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2023fy/prs230629.html (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。