講義動画の「2倍速」視聴、ちゃんと覚えられる?実験では、若い世代は2倍速でも記憶はあまり落ちなかったが、高齢の世代は速くすると成績が下がった。速いと「考えごと」は減っていた
オンライン講座や動画を2倍速で見る人がふえています。Murphyら(2023年、Memory)の実験では、若い世代と高齢の世代に、録画した講義動画を0.75倍速、ふつうの速さ(1倍速)、2倍速のいずれかで見てもらい、そのあと内容の記憶テストを行いました。若い世代は、速い再生でも記憶テストの成績はあまり落ちませんでしたが、高齢の世代は、速くすると成績がおおむね下がりました。また、再生を速くすると、動画を見ながらほかのことを考えてしまう「マインドワンダリング」は減っていました。著者らは、若い世代は速く見ても大きな問題はないが、高齢の世代にはすすめないとしています。

プレ男資格講座の動画は、時間がないから全部2倍速で見てる。ちゃんと頭に入ってるのかな?

メル美実験だと、若い世代は2倍速でも記憶はあまり落ちなかったんだって。でも高齢の世代は成績が下がったみたい。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は動画の倍速視聴と記憶です。Murphyらが2023年に発表した論文「動画の再生速度が若い世代と高齢の世代の学習とマインドワンダリングに与える影響」(Memory)をもとにまとめました。
どんな実験?
- 若い世代と高齢の世代に、録画した講義動画を見てもらいました
- 再生速度は、0.75倍速、ふつう(1倍速)、2倍速のいずれか
- 見たあとに、テストの成績を予想してもらい、内容の記憶テストを行いました
- 動画を見ながらほかのことを考えてしまう(マインドワンダリング)かどうかも調べました
結果
| 結果 | |
|---|---|
| 若い世代 | 速く見ても、記憶テストの成績はあまり落ちなかった |
| 高齢の世代 | 速く見ると、成績がおおむね下がった |
| ほかのことを考える(マインドワンダリング) | 再生が速いほど減った(高齢の世代はもともと少なめ) |
- 著者らは、速い再生でほかのことを考えにくくなることが、若い世代の記憶が保たれた理由の一つかもしれないとしています
- そのうえで、若い世代は速く見ても大きな問題はないが、高齢の世代が速く見るのはすすめないとしています

プレ男速いと、よけいなことを考えるひまがないのか。
気をつけたいこと
- 調べたのは、講義動画を1回見たあとの記憶です

実験では、若い世代は講義動画を2倍速で見ても記憶はあまり落ちませんでしたが、高齢の世代は速くすると成績が下がっていました。
パソコンと手書きのノートはノートはパソコンより手書きのほうが頭に入る?、社会人の学びのデータは1年で何か学んだ男性は39.8%へ。

プレ男2倍速は続けて、浮いた時間で復習もしよう。親に動画をすすめるときは、ふつうの速さで見てもらおう。

メル美人によって合う速さがちがうんだね。
種類を混ぜて学ぶ勉強法のメタ分析は、勉強は1つずつまとめて?いろいろ混ぜて?へ。
まとめ
- 若い世代は、講義動画を2倍速で見ても記憶はあまり落ちなかった
- 高齢の世代は、速くすると成績が下がった
- 速い再生ではほかのことを考えにくくなった
- 著者らは、高齢の世代には速い再生をすすめないとしている
参考文献
- Murphy DH, Hoover KM, Castel AD. The effect of video playback speed on learning and mind-wandering in younger and older adults. Memory. 2023;31(6):802-817. doi:10.1080/09658211.2023.2198326. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37017554/ (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。