電波時計が合わないときは「東日本は福島、西日本は佐賀」の方向の窓ぎわへ。テレビやLED照明、充電器の近くはノイズに注意。もとは「30万年に1秒」しかずれないセシウム原子時計【NICT】
電波時計が受信しない、時刻がずれる。情報通信研究機構(NICT)の日本標準時のQ&Aによると、電波時計は、福島県(40kHz)と佐賀県(60kHz)の2つの送信所から出る標準電波を受けて時刻を合わせています。合わないときは、東日本なら福島県、西日本なら佐賀県の方向に近い窓ぎわに置き、強制受信モードで20分以上動かさないこと。鉄筋の建物の中、サッシなど金属の近く、テレビ・パソコン・LED照明・充電器の近くは受信しにくくなります。電池が弱いと、時計は動いても電波は受けられないことも。標準電波のもとは、約30万年で1秒しかずれないセシウム原子時計です。

プレ男新しく買った電波時計、何日たっても時刻が合わないんだ。不良品かな?

メル美置き場所で電波の入り方が変わるって聞いたよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は電波時計です。日本標準時をつくって届けている情報通信研究機構(NICT)の「標準時・周波数標準のQ&A」をもとにまとめました。
電波時計のしくみ
- 電波時計は、国が出している「標準電波(JJY)」を受けて、時刻を合わせています
- 標準電波の送信所は2か所あります
- おおたかどや山標準電波送信所(福島県、40kHz)
- はがね山標準電波送信所(佐賀県、60kHz)
- 2つの周波数がちがうのは、同じ周波数だと電波が干渉して、まったく受信できない地域ができてしまうからです
もとは「30万年に1秒」の原子時計
- 標準電波は、「セシウム原子時計」がつくる秒と周波数の基準を使って送られています
- セシウム原子時計の時間の精度は、およそ1×10-13以下。これは、約30万年以上たってようやく1秒ずれるというものです
- 送信機などで信号は少し劣化するため、送信する信号の精度は±1×10-12以内と定められています。電波時計の宣伝でよく聞く「10万年に1秒」は、これらをふまえた、きりのいい言い方と考えられる、としています

プレ男30万年に1秒!そんな時計の時刻が、電波で家まで届いてるのか。
受信しないときのチェック
買ったばかりで受信しない
- まず、ふつうの時計として正しく動いているか確かめる
- 送信所の方向(東日本は福島県、西日本は佐賀県の方向)に近い窓ぎわに置き、強制受信モードにして、20分以上そのままにする
- 置く向きも、受信のしやすさに影響します。取扱説明書のとおりに
- それでもだめなら、2〜3日そのまま置く。1度でも受信すれば、時刻は1秒以内に合っているはずです
- まったく受信しないときは、屋外に1日以上置いてみる。外で受信できれば、部屋の中の受信環境がよくないということです
今まで受信できていたのに受信しなくなった
- 電池は新しいですか?時計として動くくらいの電池の残りでも、電波は受けられないことがあります。最初についているテスト用の電池は寿命が短いことも
- ソーラー電池のものは、十分に充電を
- まわりにテレビ、パソコン、蛍光灯、LED照明、エアコン、充電器などがありませんか?こうした機器からのノイズで受信できないことがあります
- ぎりぎりで受信できていた場合、季節による電波の伝わり方の変化で受けにくくなることもあります
置き場所の注意
- 鉄筋の建物の中や地下は電波が弱く、受信はむずかしい
- 窓ぎわでも、サッシのすぐそばなど金属の近くは避ける
- 送電線や鉄道の近くも、ノイズで受信しにくいことがあります
- 雷などの天気のときも、ノイズで受信しにくくなります
- 受信中は、時計を動かさない

電波時計は、福島県と佐賀県の送信所から出る標準電波で時刻を合わせています。合わないときは、送信所の方向の窓ぎわに置き、電化製品や金属から離しましょう。
ほかにも
- 時刻がずれて表示されるときは、針の原点位置の修正が必要なことがあります(取扱説明書へ)
- 国内専用の電波時計を海外で使うと、まれに日本の電波を受けて日本の時刻になってしまうので、そうした使い方はできません
- 時刻が正しく合ったかは、NTT の117時報などで確かめられます
宇宙からの電波で位置と時刻を知るしくみはGPSとみちびき、照明の切りかえは蛍光灯は2027年末で製造終了へ。

プレ男充電器の横に置いてた…。福島の方向の窓ぎわに移してみる!

メル美不良品じゃなくて、置き場所の問題だったかもね。
まとめ
- 電波時計は、福島県(40kHz)と佐賀県(60kHz)の送信所の標準電波で時刻を合わせる
- もとは約30万年に1秒しかずれないセシウム原子時計
- 合わないときは、送信所の方向の窓ぎわで、強制受信モード20分以上。2〜3日様子を見る
- 電池の弱り、電化製品のノイズ、鉄筋・金属・地下に注意
- 受信中は動かさない
参考文献
- 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT). 標準電波に関するQ&A. https://jjy.nict.go.jp/QandA/FAQ/jjy_qa.html (閲覧日:2026年10月8日)
- 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT). 電波時計が受信できない時のヒント. https://jjy.nict.go.jp/QandA/FAQ/malfunc_denpadokei.html (閲覧日:2026年10月8日)
- 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT). 標準電波(電波時計)の運用状況. https://jjy.nict.go.jp/jjy/index.html (閲覧日:2026年10月8日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。