基礎知識2026年10月12日

オーストラリアの性感染症(2024年):早期梅毒は女性で2015年から3.7倍、淋菌は約2倍に。若い女性のクラミジアは、新たな感染の37%しか診断されていない。HPVワクチンで尖圭コンジローマはほぼ0%に

オーストラリアの性感染症について、カービー研究所(ニューサウスウェールズ大学)の年次報告「Annual surveillance report 2025」(2024年のデータ)をもとにまとめました。2024年の早期梅毒の報告は5,866件で、報告率は2015年から85%ふえ、女性では267%ふえました。淋菌は4万4,210件で、報告率は2015年の10万人あたり78.8から166.7になりました。クラミジアは10万1,742件でもっとも多く、15〜29歳の女性では、推計の新たな感染のうち37%しか診断されていませんでした。一方、HPVワクチンの効果で、21歳未満の男女の尖圭コンジローマは、2006年の11〜12%から2024年には0%になりました。

目次
  1. 早期梅毒:女性で大きくふえた
  2. 淋菌:2015年から約2倍
  3. クラミジア:若い女性の多くが診断されていない
  4. HPVワクチンで尖圭コンジローマがほぼ0%に
  5. 報告がよびかけていること
  6. まとめ

プレ男オーストラリアでも梅毒がふえているの?

メル美HPVワクチンでコンジローマがほとんどなくなったって聞いたけど、本当なのかな。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、オーストラリアの性感染症の話です。カービー研究所(ニューサウスウェールズ大学)の「HIV, viral hepatitis and sexually transmissible infections in Australia: Annual surveillance report 2025」の性感染症の章(2024年のデータ)をもとにまとめました。

早期梅毒:女性で大きくふえた

報告によると、

淋菌:2015年から約2倍

報告によると、

クラミジア:若い女性の多くが診断されていない

報告によると、

オーストラリアでも、クラミジアの多くは診断されないままと推計されています。検査を受けやすくすることと、パートナーの検査・治療が大切です。

HPVワクチンで尖圭コンジローマがほぼ0%に

報告によると、性感染症のクリニックに初めて来た人のうち、尖圭コンジローマと診断された割合は、

へりました。

プレ男ワクチンの世代では、尖圭コンジローマがほとんど見られなくなったんだね。

報告がよびかけていること

報告は、性的に活発な人に検査をいつもすすめること、パートナーへの連絡と治療を支えることが必要だとしています。また、性的指向そのものはリスクではなく、偏見や差別、医療の受けにくさが、健康の悪い結果の根っこにあることが多いとしています。

イングランドの最新の数字はイングランドの性感染症(2025年)、ヨーロッパはヨーロッパでも性感染症が過去最多(2024年、ECDC)、HPVワクチンはHPVワクチンを見てください。

まとめ


参考文献

  1. Kirby Institute, UNSW Sydney. HIV, viral hepatitis and sexually transmissible infections in Australia: Annual surveillance report 2025 – Sexually Transmissible Infections. https://www.kirby.unsw.edu.au/research/reports/asr2025 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。