税金のしくみ2026年10月3日

法人税はなぜ上げにくい?:法人税率は1984年の43.3%から23.2%へ、実効税率は29.74%。「国際的な引下げ競争」「景気で税収がぶれる」「誰が負担するか議論が分かれる」。いっぽう最低税率15%の国際合意で、引下げ競争には歯止め

財務省によると、法人税の基本税率は1984〜1986年度の43.3%から下がり続け、いまは23.2%。国と地方をあわせた法人実効税率は、2014年度の34.62%から2018年度以降は29.74%です。政府税制調査会の答申(2023年6月)は、法人税の特徴として「企業の国際競争力などの観点も必要」「税収が景気の動向に比較的左右されやすい」をあげ、負担が消費者・労働者・株主などにどう帰着するかは議論が分かれるとしています。いっぽうで、最低税率15%の国際合意により引下げ競争に一定の歯止めがかかり、アメリカやイギリスでは引上げの動きもあると書いています。

目次
  1. 法人税率は下がってきた
  2. 「上げにくい」とされる理由
  3. でも、「上げられない」わけではない
  4. まとめ

プレ男社会保障のお金が足りないなら、もうかってる会社の法人税を上げればいいんじゃない?

メル美法人税は「上げにくい」ってよく聞くよね。どうしてなんだろう?

今回は、法人税が「上げにくい」と言われる理由です。これは考え方が分かれるテーマなので、財務省の資料と、政府税制調査会の答申「わが国税制の現状と課題」(2023年6月)に書かれていることを、賛否の両方の面から紹介します。

法人税率は下がってきた

財務省の「法人課税に関する基本的な資料」によると、法人税の基本税率は次のように変わってきました。

時期 基本税率
1984〜1986年度(昭和59〜61年度) 43.3%(グラフで最も高い)
1990年度〜 37.5%
1999年度〜 30%
2012年度〜 25.5%
2018年度〜 23.2%

主な国の法人実効税率(2026年1月現在、財務省)

国 法人実効税率
ドイツ 30.14%
日本 29.74%
アメリカ(カリフォルニア州) 27.98%
カナダ(オンタリオ州) 26.50%
フランス 25.00%
イギリス 25.00%
イタリア 24.00%

プレ男40年前は43.3%もあったのか。ずいぶん下がったんだね。

「上げにくい」とされる理由

政府税制調査会の答申では、法人税の特徴として次の点があげられています。

1. 国際的な「引下げ競争」と国際競争力

2. 税収が景気に左右されやすい

3. 最終的に誰が負担するのか、はっきりしない

メル美会社の税金でも、最後はだれかの給料や値段にはね返るかもしれないんだね。

でも、「上げられない」わけではない

同じ答申には、反対の方向の指摘も書かれています。

まとめ


参考文献

  1. 財務省. 法人課税に関する基本的な資料(法人税率の推移、直近の法人税改革、諸外国における法人実効税率の比較). https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/corporation/c01.htm (閲覧日:2026年10月3日)
  2. 税制調査会. わが国税制の現状と課題 ―令和時代の構造変化と税制のあり方―(2023年6月). https://www.soumu.go.jp/main_content/000897002.pdf (閲覧日:2026年10月3日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。