蛍光灯は2027年末で製造終了。LEDにするなら「器具ごと」が安心:10年をこえた蛍光灯器具は、見た目がきれいでも中が劣化。ランプだけ替えるなら点灯方式を確かめて【NITE】
水銀に関する水俣条約により、一般照明用の蛍光ランプは2027年末までに製造・輸出入が終わります。NITE(製品評価技術基盤機構)によると、2016〜2025年の蛍光灯器具の事故は205件で、使用年数がわかったもののうち約9割は10年をこえた器具でした。ランプだけをLEDに替えても、古い器具の中の安定器などの劣化は進みます。日本照明工業会は8〜10年を「適正交換時期」、15年を「耐用の限度」としています。ランプだけを替えるときの事故(点灯方式のまちがい、必要な工事をしない、グローランプを外し忘れる)と、防ぐポイントをまとめました。

プレ男部屋の蛍光灯が切れたから、ネットで安いLEDの蛍光灯を買ってはめかえようと思って。器具はまだピカピカだし。

メル美ランプだけ替えて事故になった、っていうニュースを見たよ。その器具、何年使ってるの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、蛍光灯からLEDへの切りかえの話です。NITE(製品評価技術基盤機構)の注意喚起「見た目はピカピカ、中身は劣化」(2026年3月26日)と「さらば蛍光灯、ようこそLED」(2025年3月27日)をもとにまとめました。
蛍光灯は2027年末で製造終了
- 「水銀に関する水俣条約」の締約国会議で、すべての一般照明用蛍光ランプの製造・輸出入は2027年末までに終了することになりました。蛍光ランプは、しくみのうえでどうしても水銀をふくむためです
- 日本照明工業会の統計では、今ある照明のうちLEDになっている割合は、2025年12月末で66.4%です
- 一方、日本照明工業会の調査(20〜60代の1万人)では、照明器具に寿命があることを知らない人が3人に2人でした

プレ男蛍光灯、もう作られなくなるんだ。しかも器具に寿命があるなんて知らなかった…。
LEDにする方法は2つ
| 器具ごとLED照明に交換 | ランプだけLEDランプに交換 | |
|---|---|---|
| どうする | 照明器具ごと新しいLED照明にする | 今の蛍光灯器具のまま、ランプだけLEDにする |
| 工事 | 天井に引掛シーリングなどがあれば、基本的に工事なしで自分で交換できる。なければ電気工事業者に依頼 | 器具とランプの組み合わせによっては、電気工事士の資格がある人の工事が必要 |
| 注意 | — | 古い器具を使いつづけるので、器具の劣化は進む。注意点が多い |
「ランプをLEDにすれば、ずっと使える」はまちがい
- 蛍光灯器具は、ただの「ランプの取りつけ台」ではなく、安定器や内部の配線が入った「電気製品」です
- 見た目に異常がなくても、中では劣化が進んでいることがあります。とくに安定器は、長く使うと絶縁性能が落ち、発煙・発火につながることがあります
- NITE によると、2016〜2025年の10年間の蛍光灯器具の事故は205件。使用年数がわかった133件のうち、約9割(120件)は10年をこえて使われていた器具でした
- 「蛍光灯器具+LEDランプ」(ランプだけLEDにしたもの)の事故も、毎年起きています
NITE が紹介している事故の例:
- 48年以上使った蛍光灯器具の安定器で、内部の電線の絶縁がはがれて火花が出て、器具が燃えた(2023年)
- 30年以上使った器具の安定器を外す工事をしないままLEDランプをつけ、瞬間的な電圧の低下のときに異常な電流が流れて、LEDランプが燃えた(2018年)
交換の目安は「10年」
- 日本照明工業会は、照明器具を設置してから8〜10年を「適正交換時期」、15年を「耐用の限度」としています
- 器具の銘板(シール)に書かれた製造年を確かめ、10年をこえていたら、器具ごとLED照明への交換を考えましょう

照明器具も電気製品なので、寿命があります。器具の銘板で製造年を確かめ、10年をこえていたら、ランプだけでなく器具ごとLED照明に替えることを考えましょう。
ランプだけ替えるなら、3つのポイント
NITE には、2015〜2024年の10年間に「不適切なランプ交換による事故」が12件報告されています(うち8件が火災)。内訳は、
- 取りつけの手順をまちがえた(5件):グロースターター式の器具で、点灯管(グローランプ)を外さずにLEDランプをつけ、過電流で焼けた など
- 器具とランプの組み合わせをまちがえた(3件):インバーター式の器具に、グロースターター式用のLEDランプをつけて出火 など
- 必要な工事をしなかった(3件):ラピッドスタート式の器具で、安定器を外す工事をせずにLEDランプを使い、出火 など
- 劣化した器具に取りつけた(1件)
防ぐポイントは、
- 器具の点灯方式に合ったLEDランプを選ぶ。点灯方式(グロースターター式・ラピッドスタート式・インバーター式の3種類)は、点灯管があるかや器具の銘板で確かめ、LEDランプのパッケージに書かれた対応方式と合わせる
- パッケージや取扱説明書の注意を守る。交換は必ず電源を切ってから。工事が必要なときやわからないときは、自分で交換しないで、販売店や電気工事業者に相談
- 交換したあと、点灯しない・ちらつく・変な音・焦げたにおいがしたら、すぐに電源を切って使うのをやめる

メル美同じ形のLEDランプでも、器具に合わないと火事になることがあるんだね。
こんなときは、すぐ使うのをやめる
- 点灯したときちらつく
- 変な音がする
- 焦げたにおいがする
そのままにすると発煙・発火につながるおそれがあります。すぐに電源を切りましょう。製品の事故やリコールは、NITE の「NITE SAFE-Lite」や消費者庁の「リコール情報サイト」で調べられます。
外した蛍光ランプは
蛍光ランプには水銀が入っています。交換したら、自治体の指示にしたがって処分しましょう。一般ごみに混ぜたり、不法投棄したりしないでください(NITE)。
LED照明は、水銀を使わず、長寿命で、同じ明るさなら消費電力が少ないというメリットもあります(NITE)。

プレ男銘板を見たら、15年前の器具だった…。ランプだけじゃなく、器具ごとLEDにする!

メル美賃貸なら、まず管理会社に相談だね。外した蛍光灯は、自治体のルールで捨てよう。
白いLED照明を生んだ青色LEDの発明は、【テクノロジー解説】青色LEDってなに?へ。
まとめ
- 一般照明用の蛍光ランプは2027年末までに製造・輸出入が終了
- 蛍光灯器具は電気製品。10年をこえると中が劣化。事故の約9割は10年超えの器具
- 器具の銘板で製造年を確かめ、10年をこえたら器具ごとLED照明へ
- ランプだけ替えるなら、点灯方式を合わせる、グローランプを外す、必要な工事は業者に
- ちらつき・異音・焦げたにおいは、すぐ使用中止
参考文献
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE). 見た目はピカピカ、中身は劣化
10年超え「古い蛍光灯器具」の事故に注意(2026年3月26日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2025fy/prs260326.html (閲覧日:2026年10月4日) - 同 発表資料(PDF). https://www.nite.go.jp/data/000160912.pdf (閲覧日:2026年10月4日)
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE). さらば蛍光灯、ようこそLED
でもランプ交換 ミスると事故に(2025年3月27日). https://www.nite.go.jp/data/000157280.pdf (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。