
プレ男ヘラクレス!ギリシャ神話の最強の英雄だよね。筋肉ムキムキの。

メル美でも、「12の功業」をするようになったのは、つらいきっかけがあったらしいよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 神話のキャラクター、今回はギリシャ神話のヘラクレスです。アポロドーロス『ビブリオテーケー』の英訳(J.G.フレイザー訳、1921年)を、Perseusデジタル図書館で読みました。
プロフィール
| 名前 | ヘラクレス(はじめは「アルケイデス」と呼ばれ、デルポイの巫女が初めて「ヘラクレス」と呼んだ) |
| 親 | 神々の王ゼウスと、人間の女性アルクメネの子 |
| きょうだい | 1晩おそく生まれた双子の弟イピクレス(こちらは人間の父アムピトリュオンの子) |
| 天敵 | ゼウスの妻、女神ヘラ |
| 代表作 | 12の功業 |
| 出典 | アポロドーロス『ビブリオテーケー』第2巻4章8節〜5章12節 |
生後8か月で、ヘビ2匹を素手で
- ヘラクレスが生後8か月のとき、女神ヘラは赤ちゃんを亡き者にしようと、大きなヘビ2匹を寝床に送りこみました
- 母が夫に助けを求めているあいだに、ヘラクレスは起き上がり、両手でヘビをしめて倒してしまいました
- ただし、別の作家(ペレキュデス)は、「どちらが自分の子か知るために、父アムピトリュオンがヘビを入れた。イピクレスは逃げ、ヘラクレスは立ち向かった」と伝えている、とアポロドーロスは書いています

メル美赤ちゃんのころから最強…!
なぜ「12の功業」を?
- のちにヘラクレスは、ヘラのねたみによって正気を失い、自分の子どもたちを火に投げこむという、とても悲しい罪をおかしてしまいます
- ヘラクレスは自分で自分を追放し、罪を清めてもらったあと、デルポイで神託をあおぎます。巫女はこのとき初めて彼を「ヘラクレス」と呼び、「ティリュンスに住み、エウリュステウス王に12年仕えて、命じられる10の仕事をやりとげなさい。そうすれば不死になれる」と告げました

ネメアのライオンと組みあうヘラクレス。大理石の石棺の角の部分(170〜180年ごろ)。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
12の功業・全リスト
| 番号 | 仕事 |
|---|---|
| 1 | ネメアのライオンの皮を持ってくる(どんな武器も通らない獣) |
| 2 | レルネのヒュドラを倒す(ヒュドラ) |
| 3 | ケリュネイアの鹿(金の角をもつ、女神アルテミスの聖なる鹿)を生けどりにする |
| 4 | エリュマントスの猪を生けどりにする |
| 5 | アウゲイアス王の家畜小屋のふんを1日で運び出す |
| 6 | ステュムパロスの鳥を追いはらう |
| 7 | クレタの雄牛を連れてくる |
| 8 | ディオメデスの馬を連れてくる |
| 9 | アマゾン族の女王ヒッポリュテの帯を持ってくる |
| 10 | ゲリュオンの牛を連れてくる |
| 11 | ヘスペリデスの黄金のリンゴを持ってくる |
| 12 | 冥界の番犬ケルベロスを連れてくる(ケルベロス) |

プレ男倒すだけじゃなくて、「生けどり」とか「1日で掃除」とか、むずかしい注文ばっかり!
10が12になったわけ
- 2つ目のヒュドラ退治は、「甥のイオラオスに手伝ってもらった」として数えられませんでした
- 5つ目の家畜小屋の掃除は、ヘラクレスがアウゲイアス王と報酬の約束をしていたので、「報酬目当ての仕事」として数えられませんでした。ヘラクレスは、近くを流れる2つの川の流れを変えて小屋に流しこみ、1日でふんを流し出したといいます
- アポロドーロスは、11番目の仕事を命じたのは「アウゲイアスの家畜とヒュドラの仕事を、エウリュステウスが認めなかったから」で、そのとき10の仕事は8年と1か月で終わっていた、と書いています

アポロドーロスによると、ヘラクレスはゼウスとアルクメネの子で、ヘラのねたみで正気を失って罪をおかし、つぐないのためにエウリュステウス王の仕事に挑みました。2つが数えられず、12の功業になりました。
まとめ
- ヘラクレスは、ゼウスと人間のアルクメネの子。はじめの名はアルケイデス
- 生後8か月で、ヘラが送ったヘビ2匹を素手でしめて倒した
- ヘラのねたみで正気を失って罪をおかし、つぐないのためエウリュステウス王の仕事へ
- ネメアのライオンからケルベロスまで「12の功業」
- ヒュドラ(手伝いあり)と家畜小屋(報酬あり)が数えられず、10が12に。ワシから救った神の話はプロメテウス
参考文献
- Apollodorus. The Library(英訳:Sir James George Frazer、1921年). 2.4.8, 2.4.12, 2.5.1–12. Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.01.0022:text=Library:book=2:chapter=4:section=8 (閲覧日:2026年10月1日)
- The Metropolitan Museum of Art. Left corner of a marble sarcophagus: Herakles and the Nemean Lion(ca. 170–180 CE)(Open Access). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/250716 (閲覧日:2026年10月2日)
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