大人の教養An Evening of Culture

第一幕Act I — Love & Letters

谷崎潤一郎『春琴抄(しゅんきんしょう)』盲目の三味線の師匠・春琴と、手を曳いて仕えつづけた佐助。春琴が顔に大やけどを負ったとき、佐助は「お顔を見ないように」自分も盲目になる——献身か、それとも…

No.1082026年10月12日

谷崎潤一郎の『春琴抄』(昭和8年)。大阪・道修町の薬種商の娘・春琴は9歳で視力を失い、琴と三味線の道に進みます。4歳年上の丁稚・佐助は、毎日その手を曳いて稽古に通ううち、ひそかに三味線を覚え、春琴の弟子になります。わがままで気位の高い春琴は、佐助と事実上の夫婦でありながら、主従・師弟の礼をくずしませんでした。37歳のとき、何者かに熱湯をかけられて顔に大やけどを負った春琴は「わての顔を見んといて」と言い、佐助は自らも盲目になります。作者らしき「私」が、二人の墓と『鵙屋春琴伝』という小冊子をたどる形の物語を、青空文庫の原文で紹介します。

目次
  1. 墓から始まる物語
  2. 盲目の少女と、手を曳く丁稚
  3. 押入れの中の三味線
  4. 夫婦ではない、二人
  5. 熱湯と、「わての顔を見んといて」
  6. 「佐助、それはほんとうか」
  7. その後の二人
  8. まとめ

メル美谷崎潤一郎の『春琴抄』って、究極の愛の物語って言われるけど、どんな話なの?

プレ男師匠と弟子の話らしいよ。ちょっとこわい場面もあるみたい。

今回は、谷崎潤一郎の『春琴抄(しゅんきんしょう)』です。青空文庫の原文(底本:ちくま日本文学014『谷崎潤一郎』筑摩書房。初出は『中央公論』昭和8年(1933年)6月)で読みました。

※この話には、暴力や大けが、自分の体を傷つける場面がえがかれています。

墓から始まる物語

盲目の少女と、手を曳く丁稚

押入れの中の三味線

プレ男11歳の師匠に、ばちで打たれる弟子…。今なら大問題だよ。

メル美作品の中でも、両親が「弟子を罵ったり打ったりするのは慎んで」と注意しているね。

夫婦ではない、二人

熱湯と、「わての顔を見んといて」

「佐助、それはほんとうか」

メル美相手の顔を見ないために、自分も見えなくなる…。愛なのか、なんなのか、言葉にできないね。

その後の二人

『春琴抄』で、佐助は大やけどを負った春琴の顔を見ないために、自らも盲目になります。作品は、二人の墓と『鵙屋春琴伝』という小冊子をたどる形で語られています。

まとめ


参考文献

  1. 谷崎潤一郎. 春琴抄(底本:ちくま日本文学014『谷崎潤一郎』筑摩書房). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/card56866.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。