大人の教養An Evening of Culture

第一幕Act I — Love & Letters

ダンテ『神曲』地獄篇第5歌、パオロとフランチェスカ地獄の嵐にふかれつづける、寄りそう二つの魂。「ある日、わたしたちは楽しみのために、ランスロットの恋の物語を読んでいました」——夫の弟との恋、そして夫の剣。1285年の実際の事件

No.1882026年10月22日

ダンテ『神曲』地獄篇の第5歌。愛欲のために罪をおかした人々が、やむことのない嵐にふかれる地獄の第二圏で、ダンテは二人いっしょに風に舞う魂に声をかけます。フランチェスカが語ったのは、夫の弟と、騎士ランスロットの恋の物語を読んでいたある日のこと。「その日、わたしたちはそれ以上読みませんでした」。聞きおえたダンテは、気をうしなってたおれます。Project Gutenberg のロングフェローの英訳で第5歌を読み、1285年の事件の記録とボッカッチョの伝える話も、ロングフェローの注とカトリック百科事典(1913年)で紹介します。

目次
  1. 地獄の第二圏、やまない嵐
  2. 寄りそって飛ぶ二人
  3. ランスロットの本を読んだ日
  4. 1285年の事件
  5. まとめ

メル美ダンテの『神曲』って、地獄・煉獄・天国をめぐる長い詩だよね。恋の話もあるの?

プレ男地獄篇の第5歌の、パオロとフランチェスカの話がとくに有名なんだって。

今回は、イタリアの詩人ダンテの『神曲』地獄篇 第5歌です。Project Gutenberg にある、アメリカの詩人ロングフェローの英訳で読みました。本文中の「」の言葉は、その英訳をこの記事で日本語にしたものです。後半の史実は、ロングフェロー訳(1867年版)の注と、『カトリック百科事典』(1913年)の記述によります。

※この歌には、夫の弟との恋と、その二人が殺された事件がかかわっています。

地獄の第二圏、やまない嵐

寄りそって飛ぶ二人

プレ男二人を殺した人も、地獄の底に行くことになっているんだ。

ランスロットの本を読んだ日

メル美罪人として地獄にいるのに、ダンテは責めるんじゃなくて、泣いて気をうしなっちゃうんだね。

1285年の事件

第5歌のフランチェスカは、地獄の嵐の中でも「この人はけっしてわたしからはなれない」と語ります。ダンテは二人を罪人として地獄に置きながら、その話を聞いて、あわれさのあまり気をうしなっています。

まとめ


参考文献

  1. Dante Alighieri. Divine Comedy, Longfellow’s Translation, Hell(Henry Wadsworth Longfellow 訳). Inferno: Canto V. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/1001 (閲覧日:2026年10月22日)
  2. The Divine Comedy (Longfellow 1867), Volume 1, Notes(Canto V の注 97・116 と、ボッカッチョの注釈の英訳). Wikisource. https://en.wikisource.org/wiki/Divine_Comedy_(Longfellow_1867)/Volume_1/Notes (閲覧日:2026年10月22日)
  3. Catholic Encyclopedia (1913). House of Malatesta(Giovanni Malatesta の項). Wikisource. https://en.wikisource.org/wiki/Catholic_Encyclopedia_(1913)/House_of_Malatesta (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。