思わずタップする見出し、大げさなサムネイル、迷惑系・暴露系の動画。「見てもらうこと」がお金になる「アテンション・エコノミー」とは。「その情報でだれが得をするのか」を意識する【総務省】
「タレントの変わり果てた姿にネット衝撃!」。思わずタップしてしまう見出しや、大げさなサムネイルの動画。総務省の教材「インターネットとの向き合い方~はじめてのアテンション・エコノミー~」によると、情報があふれる今は、人の注目(アテンション)や時間が希少になり、見てもらえること自体に経済的な価値が生まれています。これが「アテンション・エコノミー」です。SNSや動画サイトの収益化のしくみで個人でも稼げるようになった結果、見てもらえさえすればいいという問題のある発信もふえ、選挙や災害、医療の情報にも悪影響が出るおそれがあります。わたしたちにできるのは、その情報でだれが得をするのかを意識することです。

プレ男「衝撃の結末!」みたいな見出し、ついタップしちゃう。で、読んだらたいしたことないんだよね。

メル美総務省の教材だと、それは「見てもらうこと」がお金になる「アテンション・エコノミー」のしくみなんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。
今回はアテンション・エコノミーです。総務省の啓発教材「インターネットとの向き合い方はじめてのアテンション・エコノミー」をもとにまとめました。
アテンション・エコノミーとは
- 情報があふれる社会では、提供される情報の量にくらべて、わたしたちが払える注目(アテンション)や時間が少なくなり、それが経済的な価値をもつようになります。これを「アテンション・エコノミー」とよびます(総務省「令和5年版情報通信白書」)
- つまり、「見てもらえる」こと自体に価値が生まれ、情報を見せたい人たちによる注目のうばいあいがおきています
こんな形で身のまわりに
- 動画サイトの大げさな演出、迷惑系・私人逮捕系・暴露系の動画、サムネイル詐欺
- ネットニュースの、情報をぼかした見出しや、かんちがいさせる表現の見出し
- タレントにこっそり商品を宣伝してもらうステルスマーケティング。第三者を通した情報は信じられやすいという心理を利用したもので、日本では2023年10月から景品表示法で禁止されています
- SNSや動画サイトが投稿の収益化のしくみを用意し、個人でも情報発信で収入を得られるようになりました

プレ男大げさな見出しは、見てもらうための競争なのか。
どんなリスクがある?
- 競争の結果、情報の質が下がり、見てもらえさえすればいいという問題のある発信がふえています。不確かな情報、ウソ、まちがい、極端な考えがあふれると、すべてを疑わなければならないむだなコストが生まれ、社会全体に不信感が広がります
- 選挙:あとで「その情報はまちがいだった」とわかっても、投票も開票も終わっているかもしれない
- 災害:ウソの救助要請を広める「災害デマ」で、本当に助けが必要な人を助けられなくなるおそれ
- 医療:不確かな情報を信じてしまうと、深刻なケースにつながりかねない
- AIが、拡散している投稿をまねて似た投稿を大量に作ることも可能になっています
わたしたちにできること
- 世の中は「情報を見てほしい人たち」であふれている。見せたい人たちには、見せたい理由がある
- だから、「その情報でだれが得をするのか」をつねに意識することが大切です

ネットの情報には、見てもらうことでお金を得たい人たちの思惑がまじっています。「その情報でだれが得をするのか」を意識しながら見るようにしましょう。
偽・誤情報の確かめ方はそのニュース、シェアする前に、スマホを使う時間のデータは25〜34歳はスマホ・パソコンを1日平均5時間47分使っているへ。

プレ男タップする前に、「これ、だれが得するんだろう」って考えてみる。

メル美大げさな見出しほど、一度立ち止まろうね。
おすすめばかり見ていると世界がせまくなるしくみは、おすすめ動画ばかり見ていると「これが世の中のすべて」と思いこむ?へ。
まとめ
- アテンション・エコノミー:人の注目や時間が希少になり、「見てもらえること」に経済的な価値が生まれること
- 大げさな演出・見出し、迷惑系・暴露系の動画、ステマ(2023年10月から禁止)も
- 情報の質が下がり、選挙・災害・医療の情報にも悪影響のおそれ
- 「その情報でだれが得をするのか」を意識する
参考文献
- 総務省. インターネットとの向き合い方
はじめてのアテンション・エコノミー(啓発教育教材). https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/special/attention_economy/ (閲覧日:2026年10月12日) - 総務省. 同 教材(PDF). https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/special/attention_economy/data/keihatukyouiku_small.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。