スマホを机に置いておくだけで、頭の働きが落ちる?22研究のメタ分析では、使ったり近くにあったりすると、全体として小さなマイナスの影響。とくに記憶で影響がはっきり。注意力では差ははっきりしなかった
スマホは、使っていなくても近くにあるだけで頭の働きをうばう「ブレイン・ドレイン(頭脳流出)効果」がある、という研究が話題になりました。Böttgerら(2023年、Behavioral Sciences)のメタ分析は、22の研究(43の効果)をまとめ、スマホを使ったり、近くにあったりすることで、頭の働きに全体として小さなマイナスの影響があることを確かめました。分野別では、記憶への影響がはっきりしていましたが、注意力や一般的な認知能力では、はっきりした差はありませんでした。研究によって結果のばらつきが大きく、さらに研究が必要としています。

プレ男資格の勉強中も、スマホは机の上。通知は見てないから問題ないよね?

メル美研究のまとめだと、スマホが近くにあるだけでも、とくに記憶に小さなマイナスの影響があったんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回はスマホと頭の働きです。Böttgerらが2023年に発表したメタ分析「ブレイン・ドレイン効果は本当にあるのか?」(Behavioral Sciences)をもとにまとめました。
ブレイン・ドレイン効果とは
- 以前の研究で、スマホを使うことだけでなく、ただ近くにあるだけでも、頭の働き(認知能力)にマイナスの影響があると示され、「ブレイン・ドレイン(頭脳流出)効果」と呼ばれています
どんな研究?
- 22の研究(43の効果)をまとめて、この効果が本当にあるのかを確かめました
- 頭の働きを「記憶」「注意力」「一般的な認知能力」に分けて調べています
結果
| 結果 | |
|---|---|
| 全体 | スマホの使用・存在で、小さなマイナスの影響 |
| 記憶 | はっきりしたマイナスの影響 |
| 注意力 | はっきりした差なし |
| 一般的な認知能力 | はっきりした差なし |
- 研究によって結果のばらつきが大きく、研究が行われた地域によってもちがいがありました
- 著者らは、スマホは使っていなくても気を散らす影響があるとし、とくに子どもや若い人が、スマホの気を散らす力とのつき合い方を学ぶことが大切だとしています

プレ男見てなくても、置いてあるだけで影響することがあるのか。
気をつけたいこと
- 全体の影響は小さいものです
- 研究の数がまだ少なく、結果のばらつきも大きいため、さらに研究が必要とされています

22の研究のメタ分析では、スマホを使ったり近くに置いたりすると、頭の働きに小さなマイナスの影響があり、とくに記憶への影響がはっきりしていました。
スマホを使う時間のデータは25〜34歳はスマホ・パソコンを1日平均5時間47分使っている、注意をうばうしくみは思わずタップする見出し、大げさなサムネイルへ。

プレ男暗記するときは、スマホを別の部屋に置いてみよう。

メル美試してみる価値はありそうだね。
目の前の人よりスマホを見てしまう「ファビング」の研究は、目の前の人より、スマホ。「ファビング」をしがちな人は、「取り残される不安(FOMO)」が強い傾向へ。
まとめ
- スマホを使う・近くにあることで、頭の働きに小さなマイナスの影響(22研究)
- とくに記憶で影響がはっきり。注意力などでは差ははっきりしない
- 結果のばらつきが大きく、さらに研究が必要
参考文献
- Böttger T, Poschik M, Zierer K. Does the Brain Drain Effect Really Exist? A Meta-Analysis. Behav Sci (Basel). 2023;13(9):751. doi:10.3390/bs13090751. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37754029/ (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。