
プレ男タージ・マハルって、インドの王様の宮殿だよね?

メル美じつは宮殿じゃなくて、お墓なんだって。しかも、亡くなった奥さんのための。
こんにちは、Dr. Taro です。 「大人の教養」の男女の実話シリーズ、今回はインドのタージ・マハルと、それを建てたムガル皇帝シャー・ジャハーン、妃のムムターズ・マハルです。ユネスコ世界遺産センターと、タージ・マハルの公式サイト(ウッタル・プラデーシュ州政府観光局)をもとにまとめました。
皇帝シャー・ジャハーン
- 州政府観光局によると、シャー・ジャハーンは1592年1月5日、ラホールで生まれた、ムガル帝国の5代目の皇帝です。在位は1628〜1658年
- 若いころの名前は「フッラム」。父の皇帝ジャハーンギールから、戦いでの手柄をたたえて「シャー・ジャハーン」(ペルシャ語で「世界の王」)の称号を与えられました
- 建築好きで、タージ・マハルのほか、デリーのシャージャハーナーバード(いまのオールド・デリー)を建てたことでも知られます
妃ムムターズ・マハル
- 妃の本名はアルジュマンド・バーヌー・ベーグム。1593年4月、アーグラで生まれました。父はペルシャ系の貴族、アーサフ・ハーンです
- 1607年、14歳のときに王子フッラムと婚約し、5年後の1612年5月10日に結婚しました。結婚の日は、宮廷の占星術師が「幸せな結婚に最もよい日」として選んだと、州政府観光局は紹介しています
- 結婚のあと、王子は彼女に「ムムターズ・マハル」(宮殿の選ばれし人)という称号を与えました
- 彼女は王子の3番目の妻でしたが、いちばん愛された妻になりました。皇帝の旅にはいつも同行し、皇帝は帝国の印章まで彼女にあずけたといいます

メル美結婚の日を、占星術で決めたんだ。いまでいう「大安」みたいな感じかな。
14人目の子の出産で
- 州政府観光局の子どもの一覧には、のちに皇帝になるアウラングゼーブ(1618〜1707年)の名前もあります。一覧には、数年で亡くなった子も何人も並んでいます
- 1631年6月17日、ムムターズ・マハルは、ブルハーンプルで亡くなりました。14人目の子、ガウハル・アーラー・ベーグムを産んだときのことでした
- 州政府観光局は、「宮廷の年代記に書かれたシャー・ジャハーンの深い悲しみが、タージ・マハルを生んだ愛の物語として伝えられてきた」と紹介しています

プレ男14人目の出産…。当時のお産は、命がけだったんだね。
1632年から、白い大理石の霊廟
- ユネスコによると、タージ・マハルは、皇帝シャー・ジャハーンが妃ムムターズ・マハルをしのんで建てたもので、建設は1632年に始まり1648年に完成しました。南側のモスク・迎賓館・正門、外の中庭と回廊は、そのあとに加えられ1653年に完成しています
- 場所は、ヤムナー川の右岸。約17ヘクタールのムガル式庭園の中にあります
- 職人は、帝国じゅう、さらに中央アジアやイランからも集められました。主な建築家はウスタード・アフマド・ラーホーリーです
- それまでのムガルの建物は赤い砂岩が中心でしたが、シャー・ジャハーンは、半貴石をはめこんだ白い大理石を好んで使いました(州政府観光局)
真ん中に妃、となりに皇帝
- ユネスコの説明によると、霊廟の中心にある八角形の部屋には、ムムターズ・マハルとシャー・ジャハーンの棺(記念の棺)が置かれています
- 妃の棺は、部屋のちょうど真ん中にあります。皇帝の棺は妃のものより大きく、30年以上あとに、その西どなりに置かれました
- 上の部屋の棺は見せるためのもので、本当のお墓は下の部屋(地下室)にあります。ムガル皇帝の墓のならわしです
- シャー・ジャハーンは1666年1月22日、アーグラで亡くなり、タージ・マハルに葬られました(州政府観光局)
- タージ・マハルは1983年、ユネスコの世界遺産に登録されました。ユネスコは「インド・イスラーム建築の中で、最も偉大な建築の達成」としています

タージ・マハルは、皇帝シャー・ジャハーンが、14人目の子の出産で亡くなった妃ムムターズ・マハルのために建てた霊廟です。部屋の真ん中に妃の棺があり、皇帝の棺は30年以上あとに、そのとなりに置かれました。
デートで話すなら
- 「タージ・マハルは宮殿ではなく、妃のお墓」「真ん中は妃の棺で、皇帝はそのとなり」は、旅行の話題にぴったりです
- 建物の主役は皇帝ではなく、亡くなった妃。左右対称の建物の中で、皇帝の棺だけが真ん中からずれている、というのも印象に残る話です
ほかの男女の実話は、ヴィクトリア女王とアルバート公や、ナポレオンとジョゼフィーヌもどうぞ。
まとめ
- タージ・マハルは、ムガル皇帝シャー・ジャハーンが、妃ムムターズ・マハルのために建てた霊廟
- 2人は1612年5月10日に結婚。妃は1631年、14人目の子を産んだときに亡くなった
- 建設は1632〜1648年(付属の建物は1653年まで)。白い大理石に半貴石をはめこんだ
- 部屋の真ん中に妃の棺、30年以上あとに皇帝の棺がその西どなりに
- 1983年に世界遺産に登録
参考文献
- UNESCO World Heritage Centre. Taj Mahal. https://whc.unesco.org/en/list/252/ (閲覧日:2026年10月22日)
- Department of Tourism, Government of Uttar Pradesh. Taj Mahal Official Website. The Cause of The Taj(Mumtaz Mahal). https://www.tajmahal.gov.in/the-cause-of-the-taj.aspx (閲覧日:2026年10月22日)
- Department of Tourism, Government of Uttar Pradesh. Taj Mahal Official Website. The Maker of The Taj(Shah Jahan). https://www.tajmahal.gov.in/maker-of-the-taj-mahal.aspx (閲覧日:2026年10月22日)
- Department of Tourism, Government of Uttar Pradesh. Taj Mahal Official Website. History of The Taj Mahal. https://www.tajmahal.gov.in/history-of-the-taj-mahal.aspx (閲覧日:2026年10月22日)
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