【テクノロジー解説】自動運転の「レベル」ってなに?レベル2までは運転者が主役、レベル3から車のシステムが運転を代わる。運転者のいらない「レベル4」は2023年に国内初の認可、法律も改正【国土交通省・警察庁】
「自動運転レベル2搭載」「レベル4のバス」。ニュースや車の広告で見る自動運転のレベルを、国土交通省の資料をもとに解説します。レベル1・2は運転者が運転操作の主体で、システムは手助け(運転支援車)。レベル3は限られた条件の中でシステムが運転操作をすべて代わりますが、システムが警報を出したら運転者が応答しなければなりません。レベル4は限られた条件の中なら運転者がいらず、困ったら車が安全に止まります。2023年3月、福井県永平寺町の車両が国内初のレベル4に認可され、4月には運転者のいない「特定自動運行」の許可制度が始まりました。

プレ男新しい車の広告に「レベル2の運転支援」って書いてあった。もう自動運転だから、運転中にスマホを見てても大丈夫なのかな?

メル美ちょっと待って!「レベル」によって、運転する人の役目がちがうはずだよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回は自動運転です。国土交通省の「自動運転車両の呼称」「国内初!運転者を必要としない自動運転車(レベル4)の認可について」と、警察庁の「令和7年版 警察白書」をもとにまとめました。
自動運転の「レベル」
国土交通省の資料では、次のように整理しています(運転操作=認知・予測・判断・操作)。
| レベル | どんな状態? | 運転操作の主体 | 車の呼び名 |
|---|---|---|---|
| 1 | アクセル・ブレーキかハンドル、どちらかが部分的に自動 | 運転者 | 運転支援車 |
| 2 | アクセル・ブレーキとハンドル、両方が部分的に自動 | 運転者 | 運転支援車 |
| 3 | 限られた条件の中で、システムが運転操作をすべて代わる。ただし、正常に働かないおそれがあると警報が出るので、運転者が応答しなければならない | システム(困難なときは運転者) | 条件付自動運転車(限定領域) |
| 4 | 限られた条件の中で、システムが運転操作をすべて代わる | システム | 自動運転車(限定領域) |
| 5 | システムが運転操作をすべて代わる | システム | 完全自動運転車 |

プレ男レベル2は「運転支援車」で、運転しているのはあくまで自分なんだ…。スマホを見ちゃダメだね。
- 国土交通省は、これらの名前を、ユーザーが機能やその限界を正しく理解して、適切に運転操作をするよう促すためのもの、としています
- 運転中のスマホの「ちょっと見」の危なさは、スマホナビ・カーナビの記事へ
国内初の「レベル4」:福井県永平寺町
国土交通省によると、
- 2023年3月30日、中部運輸局は、福井県永平寺町で移動サービスとして走る車両を、全国で初めて、運転者を必要としない自動運転車(レベル4)として認可しました
- 故障や天候の急変などで自動運転を続けるのが難しくなったら、安全に停止でき、車内にも遠くにも運転者が必要ない車です
- 「永平寺参ロード」の約2kmを、道路にしいた電磁誘導線にそって、時速12kmで走ります
法律も変わった:「特定自動運行」
警察白書(令和7年版)によると、
- 2022年(令和4年)の改正道路交通法で、運転者がいない自動運転のうち、限られた地域で遠隔監視だけで行う無人の移動サービスを念頭においた許可制度ができ、2023年(令和5年)4月1日から始まりました
- 条件を満たさなくなったらすぐ自動で安全に止まる装置を使って車を走らせることを「特定自動運行」とし、「運転」の定義から外しました
- 特定自動運行をするには、都道府県公安委員会に計画を出して許可を受け、車内または遠隔監視の場所に「特定自動運行主任者」を置く必要があります
- 2024年末の時点で、全国で6件の特定自動運行が許可されています
- レベル3では、自動運行装置の条件を満たさなくなるとき、運転者が確実に運転を引きつぐ必要があります

自動運転のレベル1・2は「運転支援」で、運転しているのは人です。レベル4は、限られた条件の中なら運転者がいらず、困ったら車が安全に止まります。日本では2023年から、運転者のいないレベル4の移動サービスが始まっています。
自動運転を支える技術
この解説シリーズの関連する技術です。
- 位置をはかる技術:GPSとみちびき
- AI の土台:ニューラルネットワークってなに?
- カメラの目:CMOSセンサーってなに?
警察白書では、自動運転の技術は交通事故の削減や渋滞の緩和などに有効と考えられる、としています。

プレ男レベル2は「支援」だから、ハンドルを持って前を見る。運転の主役は自分!

メル美運転者のいないバスが走る地域、これからふえていくのかな。
まとめ
- レベル1・2は運転支援車。運転操作の主体は運転者
- レベル3は限られた条件でシステムが代わるが、警報が出たら運転者が応答
- レベル4は限られた条件なら運転者がいらない。困ったら安全に停止
- 2023年3月、福井県永平寺町で国内初のレベル4を認可。4月に「特定自動運行」の許可制度
- 2024年末で6件の許可。事故の削減や渋滞の緩和に期待
参考文献
- 国土交通省. 自動運転車両の呼称(ASV推進検討会 資料). https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/01asv/report06/file/siryohen_4_jidountenyogo.pdf (閲覧日:2026年10月5日)
- 国土交通省. 国内初!運転者を必要としない自動運転車(レベル4)の認可について(報道発表資料). https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha07_hh_000442.html (閲覧日:2026年10月5日)
- 警察庁. 令和7年版 警察白書 第5項「ITSの推進と自動運転の実現に向けた取組」. https://www.npa.go.jp/hakusyo/r07/honbun/html/bb5545000.html (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。