ガジェット2026年10月10日

【テクノロジー解説】「法則はわかっている、式がむずかしすぎるだけ」:電子1つ1つではなく「電子の密度」で計算する方法と、世界中の化学者が使う計算プログラム。量子化学をみんなの道具にした(1998年ノーベル化学賞)

分子の性質や化学反応は、量子力学の法則で説明できるはずです。でも、1929年に物理学者ディラックが言ったように「法則はすべてわかっているが、式が複雑すぎて解けない」のが問題でした。1998年のノーベル化学賞は、その壁をこえたコーン博士とポープル博士に贈られました。コーン博士は、電子1つ1つの動きではなく、空間の各点に平均でどれだけ電子がいるか(電子密度)がわかれば計算できる「密度汎関数理論」をつくり、大きな分子もあつかえるようにしました。ポープル博士は計算の方法をととのえ、世界中の化学者が使うプログラム「GAUSSIAN」をつくりました。

目次
  1. 「式がむずかしすぎて解けない」
  2. コンピューターと「量子化学」
  3. コーン博士:「電子の密度」で計算する
  4. ポープル博士:だれでも使える計算プログラム
  5. 何がわかる?
  6. 化学とコンピューターのつながり
  7. まとめ

プレ男化学の実験って、ぜんぶ試験管でやるんじゃないの?

メル美コンピューターで、分子の形や反応を計算できるようにした人たちがいるんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回は量子化学の計算です。1998年のノーベル化学賞の発表をもとにまとめました。

「式がむずかしすぎて解けない」

コンピューターと「量子化学」

プレ男法則はわかってるのに、計算できなかったのか。

コーン博士:「電子の密度」で計算する

ポープル博士:だれでも使える計算プログラム

何がわかる?

コーン博士は電子1つ1つではなく電子の密度で計算する方法をつくり、ポープル博士はだれでも使える計算プログラムをつくりました。量子化学の計算は、いまや化学のあらゆる分野で使われています。

化学とコンピューターのつながり

プレ男宇宙の分子の正体まで、計算でわかるんだね。

メル美理論と実験が、いっしょに進むんだね。

まとめ


参考文献

  1. The Royal Swedish Academy of Sciences. Press release: The Nobel Prize in Chemistry 1998. NobelPrize.org. https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/1998/press-release/ (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。