
プレ男50代の叔父が、何週間も38℃以上の熱が続いて、やせてきて、すねに紫色の斑点と、足のしびれも出てきたんだって。血圧も急に上がったらしい。

メル美熱にしびれに血圧…いろんな症状がばらばらに出ている感じだね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、結節性多発動脈炎の話です。難病情報センターの「結節性多発動脈炎」(令和7年12月更新、難治性血管炎の医療水準・患者QOL向上に資する研究班)をもとにまとめました。
どんな病気?
- 動脈は、太さによって大型・中型・小型・毛細血管に分けられます。結節性多発動脈炎は、このうち中くらいの太さの動脈の壁に炎症や壊死が起こる病気です
- 動脈は全身の臓器にあるので、皮膚、筋肉、関節、神経、肺、腎臓、腸、心臓など、さまざまな臓器に症状が出ます
- B型肝炎ウイルスなどのウイルス感染のあとに起こる人もいますが、多くは原因不明です。遺伝の要素はほとんどないと考えられています
どんな人に多い?
- 受給者証をもつ人は全国で2,115人(令和5年度)です
- 40〜60歳に多く、平均年齢は53歳です。男女差はありません
症状
- 38℃以上の高熱、体重減少
- 高血圧
- 紫斑や皮膚の潰瘍
- 筋肉痛・関節痛
- 手足のしびれ
- 脳出血・脳梗塞
- 胸膜炎
- 尿たんぱく・尿潜血、腎機能の低下
- 腹痛・下血
- 狭心症・心筋梗塞
とくに重い症状は、腎不全、腸の出血、脳出血・脳梗塞などです。検査では、炎症の値の上昇や貧血がみられます。

プレ男全身の動脈に炎症が起こるから、熱やしびれ、紫斑、血圧の上昇がばらばらに出ることがあるんだ。
治療と経過
- 治療の目標は、血管の炎症を完全におさめ、その状態を保つことです。基本はステロイドの飲み薬で、腎臓・消化器・心臓・脳などに病変がある重い場合は、免疫抑制薬を組み合わせます
- 病気の勢いを抑えたあとも、それを保つための治療を続けます
- 病気の勢いを十分に抑え、臓器の障害が進むのを防げれば、日常生活をほとんど普通に送れる可能性もあります
- 病気の勢いは自然に強くなったり弱くなったりし、人によってまったくちがうため、予想は難しいとされています
日常生活の注意
- 基本的には普通の日常生活を送れます。ただし、治療で勢いが抑えられていても、体に負担のかかることで悪くなる可能性があるので、規則正しい生活と食事を続けましょう

結節性多発動脈炎は、中くらいの太さの動脈に炎症が起こり、高熱や体重減少、高血圧、紫斑、手足のしびれなど、全身のさまざまな臓器に症状が出る病気です。病気の勢いを十分に抑えられれば、ほとんど普通の生活を送れる可能性もあります。

メル美症状がばらばらでも、全部まとめてお医者さんに伝えて、くわしく調べてもらおうね。
まとめ
- 中くらいの太さの動脈に炎症が起こる血管炎
- 40〜60歳に多く平均53歳。男女差なし。B型肝炎ウイルスなどのあとに起こることも
- 高熱・体重減少・高血圧・紫斑・筋肉痛・関節痛・手足のしびれなど
- 重いのは腎不全・腸の出血・脳出血・脳梗塞
- ステロイド中心の治療。勢いを抑えられればほとんど普通の生活も
参考文献
- 難病情報センター. 結節性多発動脈炎(指定難病42)(情報更新日:令和7年12月、難治性血管炎の医療水準・患者QOL向上に資する研究班). https://www.nanbyou.or.jp/entry/85 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。