ガジェット2026年10月10日

【テクノロジー解説】光の顕微鏡の「限界」0.2マイクロメートルを超えた:光る分子をつかって、生きた細胞の中の分子1個1個の動きを見る「ナノスコピー」。2本のレーザーの方法と、分子を少しずつ光らせて重ねる方法(2014年ノーベル化学賞)

光の顕微鏡は、光の波長の半分、約0.2マイクロメートルより細かいものは見分けられない。1873年にアッベが示したこの「限界」は、長いあいだ越えられないと考えられていました。2014年のノーベル化学賞を受けた3人は、光る分子(蛍光分子)をうまく使ってこの限界をくぐりぬけました。ヘル博士は2本のレーザーで、ナノサイズの範囲だけを光らせる方法(STED)を、ベツィグ博士とモーナー博士は、分子を少しずつ光らせて何枚もの画像を重ねる方法を開発。いまでは、脳の神経のつなぎ目ができるようすや、病気にかかわるタンパク質が集まるようすを、生きた細胞の中で見られます。

目次
  1. 光の顕微鏡の「限界」
  2. 光る分子で限界をくぐりぬけた
  3. 何が見えるようになった?
  4. 見る技術つながり
  5. まとめ

プレ男顕微鏡って、倍率を上げればどこまでも細かく見えるんじゃないの?

メル美光の顕微鏡には「限界」があったんだって。それを越えた人たちがノーベル賞をとったらしいよ。

こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回は超解像蛍光顕微鏡です。2014年のノーベル化学賞の発表をもとにまとめました。

光の顕微鏡の「限界」

光る分子で限界をくぐりぬけた

2014年のノーベル化学賞を受けた3人は、光る分子(蛍光分子)を使って、この限界をたくみにくぐりぬけました。2つの原理があります。

1. 2本のレーザーの方法(STED顕微鏡)

2. 分子を少しずつ光らせて重ねる方法(単一分子顕微鏡)

プレ男少しずつ光らせて、あとで重ねるのか!写真の合成みたい。

何が見えるようになった?

「ナノスコピー」とよばれるようになったこの方法で、科学者は、生きた細胞の中で、分子1個1個の通り道を見られるようになりました。たとえば、

ナノスコピーは、いまでは世界中で使われています。

光の顕微鏡には、約0.2マイクロメートルより細かいものは見えないという限界がありました。光る分子をうまく使うことでこの限界を越え、生きた細胞の中の分子の動きが見えるようになりました。

見る技術つながり

プレ男「無理」と言われた限界を、アイデアで越えたんだね。

メル美病気のしくみの研究にも役立ってるのがいいな。

まとめ


参考文献

  1. The Royal Swedish Academy of Sciences. Press release: The Nobel Prize in Chemistry 2014. NobelPrize.org. https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2014/press-release/ (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。