税金のしくみ2026年10月3日

消費税はなぜ社会保障の財源なのか:「世代や働き方にかかわらず広く負担を分かち合える」「景気に左右されにくく安定」「企業活動への影響が小さい」。いっぽう年間所得で見ると逆進的な面も(政府税制調査会)

政府税制調査会の答申(2023年6月)は、消費税の特徴として、世代や就労の状況にかかわらず国民が幅広く負担を分かち合える、税収が景気の動向に左右されにくく安定的、貯蓄や設備投資の判断に中立的で企業活動への影響が小さい、などをあげ、社会保障の財源に「ふさわしい」としています。いっぽうで、年間所得に対する負担割合で見ると逆進的な面もあり、税制全体と社会保障で再分配を考える必要があると書いています。財務省によると、2026年度の消費税収は国・地方で34.0兆円で、全額が社会保障に充てられますが、社会保障4経費48.9兆円には18.3兆円足りません。

目次
  1. 消費税のよいところ(答申より)
  2. 「世代間の公平」と社会保障
  3. 弱いところ:逆進的な面(答申より)
  4. 消費税は全額が社会保障に。でも足りない
  5. まとめ

メル美消費税って、みんなが同じ税率で払うから「平等」って言われることがあるよね。

プレ男でも「お金のない人ほど負担が重い」って話も聞くよ。どっちなんだろう?

今回は、消費税が社会保障の財源とされている理由です。政府税制調査会の答申「わが国税制の現状と課題」(2023年6月)と、財務省の資料で確認した内容をまとめました。消費税のよいところとされる点と、弱いところとされる点の両方を、答申の言葉で紹介します。

消費税のよいところ(答申より)

答申は、主な税の特徴をくらべる表で、消費税について次のように書いています。

ほかの税とくらべると:

税 答申があげる特徴(抜粋) 2023年度予算の税収
所得税 担税力に応じて累進的に負担を求められる。勤労世代(現役世代)が主に負担 21.0兆円
法人税 企業の国際競争力などの観点も必要。税収が景気に左右されやすい 14.6兆円
消費税 世代や就労の状況にかかわらず幅広く負担。税収が安定的 23.4兆円

プレ男所得税は働いている世代が中心に払うけど、消費税は高齢の人も買い物をすれば払うってことか。

「世代間の公平」と社会保障

弱いところ:逆進的な面(答申より)

同じ答申は、消費税の弱いところも書いています。

メル美同じ税率でも、収入にしめる割合で見ると、収入が少ない人のほうが重くなることがあるんだね。

答申の考え方:「生涯」と「税制全体」で見る

消費税は全額が社会保障に。でも足りない

財務省の資料(2026年度予算)によると:

まとめ


参考文献

  1. 税制調査会. わが国税制の現状と課題 ―令和時代の構造変化と税制のあり方―(2023年6月). https://www.soumu.go.jp/main_content/000897002.pdf (閲覧日:2026年10月3日)
  2. 財務省. 消費税の使途に関する資料. https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/d05.htm (閲覧日:2026年10月3日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。