
プレ男首の横にコリコリしたしこりを見つけたんだ。押すと少し痛い。かぜっぽかったからかな…。

メル美首のしこりって、どんな原因があるんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、首のしこり・はれの話です。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の病気の解説「頸部の腫れ・腫瘍」をもとにまとめました。
リンパ節のはれ
- 首のリンパ節がはれる病気は多くありますが、炎症によるものと腫瘍によるものが代表的です
いちばん多い「急性リンパ節炎」
- ウイルスや細菌の感染による急性リンパ節炎は、リンパ節がはれる原因として多いものです
- はれた場所が痛むのが特徴で、ふつうは抗菌薬や炎症を抑える痛み止めで1〜2週間でよくなります
見逃してはいけない病気
- 結核性リンパ節炎:結核の治療が必要です
- 悪性リンパ腫:リンパ節そのものががん化する病気です。首だけか、ほかの場所にも広がっているかを調べて、抗がん剤などで治療します
- がんのリンパ節転移:ほかの場所のがんがリンパ節に移ってはれるもので、もとのがんと一緒に治療が必要です(声がれ、口内炎)
- このほか、伝染性単核球症、亜急性壊死性リンパ節炎、サルコイドーシスなども、注意が必要とされています

プレ男痛いリンパ節のはれは感染のことが多いけど、見逃してはいけない病気もあるんだ。
耳の下・あごの下のはれ:唾液腺の腫瘍
- 耳の下やあごの下がはれたときは、耳下腺や顎下腺の腫瘍の可能性があります
- 良性では、はれ以外の症状はほとんどありません。悪性では、顔の神経のまひや、はれた場所の痛みが出ることもあります
- 食事のときにはれて痛むのは、だ液の管に石ができる唾石症のこともあります
首の水ぶくれのような「嚢胞」
- 首には、液体がたまった袋(嚢胞)ができることがあり、ふつうははれだけが症状です。根本的な治療は手術でとることです
- まれに悪性のものや、転移したリンパ節が液体化して嚢胞のように見えることもあり、診断がつくまで十分な注意が必要とされています
のどぼとけの下:甲状腺の腫瘍
- のどぼとけのすぐ下に甲状腺があります。甲状腺の腫瘍は、多くは自覚症状がなく、首の前に比較的硬いしこりとしてふれます
- のみこむと上下に動く硬いしこりとしてふれるのが特徴です
- 良性・悪性とも、治療の第一選択は手術ですが、良性では大きいものや症状の強いものを除いて経過観察になることが多くなっています。悪性は、その7割が経過のよいタイプで、完全にとれば治る例が多いとされています(バセドウ病)

首のリンパ節のはれは、感染による急性リンパ節炎が多く、ふつうは1〜2週間でよくなります。一方で、悪性リンパ腫やがんの転移など、見逃してはいけない病気もあります。

メル美かぜが治っても小さくならなかったら、耳鼻科で見てもらおうね。
まとめ
- 首のリンパ節のはれは炎症と腫瘍が代表的
- 多いのは急性リンパ節炎。痛みがあり、1〜2週間でよくなることが多い
- 悪性リンパ腫・がんの転移・結核など見逃してはいけない病気も
- 耳の下・あごの下は唾液腺の腫瘍、のどぼとけの下の動くしこりは甲状腺の腫瘍のことも
- 甲状腺の悪性腫瘍は7割が経過のよいタイプ
参考文献
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会. 耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う代表的な病気「頸部の腫れ・腫瘍」. https://www.jibika.or.jp/modules/disease/index.php?content_id=26 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。