「AIで服を脱がせた画像」は、ふざけ半分でも許されない:子どもの性的ディープフェイクは2025年に114件、約6割は同級生のあいだで。親子で話しておきたいこと
生成AIや画像加工アプリで、実在する人の写真を性的な画像に加工する「性的ディープフェイク」。警察庁によると、2025年に警察が扱った18歳未満の事案は114件で、被害にあった子の約9割が中高生、約6割は同級生・同じ学校の中で起きていました。警察庁・文部科学省・こども家庭庁は「そのAIの使い方、犯罪かも」と呼びかけています。一度拡散した画像は消せないこと、被害にあったときの相談先、家庭でのルールづくりをまとめました。

メル美中学生のいとこの学校で、AIで同級生の写真を加工した画像がグループチャットで回ってたんだって…。

プレ男えっ、中学生で?AIアプリなら、だれでもすぐ作れちゃうもんね…。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、性的ディープフェイクの話です。警察庁と文部科学省の資料をもとにまとめました。子どもがいる人も、これから親になる人も、知っておいてほしいテーマです。
性的ディープフェイクとは
- 生成AIのサイトや画像加工アプリなどで、実在する人の画像を性的な画像に加工して悪用することを、いわゆる「性的ディープフェイク」といいます
- 文部科学省によると、学校行事や卒業アルバムの写真を含め、ふだんの学校生活のさまざまな画像を性的に加工し、友だちに共有したり、SNSで拡散したりする行為が見られます
2025年は114件。約6割は同級生のあいだで
警察庁が2026年2月に公表した内容によると、
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2025年に、生成AIなどで18歳未満の子どもの性的な画像を作った事案として警察が扱ったのは114件
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被害にあった子の約9割が中高生で、小学生の被害もありました
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起きた事案の約6割は、同級生・同じ学校の人のあいだで行われていました
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文部科学省が教育委員会などに聞き取りをした例では、SNSにアップされていた写真を使って性的な動画に加工し、メッセージアプリのグループに共有したケースなどが確認されています

プレ男知らない大人じゃなくて、同じ学校の子がやってしまうことが多いんだ…。
「そのAIの使い方、犯罪かも」
警察庁・内閣府・こども家庭庁・文部科学省の啓発チラシは、子どもたちにこう呼びかけています。
- 服を脱がすなどの画像加工にはリスクがある。SNSへの投稿や友だちとの共有は、トラブルや犯罪、人権侵害につながることも
- 一度SNSやグループチャットに投稿した画像は拡散され、もう二度と消すことはできない
- 画像の拡散は必ずバレて、相手を傷つける。ふざけ半分でも許されない
- 「それってすごいことだと思ってる?全然すごくないし、面白くないし、カッコ悪い」
被害にあったとき・困ったときの相談先
- #8103(ハートさん):かけた地域の都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながります
- 24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう):かけた場所の教育委員会の相談窓口につながります
- #9110:警察相談専用電話(最寄りの警察本部の相談窓口)
- こども家庭庁の「ぴったり相談窓口」:こどもの性被害などに関する相談窓口を案内するWebサイトです
- 画像を広めないこと。見つけても転送・保存・共有しない

メル美「回ってきても広めない」も、大事な行動なんだね。
家庭で話しておきたいこと
- チラシは保護者に向けて、「お子様は普段から生成AIを利用していますか?」と問いかけ、家庭内でルールやモラルについてよく話し合うよう呼びかけています
- 文部科学省は、子どもを性犯罪・性暴力の加害者にも、被害者にも、傍観者にもさせないための「生命(いのち)の安全教育」と、情報モラル教育が大切だとしています(生命の安全教育)
- たとえば、次のようなことを話しておきましょう
- 他人の写真を、本人の許可なく加工・投稿しない
- 回ってきた画像は、広めない。大人に相談する
- もし被害にあっても、あなたは悪くない。すぐに相談していい

AIで実在する人の画像を性的に加工することは、ふざけ半分でも許されず、トラブルや犯罪、人権侵害につながります。被害にあったときは、#8103や24時間子供SOSダイヤルに相談してください。
- 大人どうしでも、性的な画像を本人の同意なく公開することは、法律で罰せられることがあります(リベンジポルノ防止法)
生成AIのしくみや、もっともらしいまちがい「ハルシネーション」については、【テクノロジー解説】LLMってなに?へ。
まとめ
- 生成AIなどで実在する人の画像を性的に加工するのが性的ディープフェイク
- 2025年に警察が扱った18歳未満の事案は114件。約9割が中高生、約6割は同級生・同じ学校のあいだで
- 一度拡散した画像は消せない。ふざけ半分でも許されない
- 相談は #8103、24時間子供SOSダイヤル、#9110、「ぴったり相談窓口」
- 家庭でAIの使い方のルールを話し合おう
参考文献
- 文部科学省. 性的ディープフェイクによる児童生徒の被害・加害防止のための広報啓発資料の活用等について(依頼)(事務連絡、令和8年3月12日). https://www.mext.go.jp/content/20260409-mxt_kyousei01-000047289_4.pdf (閲覧日:2026年9月29日)
- 警察庁・内閣府・こども家庭庁・文部科学省. そのAIの使い方、犯罪かも・・・(児童の性的ディープフェイク被害・加害防止のための広報啓発資料、2025年12月18日). https://www.npa.go.jp/newlyarrived/2025/20251218_selfy_2.pdf (閲覧日:2026年9月29日)
- 文部科学省. 生成AIによる画像加工に関する啓発. https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/mext_00007.html (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。