
メル美待ち合わせしたのに、相手が来ない…。そんな気持ちを3行で書いた、大正時代の歌があるんだって。

プレ男既読がつかないときの気持ちと、ちょっと似てるかも…。
今回は、竹久夢二の「宵待草」です。夢二の絵入り小唄集『どんたく』(1913年、実業之日本社)を、青空文庫(底本:中公文庫『どんたく』)で読みました。夢二については、国立国会図書館「近代日本人の肖像」の解説で確認しました。
プロフィール
| 作品 | 「宵待草」(絵入り小唄集『どんたく』所収) |
| 作者 | 竹久夢二(1884〜1934年。岡山県出身の画家・詩人。本名は茂次郎) |
| 『どんたく』 | 1913年(大正2年)11月、実業之日本社から発行 |
| 流行 | 国立国会図書館によると、大正7年(1918年)以降、夢二の作詞による「宵待草」が流行した |

竹久夢二。出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/ )
「宵待草」のことば(『どんたく』より)
まてどくらせどこぬひとを
宵待草のやるせなさこよひは月もでぬさうな。
- 「待っても待っても来ない人を、待っている——宵待草のようなやるせなさ」
- 「今夜は、月も出ないようだ」
- 『どんたく』では、「宵待草」に「よひまちぐさ」とふりがながついています

プレ男本当に3行だけなんだ!でも、さびしさがすごく伝わってくる。
夢二ってどんな人?(国立国会図書館より)
- 明治34年(1901年)に上京し、苦労しながら早稲田実業学校に通いましたが、明治36年に雑誌『中学世界』への投稿作品が入選したのをきっかけに中退します
- 新聞や雑誌に挿絵をかき、明治42年に『夢二画集 春の巻』を出版。そのあと、画集や詩画集をつぎつぎに出しました
- その独特の美人画は「夢二式美人」とよばれ、人気を集めました
『どんたく』のほかの小唄から
- 『どんたく』には、短い恋の歌がたくさんおさめられています。たとえば「白壁へ」という一編には、こうあります
ふたりはかきぬ。
「しらぬこと」ふたりはかきぬ。
「よろこび」とふたりはかきぬ。
「さよなら」と。

メル美短いことばの中に、出会いから別れまでがつまってるみたい。

国立国会図書館によると、竹久夢二の作詞による「宵待草」は大正7年(1918年)以降に流行しました。『どんたく』には「まてどくらせどこぬひとを 宵待草のやるせなさ」とあります。
まとめ
- 「宵待草」は、竹久夢二の短い歌のことば。絵入り小唄集『どんたく』(1913年)におさめられている
- 「まてどくらせどこぬひとを/宵待草のやるせなさ/こよひは月もでぬさうな。」
- 夢二の作詞による「宵待草」は、大正7年(1918年)以降に流行した(国立国会図書館)
- 夢二は「夢二式美人」で知られる画家・詩人
- 恋の詩は島崎藤村「初恋」、与謝野晶子、待つ恋の物語は夏目漱石『夢十夜』第一夜もどうぞ
参考文献
- 竹久夢二. どんたく(底本:中公文庫『どんたく』1993年、底本の親本:実業之日本社 1913年). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000212/card1048.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 国立国会図書館. 近代日本人の肖像「竹久夢二」. https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/6346/ (閲覧日:2026年10月10日)
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