大人の教養An Evening of Culture

第一幕Act I — Love & Letters

菊池寛『藤十郎の恋』元禄の名優・坂田藤十郎は、近松門左衛門の新作「密夫」の役をつかむため、茶屋の女房お梶に「20年来の恋」を打ち明けた。芸のための偽りの恋——その代償は

No.1122026年10月12日

菊池寛の戯曲『藤十郎の恋』。元禄10年ごろの京都。上方歌舞伎の名優・坂田藤十郎は、近松門左衛門が書いた、人妻と道ならぬ恋をする「密夫」の狂言に悩んでいました。工夫がつかないまま茶屋・宗清の離れ座敷で休んでいると、女房のお梶が夜具をかけに来ます。藤十郎は、20年前、祇園祭でいっしょに舞ったときから思いつづけていた、と熱っぽく口説きますが、その目だけは「刃のように澄み切って」いました。お梶が灯りを吹き消したとき、藤十郎は——。芸と恋をめぐる三場の戯曲を、青空文庫の原文で紹介します。

目次
  1. 時と所と人物
  2. 第一場:近松からの手紙
  3. 第二場:離れ座敷の「懺悔」
  4. 第三場:大入りの楽屋で
  5. まとめ

プレ男『藤十郎の恋』って、歌舞伎役者の恋の話なの?

メル美恋といっても、芸のための「偽りの恋」なんだって。菊池寛の戯曲だよ。

今回は、菊池寛の戯曲『藤十郎の恋』です。青空文庫の原文(底本:『菊池寛 短篇と戯曲』文芸春秋)で読みました。歌舞伎の楽しみ方は歌舞伎の楽しみ方の記事でも紹介しています。

※この話には、人が自ら命を絶つ場面があります。

時と所と人物

第一場:近松からの手紙

プレ男経験したことのない恋を演じなきゃいけない。名人でも悩むんだね。

第二場:離れ座敷の「懺悔」

メル美お梶さんは、命がけで心を決めたのに…。これは、ひどすぎるよ。

第三場:大入りの楽屋で

『藤十郎の恋』の藤十郎は、熱っぽい言葉で口説きながら、目だけは「刃のように澄み切って」いた、とト書きは書いています。芸のための偽りの恋が、一人の女性の命をうばう物語です。

まとめ


参考文献

  1. 菊池寛. 藤十郎の恋(底本:『菊池寛 短篇と戯曲』文芸春秋). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000083/card503.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。