車のパワーウインド、全開から全閉まで約2〜3秒。挟み込み防止機能があっても「スイッチを引き続ける」と止まらない車も。子どもを乗せたらロックとチャイルドシート、閉める前に目で確認【国民生活センター 2026年】
ボタンひとつで窓が開け閉めできるパワーウインド。国民生活センターのテスト(2026年7月公表)では、全開の窓が約2〜3秒で全閉になり、挟み込み防止機能がない状態では、閉まる力は大人でも止めるのが難しいほどでした。挟み込み防止機能があっても、スイッチを引き続けると反転せずに閉まる車がありました。医療機関から寄せられた子どもの事故には、首を挟まれて窒息しかけた例や指の切断もあります。子どもを乗せるときは、窓のロック、正しいチャイルドシート、そして閉める前に目で確認を。

メル美姉の車で、後ろに乗ってた甥っ子が窓から手を出してたのに、運転席から窓を閉めかけてヒヤッとしたんだって。

プレ男え、でもいまの車って、何か挟んだら自動で戻るんじゃないの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、車のパワーウインドの事故です。国民生活センターが2026年7月1日に出した注意喚起とテスト結果をもとにまとめました。
子どもの事故:窒息や指の切断も
- 医療機関から国民生活センターに寄せられた情報には、パワーウインドで子どもがけがをした事故が、2010年度以降の約16年間で17件あり、窒息や骨折をともなうものもありました
- たとえば、
- 駐車後に保護者が窓を閉めたとき、後ろの席の3歳の男の子が窓から顔を出していたのに気づかず、首が挟まれて顔が真っ青になっていた
- 1歳10か月の女の子が指を挟まれ、指先が一部切れた
- 後ろの席の窓をロックしていたが、一時的に解除したあいだに、1歳の男の子の指が挟まれた
アンケート:後ろの席で多い
国民生活センターは2026年3月、過去5年以内にパワーウインドで体を挟まれた、または挟まれそうになった経験がある全国の20〜69歳の500人にアンケートをしました。
- 42人が、乗せていた乳幼児が挟まれた経験がありました
- 入院や通院をともなう事故は23人で、打撲8人、骨折7人、切断と窒息が1人ずつ
- 事故の74%が後部座席で起き、入院した4件はすべて後部座席でした
- 事故の約5割は運転席からのスイッチ操作で起きていて、6割以上の人が「状況の確認不足」が原因だったと答えました
- 乳幼児が挟まれた(挟まれそうになった)人の約半数は、チャイルドシートを正しく使えていなかった可能性がありました

プレ男運転席からの操作で半分…。後ろは見えにくいもんね。
テスト:2〜3秒で閉まる、引き続けると止まらない車も
国民生活センターが7銘柄の車でテストしたところ、
- 全開の窓は、約2〜3秒で全閉になりました
- 挟み込み防止機能がない(または働かない)状態では、閉まる力は大人でも止めるのが難しいほどで、その力は車や窓の大きさに比例しませんでした
- すべての席に挟み込み防止機能がついていたのは、7銘柄中2銘柄だけでした
- 挟み込み防止機能があっても、操作のしかたによっては反転しませんでした。たとえば「オート」で閉めたときだけ働き、スイッチを引き続けると窓が閉まる車がありました

パワーウインドは約2〜3秒で閉まり、挟み込み防止機能があっても、スイッチを引き続けると止まらない車がありました。子どもを乗せたら窓をロックし、チャイルドシートを正しく使い、閉める前に目で確認しましょう。
子どもを乗せるときのチェック
- チャイルドシートを正しく使い、ベルトを確実にしめる(体が正しく固定されると、手が窓まで届きにくくなる)
- 後ろの子どもは、知らないうちに座りかたがくずれていることがある
- 子どもが乗るときは、パワーウインドのロックで子どもが操作できないようにする
- 窓を閉める前に、手や顔が出ていないか、目で確認する
- パワーウインドの危険性や操作方法を、正しく理解しておく
運転中のスマホやナビの操作については運転中の「ちょっと見」が危ないへ。

メル美姉に「ロックして、閉める前に振り返って」って伝えておく。

プレ男ぼくも自分の車の説明書、見てみよう。
まとめ
- 子どもの事故には、首を挟まれた窒息や指の切断も
- 事故の74%が後部座席、約5割が運転席からの操作
- 全開から全閉まで約2〜3秒。挟み込み防止が全席にあったのは7銘柄中2銘柄
- 防止機能があっても、スイッチを引き続けると閉まる車がある
- ロック、チャイルドシート、閉める前に目で確認
参考文献
- 独立行政法人国民生活センター. パワーウインドによる事故に注意!―窒息や切断、骨折など重篤なけがを負っています―(2026年7月1日公表). https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20260701_3.html (閲覧日:2026年10月6日)
- 独立行政法人国民生活センター. 同 報告書本文(PDF). https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20260701_3.pdf (閲覧日:2026年10月6日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。