
メル美アマテラスって、太陽の神さまだよね。東京大神宮でも、伊勢神宮の神さまとしてまつられてた。

プレ男天の岩戸にかくれた話は聞いたことある。なんでかくれたんだっけ?
こんにちは、Dr. Taro です。 神話のキャラクター、今回はアマテラス(天照らす大神)です。青空文庫の『古事記』(武田祐吉訳)から読んでみました。
プロフィール
| 名前 | 天照らす大神(あまてらすおおみかみ)。一般には「アマテラス」 |
| 生まれ | 父イザナギが体を清めたとき、左目を洗って生まれた |
| きょうだい | 弟ツクヨミ(右目から)、弟スサノオ(鼻から) |
| 担当 | 父から「天を治めなさい」と言われ、首かざりの玉をさずけられた |
| まつられている所 | 伊勢神宮の内宮(東京大神宮などでも) |
1. 弟がやって来た!武装して迎える
- 弟スサノオが天に上ってくると、山や川がすべて鳴りさわぎ、国土がゆれました
- アマテラスは「弟が来るのは、よい心からではないだろう。わたしの国をうばおうとしているのかもしれない」と考え、髪をほどいて左右に分け、耳のところで輪にまとめ、大きな勾玉の玉かざりを身につけ、背中に千本、胸に五百本の矢を入れる道具をつけて、身構えました

メル美弟を迎えるのに、矢を1,500本!強い女神さまだ。
2. やさしくかばったけれど…天の岩戸へ
- 心の清さを確かめる「誓約(うけい)」のあと、スサノオは田のあぜをこわし、溝をうめ、御殿を汚すなどの乱暴をはたらきます
- それでもアマテラスは、「酒に酔ってのことでしょう」「土地を惜しんでのことでしょう」と、よいように受けとって、とがめませんでした
- しかし乱暴はやまず、機織りの小屋の屋根に穴をあけて皮をはいだ馬を投げこみ、機織りの女性が亡くなってしまいます
- アマテラスは、これを嫌って、天の岩屋戸を開けて中にかくれてしまいました。すると、天はまっ暗になり、下の世界もすべて暗くなり、永遠に夜が続きました。神々のさわぐ声は夏のハエのようにいっぱいになり、あらゆる災いが起こりました
3. 神々の「宴会作戦」
神々は、天の安(やす)の河原に集まって会議を開き、知恵の神オモヒガネに作戦を考えさせました。
- 海の向こうから来た長鳴き鳥を集めて鳴かせる
- イシコリドメに鏡を、タマノオヤに大きな勾玉の玉かざりをつくらせる
- 天のカグ山のサカキを根ごと掘り、上の枝に勾玉、中の枝に鏡、下の枝に布をかけて、フトダマがささげ持ち、アメノコヤネが祝詞をとなえる
- 力持ちのタヂカラヲは、岩戸のかげにかくれて待つ
- アメノウズメが、岩戸の前で桶をふせて踏み鳴らし、神がかりになって踊ると、天じゅうが鳴りひびくほど、神々がいっしょに笑いました

プレ男世界がまっ暗なのに、外でみんなが大笑い。そりゃ気になるよね!

魚屋北渓(ととや ほっけい)の摺物(すりもの)のシリーズ「The Cave Door of Spring」(1825年)より、アメノウズメ。クリーブランド美術館所蔵(CC0)
4. 鏡に映った「もう一人の尊い神」
- アマテラスはふしぎに思い、岩戸を細く開けて、「わたしがかくれて世界は暗いはずなのに、どうしてウズメは踊り、みんなは笑っているの?」とたずねます
- ウズメは「あなたさまよりも尊い神さまがいらっしゃるので、楽しく遊んでいるのです」と答えます
- そのあいだに、アメノコヤネとフトダマが鏡を差し出すと、アマテラスはいよいよふしぎに思って、少し戸から出てきました。そこを、かくれていたタヂカラヲが手をとって引き出し、フトダマが後ろにしめ縄をはって「ここから内には、もうお帰りになりませんように」と申し上げました
- こうしてアマテラスが出てくると、天も地上も、自然と照り明るくなりました
その後:鏡は「わたしの魂」
- のちに、孫のニニギを地上に降ろすとき、アマテラスは、岩戸の前で自分を迎えた勾玉と鏡、そして草薙の剣をさずけ、「この鏡こそは、わたしの魂として、わたしをまつるようにまつりなさい」と言ったと書かれています

『古事記』のアマテラスは、弟の乱暴もはじめはかばう、やさしい女神です。天の岩戸にこもると世界がまっ暗になり、神々は鏡と勾玉、アメノウズメの踊りと笑いで、アマテラスを外へ迎えました。
まとめ
- アマテラスは、父イザナギの左目から生まれ、天を治める女神。伊勢神宮の内宮にまつられている
- 弟スサノオの乱暴を、はじめはよいように受けとってかばった
- 乱暴がやまず天の岩戸にこもると、世界はまっ暗に
- 神々は鏡・勾玉を用意し、アメノウズメの踊りでみんなが大笑い。鏡を差し出し、タヂカラヲが引き出した
- 鏡は「わたしの魂としてまつりなさい」
- 弟の話は、スサノオ、東京の「お伊勢さま」は東京大神宮の記事もどうぞ
参考文献
- 稗田阿礼・太安万侶(武田祐吉訳). 古事記(現代語訳)(底本:古事記、角川文庫、1956年). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001518/card51732.html (閲覧日:2026年10月1日)
- 東京大神宮. 東京大神宮の紹介(伊勢神宮の内宮の御祭神 天照皇大神). https://www.tokyodaijingu.or.jp/syoukai/index.html (閲覧日:2026年10月1日)
- The Cleveland Museum of Art. Totoya Hokkei, Uzume no Mikoto from The Cave Door of Spring(1825, 1940.990.3, CC0). https://clevelandart.org/art/1940.990.3 (閲覧日:2026年10月2日)
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