
メル美友だちが、数日前から目を動かすと奥が痛くて、昨日から右目の真ん中がかすんで見えないって。目の神経の病気ってあるの?

プレ男目の神経って、カメラでいうとケーブルみたいなもの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、視神経症(視神経炎)の話です。日本眼科学会の病気の解説「視神経症(視神経炎)」をもとにまとめました。
視神経とは
- 視神経は、目(網膜)で集めた光の情報を脳に伝える神経の束で、電線にたとえられます。この情報が脳に届いて、はじめて「ものを見る」ことができます
- この電線に何かの障害が起こる病気を視神経症といいます
主な症状
- 片目、ときに両目の急な視力の低下
- 視野の真ん中が見えない(中心暗点)、上または下半分が見えない
- 目を動かすときの痛み、目の圧迫感をともなうことも

プレ男目を動かすと痛いのも、視神経の病気のサインのことがあるんだ。
原因はいろいろ
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 特発性視神経炎(原因不明) | 比較的急に視力が落ちる。数日前から、またはほぼ同時に、目を動かすと痛む・目の奥が痛む人が約半数。一部は脳や脊髄にも病変が出る多発性硬化症の一部のことも |
| 抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎 | 免疫の異常によるもの。視神経炎の約10%。両目に起こり、重い視力低下 |
| 虚血性視神経症 | 視神経に栄養を送る血管の循環障害。多くは高齢者の片目に突然起こる。ほとんどで高血圧、糖尿病、脂質異常症、心臓の病気などが背景にある |
| 圧迫性視神経症 | 腫瘍などに圧迫されて、少しずつ視力・視野が悪くなる |
| 外傷性視神経症 | 落下や交通事故で額(とくに眉の外側近く)を強く打ったあとに起こることがある |
| 中毒性視神経症 | 一部の薬(抗結核薬のエタンブトールなど)を長く使ったときや、シンナー、農薬などで起こる |
| 遺伝性視神経症 | 10〜40代に両目の視力が落ちるレーベル病など |
(日本眼科学会「視神経症(視神経炎)」より)
- 今でも、視神経症の10〜20%は原因がわからないとされています
検査と治療
- 視力・眼底・視野の検査のほか、必要に応じてMRI、血液検査、髄液の検査などを行います
- 治療は原因によってちがいます。特発性視神経炎ではステロイドの点滴などが使われ、自然に回復する傾向のものもあります。中毒性のものは、疑わしい薬を減らす・やめることが治療の基本です
- 薬を使っている間に視力や視野の異常が出たら、医師に伝える必要があります

薬を使っている間に視力や視野の異常が出たら、医師に伝える必要があります。視神経の障害は、一部の薬やシンナー、農薬でも起こることがあります。

メル美友だちには、すぐ眼科で見てもらうように言うね。
まとめ
- 視神経症は、目から脳への「電線」(視神経)が傷つく病気
- 急な視力低下・中心が見えない・上下半分が見えない、目を動かすと痛むことも
- 原因は原因不明の炎症・免疫・血流障害(高齢者)・圧迫・外傷・薬やシンナー・遺伝など
- 虚血性は高血圧・糖尿病などが背景に
- 薬の使用中に見え方の異常が出たら、医師に伝える
参考文献
- 日本眼科学会. 病気の解説「視神経症(視神経炎)」. https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=32 (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。