家のルーターや見守りカメラが乗っ取られて、知らないうちにサイバー攻撃の「踏み台」に。対策を実施している人は40.3%、用語にくわしくない人では13.3%。パスワード・ファームウェア・サポート終了の3点チェック【総務省 NOTICE】
「お宅のIoT機器が不正アクセスの通信元になっている」。2022年秋、東京のアパートに住む30代の男性は、捜査員からこう指摘されて驚きました。家庭用ルーターが外部から接続され、企業へのサイバー攻撃に使われた疑いがあったのです。総務省などが進めるIoT機器のセキュリティ対策プロジェクト「NOTICE」は、ルーターやネットワークカメラの推測されやすいパスワードや古いファームウェアが悪用されると、自分だけでなく周りにも被害が及ぶと呼びかけています。2024年度の調査では、ルーターの安全管理対策を実施している人は40.3%でした。設置時と利用中のチェック項目をまとめます。

プレ男実家のペット見守りカメラ、買ったときのパスワードのままだと思う。カメラなんて狙われないでしょ?

メル美総務省の「NOTICE」によると、ルーターやネットワークカメラが乗っ取られて、サイバー攻撃に使われることがあるんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は家のルーターとネットワークカメラの乗っ取りです。総務省、情報通信研究機構(NICT)などが連携するIoT機器のセキュリティ対策プロジェクト「NOTICE」のウェブサイトと、総務省が公表した「令和6年度 IoT機器の安全管理に関する意識調査」(2026年3月)をもとにまとめました。
どんな被害がある?
NOTICEが紹介している事例です。
- 家のルーターが攻撃の踏み台に:2022年秋、東京のアパートに住む30代の男性は、捜査員から「お宅のIoT機器が不正アクセスの通信元になっている」と指摘された。攻撃側が入手したIDと管理用パスワードで家庭用ルーターに外から接続し、そこを経由して企業の内部ネットワークから情報をぬすもうとしたとみられています。男性と企業にはつながりはありませんでした
- 25万台のルーターから大規模攻撃:2021年8〜9月、世界各地で過去最大級のサイバー攻撃(大量のデータを送りつけてサービスを止めるDDoS攻撃)が相次ぎ、25万台のルーターから仕掛けられていました
- 見守りカメラの映像が見られる状態に:NICTは、学校の防犯システムや保育所の見守りカメラで、マルウェア感染の疑いがある通信を観測しました。どちらも第三者から映像が見られる状態になっていました

プレ男自分が知らないうちに、攻撃する側にされちゃうのか…。
対策を実施している人は40.3%
総務省の2024年度の調査(2024年9〜10月、自宅などでIoT機器を使う1,560人、性別・年代・用語の知識ごとに同じ人数を集めた調査)
| 全体 | 用語にくわしい人 | 用語をあまり知らない人 | |
|---|---|---|---|
| ルーター乗っ取りのリスクを知っている | 69.3% | 77.8% | 56.5% |
| ルーターの安全管理対策を知っている | 43.3% | 74.0% | 17.9% |
| ルーターの安全管理対策を実施している | 40.3% | 73.1% | 13.3% |
- 「用語にくわしい人」は、ルーターを知っていて、ゲートウェイ・ポート・ファームウェア・マルウェアなどの意味をすべて知っている人、「用語をあまり知らない人」は、ルーターは知っているがそれ以外の用語の意味は知らない人です
- リスクのうち、「第三者への攻撃に加担してしまう」ことの認識が低い傾向でした
チェック項目(NOTICE)
設置するとき
- 推測されにくい複雑なパスワードに変える(10けた以上で、英大文字・小文字・数字・記号をふくむものが推奨。名前や誕生日はさける)
- ファームウェアが最新でなければアップデートする
- 使わない機能や設定は無効にする
使っているあいだ定期的に
- ファームウェアが最新か確かめ、最新でなければアップデートする
- サポートが終了したルーターやネットワークカメラは、買いかえを検討する
なお、最近の製品には、1台ずつちがう複雑な初期パスワードが設定されているものがあり、そうした製品は変える必要はないとされています。

ルーターやネットワークカメラは、推測されにくい管理用パスワードに変え、ファームウェアを最新にしておきましょう。サポートが終わった機器は買いかえを検討しましょう。
自宅のWi-Fiルーターの設定は自宅のWi-Fiルーター、買ったまま使っていない?、家庭のセキュリティ対策のデータは家庭のネットのセキュリティ対策、いちばん多いのは「ソフトを最新に」57.0%へ。

プレ男週末に実家に帰って、カメラとルーターのパスワードとファームウェアを確かめる。

メル美サポートが終わってないかも見てあげてね。
脆弱性とゼロデイ攻撃のしくみは、「脆弱性(ぜいじゃくせい)」ってなに?へ。
まとめ
- ルーターやネットワークカメラが乗っ取られると、サイバー攻撃の踏み台にされたり、映像を見られたりする
- ルーターの安全管理対策を実施している人は40.3%、用語をあまり知らない人では13.3%
- 複雑な管理用パスワード(10けた以上)、ファームウェアの更新、使わない機能は無効
- サポート終了の機器は買いかえを検討
参考文献
- NOTICE(総務省・国立研究開発法人情報通信研究機構ほか). ルーター/ネットワークカメラの乗っ取り事例. https://notice.go.jp/risk/case (閲覧日:2026年10月12日)
- NOTICE. ルーター/ネットワークカメラの安全な管理方法. https://notice.go.jp/safety (閲覧日:2026年10月12日)
- 総務省. 令和6年度 IoT機器の安全管理に関する意識調査(2026年3月). https://notice.go.jp/images/survey/survey_on_iot_device_security_perception_FY2024_rev_20260924.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。